純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【大阪市淀川区:十三】COFFEE 外國船(外国船) ふかふかの寝台船

外國船(外国船)は十三の喫茶店だ。コンテナがたくさん積まれたような階段が素敵だ。独特の雰囲気をもつ喫茶店だ。

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前回の大阪なんばの珈琲艇キャビンにもオリジナリティがあったが、
キャビンが船内のバー風であるなら、こちらは寝台
船室感を全面に押し出している。
どちらも独特な船の風情を感じさせる喫茶店だ。

 

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眠くなる喫茶店

店内の椅子は、ボックスで仕切りがあってプライベート空間になるし、ソファはふかふかだし、本当に寝台みたいでウトウトしてしまう。
体が全部包まれるソファなのだ。思い出すだけで眠りに落ちそうだ。
クリームソーダをオーダーしてめちゃくちゃ現実逃避した。

船員さんのTo Doリスト

そういえば外国船というと、私の知人は外航船員なのですが、仕事に出ると1年ほど船上生活をおくり、家に帰宅できない。
つい最近1年弱の海上生活を終えた友人が下船した。船員あるあるなのだが、彼らは下船日が決まると業務用のポケットメモの最後のページに「下船したら、したいことリスト」を作るらしい。


行きたいところ。食べたいもの。


今の季節だったらビアガーデンに行きたいという声を聞く。
「降りたら行きましょう〜!」とラインでよく話す。それに花火大会とか、アイドルのライブとかも耳にする。海上生活が長いから、バイクで日本半周したりと、思いっきり陸を満喫したがる人もいる。私だったら行きたい喫茶店をリストアップしまくると思う。陸での休暇は、まとまって2ヶ月くらいとれるのでワクワクするのも当然だ。
宿題のない夏休みのようだ。RADWIMPSの歌詞みたいだが...
(参考:RADWIMPSの『なんでもないや』)

船員さんになったら...メリット

これはちょっと現実的な話になるのだ、船に乗っている間の船員さんはお給料が溜まる一方だ。陸にいないので、お金を使う場所がないからだ。
これは、長期間仕事に一生懸命で欲しいものも買えず、行きたいところにもおいそれと行けない船員さんの正当な報酬だと思う。
家族に会えない寂しさや、危険な仕事だということ、体力勝負だからこそお給料だ。
普通のサラリーマンよりは多くなくちゃ割が合わない。
集中して働いてがっつり稼いでまとまった休みがもらえる船員の仕事が、魅力的だ、と思ってもらえたら嬉しい。もちろんロマンがあるからやってみたい!も大歓迎。

船が好きなのです

船員の仕事って周りにどういう風に見えるだろうか。例えば、以前は衛星電話で恋人との通話で1ヶ月のお給料が飛んでしまったと聞く。メールが1日1通しか送れなかった時代もあった。社会と遮断される気がするが、最近は通信技術もよくなり、船上からラインもできるようになったという。恋人同士は、普通の遠距離恋愛みたいだと言う。
現役船員さん、未来の船員さんを勝手に応援している。わたし、
船好きですから!
ここ外国船で外国船にのった気分になって考えてみた。

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大阪府大阪市淀川区十三東2-9-2

【2017年5月訪問】

【大阪府大阪市:なんば】珈琲艇キャビン  不自由の中の自由

珈琲艇キャビンは大阪なんばの喫茶店だ。ここにくるために大阪にきた、と言っても過言ではない。

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もう!大好き!な喫茶店

船や海にまつわる名前というだけで来る動機としては充分だ。
しかも珈琲艇という名称がいい。センスにほれる。店名にそそられまくる。
内装が凝りに凝ったキャビンのような作りだとうわさに聞いていたので、
小旅行の計画をたてて、できれば早々に訪問したいと願っていた。

不自由こそ自由

わたしのお気に入りの喫茶店の多くはインテリアで舵を飾っていたり、船の模型があったりする。喫茶店を経営される方は、船好きな方が多いのかな、と感じている。
私は船だけでなく、飛行機や鉄道などひろく公共の乗り物が好きなのですが、それは旅好きだからで、”いろいろなところに連れて行ってくれる箱”としての乗り物が好きなのだ。人とのふれあいも好きで根本的に人好きなのだ(人見知りだが人好きだ)。
だから、このお店も、オーナーが船好きだから船のような喫茶店にしたのかと思いこんでいたところ「船のような内装にしたのは、建物の形が船に似ていたからだ」という。キャビンが入る建物は、まさに船首部分の形をしている。
元々あるものを素敵に生かした例だ。窓も日立造船所の本物の窓だそうだ。
船内のバーやラウンジにいるような気分になった。
帆船日本丸の模型もあったし、お気に入りポイントがたくさんある。

この喫茶店は、建物の形に制限があったからこそ誕生した偶然の奇跡だ。
人の生きる道も”制限があった方がかえって自由にできる” ” 枠があるからその中でのびのびとできる”のだと思う。選択肢が狭まっている方が選びやすいのだ。
好きなものだけを選び、好きなように自由に生きていいよと言われた方が不自由な気がする。この建物も、本来だったら使いにくい形かもしれない。
でもだからこそ、とことん追求する自由を見つけたのだと思う。
枠にはまりたくないと思うこともあるが、枠があるからこそその中で自由になるときがある。
枠がなく、自分は何者でもないことは、じつはとても怖い。
枠があれば、その中での完成って目指しやすいからだ。
だから同様に終わりそうにない小説というのは怖いと思う。
今のところ読みたいけど終わりそうにない小説は、『アンナカレーニナ』だ。
あらすじをしって読んでみたいと常々思っているが……あのボリュームだ。終わりそうにないから怖い。

.......なんてことを喫茶店で考えた。

茶店に船にまつわる装飾品がある理由

ちなみに船関係のインテリアがある理由について、
わたしが独自に調査したTOP3は、
1.お客さんがくれた。
2.親戚が船会社に勤めていて不用品をもらった。
3.実家が船のオーナーであった。

と言う理由があった。喫茶店のオーナーが船が好きだという理由もあるが、常連さんが船好きだある。という理由が大いにあるようだ。
茶店好きは、人好きで旅好きである。という私の仮説はあながち間違っていないかもしれない。
茶店に通う人たちは、こだわりをもって好みの喫茶店を決めたら、そこの常連さんになる。そしていつしか船の模型をプレゼントするような間柄になったんだ....。
などと誰かのストーリーを勝手に妄想する。楽しい。
この妄想こそが私の最高の休日の過ごし方だ。

わたしは常連と呼べるほどの訪問は出来ていないが、
いつか距離的にも味的にも波長の合うお店を見つけ、通いつめられるようになったらいいな、と思う。

 

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大阪府大阪市西区南堀江1-4-10

 【2017年5月訪問】

【京都市】ソワレ 青く魅せる喫茶店 宝石のゼリーヨーグルト

ソワレは京都の喫茶店だ。ここは唯一無二の名店である。

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茶店巡りを目的として京都に来るのは初めてだが、なんせ日程が1日弱しかないので、有名店から攻めた。
特にこの界隈は名店がはしごしやすい場所に集中しているので
助かる。
例えば、六曜社、フランソア喫茶室などがある。
今回は見送ったが〈スマート〉もご近所だ。これで有名店は押さえたので、今度京都に来る際はもうちょっとディープな喫茶店を安心して廻れる(安心ってどんなだ笑)。


さて、まずはソワレからご紹介する。ここは喫茶店だが、青く光る店内はテーマパークのアトラクションのようだった。誰もが童心にかえるテーマパークのように、この日のお客さんはみんな楽しそうだった。特に大学校生くらいの男子学生4人組が、この店から帰りたくねーよ。と、男同士で駄々をこねていて微笑ましかった。
うんうん。この空間ずっと居たい。わかる!店員さんもキャストとして、可愛い存在感を放っていた。世界観を大事していた。

 

ソワレという名前はミュージカルや舞台観劇がお好きな方ならピンと来ると思うが、夕方、日が暮れてからの公演のことだ。店内は昼なのか夜なのか、ここはどこなのかわからなくなる。
青い国が舞台の不思議な舞台に上がった気分だ。
入店時に支配人さんが「2階1名様です」とマイクで2階の係員さんに案内をする様子も、なんだかアトラクションに乗り込むような気分でワクワクした。

 

この日オーダーしたものは魅惑のメニューだ。カラフルなゼリーが映える”ゼリーヨーグルト”である。さらっと爽やかな風味だった。
ここのメニューはどれも非日常感たっぷりの妄想の世界のスイーツだ。
夢じゃなく
これがリアルで目の前に現れるから心が躍る。650円でこの経験ができるのはとてもお得だと思う。
そういえば小さいころ宝石箱というアイスがありました。もうこのアイスはないけど、ここのゼリーはその”宝石箱”のようなトキメキを感じる。

 

ここは本当に魅せる喫茶店だ。私の中の特別な喫茶店になった。
かねてからずっと欲しいと思っていた、東郷青児さんのイラスト付きの背の高いグラスを買った。もったいなくてまだ開けていない。ここの喫茶店では.........いつものようには........考えなかった。瞑想のように五感で世界観を体に染み込ませただけだ。

 

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京都府京都市下京区西木屋町四条上ル真町95

【2017年5月訪問】

 

 

【東京都:日本橋】COFFEE LOTUS 喫茶店のメガネで見えたこと

昨日に続いて日本橋の喫茶店を紹介する。ここには4月13日の喫茶店の日に伺った。LOTUS(ロータス)は日本橋の喫茶店だ。
サンドウィッチにフルーツの盛り合わせが添えられる。
茶店の日という記念日に訪問できたことを光栄に思えるお店だった。

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まぁいいんじゃない?

 一度開いているはずの時間帯に訪問して、振られているお店だったが、タイミングが悪かったんだと切り替えた。ふさわしいその時が来る日をずっと温めていた気がする。訪問した日は、桜並木が綺麗だった。ここのところせわしなく時間を過ごしていたから、桜のことは意識できない日々だった。思いがけなさが嬉しかった。いつの間にか咲いていたと気付き、あぁ〜この日にきてよかったとかみしめた。こういうのは人間関係に似ていて、あえて肩の力を抜いたときこそ、いい情報って入ってくるのだ。
わたしの感触だが、意気込みすぎると器は閉じる。でもその狭くなった器の入り口もいつか緩むのだと思う。でも器は壊れないように大事に扱わないといけない。これは、歩いて歩いて歩いて積み上げた私の経験だ。歩いて歩いて歩いて好きな喫茶店に来て、そんな自分の歩んで来た道を喫茶店で振り返った。

氷メガネ

このサンドウィッチ”焼き”にしたのだ。アルミに包まれて出てきた。なんか可愛い。
小さく一口サイズにカットされているのが食べやすくて優しい。
コースターのロゴもいいデザインだ。氷ごしに文字を見るとちょっと大きくなる。
それってメガネのレンズができた原理と一緒だということを、どこかの本で目にした。実験をしているみたいで面白い。ぼ〜〜っとするときにこそ気づく本音。湯船に浸かってリラックスしているときにアイデアが浮かぶ感じにを思い出す。茶店で見つけたレンズで心を覗いてみるのもいい感じだ。

 

サンドウィッチは、本当に美味しい。フルーツもみずみずしかった!今度は、フルーツサンドも食べてみたいし、フルーツ盛り合わせみたいな果物たっぷりの一皿もいいな〜と思う。また来ればいいんのだ。もっと他のメニューも食べてみたい。
灰皿がソファと同じ色というもの統一感があって素敵だった。
黒いソファの喫茶店は重厚感があった。

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東京都中央区日本橋3-7-9

 【2017年4月訪問】

 

 

【東京都:日本橋】レストラン 喫茶 東洋 新月にやる気が出た!ノスタルジーを求めて

またまた関東の喫茶店の記事にする!
今日は日本橋の記事だ。
江戸の交通網の起点である日本橋は、新月直前の更新にぴったりだと思う。スタート地点として。
東洋は日本橋のレストラン喫茶店だ。この佇まい、存在感たっぷりだ。

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ノスタルジーを求める理由

 訪問日は4月の上旬で、その日は桜が咲いていた。”目覚め”というか新しい自分の始まりを意識した日だったと覚えている。春というと、これから”活動開始するぞ!”っていう息吹とか、やる気満々な感じがある。上昇しようとするエネルギーを感じます。
生まれてからの数字的には大人だから、若々しいという表現をするのだが、若々しさはときどき思い出したいものだ。ちょうど、先日『ホンマでっか?TV』を見ていたら、若さは自信のなさのことであり、自信がないからこそ、色々チャレンジしたり難しいことをやりたがるのだ、と先生が言っていた。

そして”ノスタルジー”についても話していた。ノスタルジーってその若き頃を思い出すと、脳が若さを思い出すというか、やる気がみなぎるから脳の活性化に効果があるようだ。廃墟風とか寂寥感を求めているのとはまた違う、物心ついた頃からあるような雰囲気の喫茶店で、且つ個性のあるお店が発するなんとも言えないエネルギーを求めている。感覚的に好きなのだ、としか言えないのですが、自分なりに好きの理由を探すと、なんとなくインテリアとか懐かしい喫茶店メニューが好きなんだって思えるが、
きっとわたしは子供の頃の”風”みたいなものを感じたくて純喫茶店に行っているのだと思う。喫茶店にノスタルジーを求めるのは、やる気がいっぱいだった子供の頃の気持ちを探しに行っているようなものなのだ。
だから疲れた時にいくと、ちょうどよい癒しになるのだ。

ウエイトレスのいる喫茶店

東洋は日本橋の喫茶店で、1階のインテリアはおしゃれなカフェテリアのように改装されており、外国人も多く見かけた。こちらのお店は、場の空気をぱっと変えてしまうようなパワフルなウェイトレスのお姉さんが印象的だった。あえてジェンダーを無視した呼び名ですが、だって昭和ではそう呼んでいたから、純喫茶ではこのままでいいだろうと思う。独特な、他にはどこにもいない、東洋オリジナルのウェイトレスって感じで、とても印象に残った。ここでは時が止まっているから呼び名は昔のままでいいと思う。

自分の居場所

トランプやボーリング、ダーツを思い浮かべる装飾品がある。
虹の形をしたライトや三角のテーブルが、おしゃれな店内でした。2階もあるようだが、貸切との看板があり上がれなかったが、いつかぜひ見たい。

東洋というのは、西洋から見た対義語ですが、東の方の海ってまさに海にまつわるネーミングだ。わたしは世界人である前に、東洋人だし、ルーツというか根っこというか、自分の居場所について、色々を喫茶店で考えてみた。とにかく春の息吹と新月の物事の始まりにかこつけて、心機一転のような気持ちで頑張って進もうとおもった。

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東京都中央区日本橋1-2-10 1

 【2017年4月訪問】

 

 

【神奈川県:横浜市】かをり山下町本店 柳原良平さんのヨコハマ案内

名古屋の喫茶店のレぽがつづいたので、ここらで気分転換に、関東の喫茶店に戻ってみる。横浜かをりは、横浜の関内にある喫茶店だ。
みなとみらい線日本大通り駅が最寄りだが、JR関内駅からも徒歩圏内だ。
蔦がいっぱい絡まっている店ということで、近隣住民にもおなじみだった。
もっと全体を見ればよかったが、外観をあまり見ていなかった。ついたとたん中に入りたくて仕方がなかったから、気づかなかった!

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ここは喫茶店というよりも、船の形をしたさぶれ の存在を先に知っていた。
取引先の企業さんが、手土産でよく持ってきてくれる。
職場で「みなさんでどうぞ」と書かれた箱を見たのがきっかけだ。
船の形のお菓子だと、”お!すごい考えているな〜!”って思う。

meika47plus.hatenablog.com

船のコックさんの味

なかなか歴史のあるお店で、ここはホテル発祥の地のようだ。
ここの創始者がかつて船で働いたことがあり、レストラン開店時に声を掛けたら、創始者を慕って船内でも腕利きのコックさんが集まったそうだ。
船にゆかりのある方だったので、物資が入りにくい時代にも海外からコーヒー豆やその他の食糧を集めるツテがあったらしい。
そういえばいまでは、和食の代表格である肉じゃがも、もともとは船内で誕生した料理だ。ビーフシチューの味を追求したら、肉じゃがの原型ができたらしい。
かをりはこじんまりした喫茶室だったが、ものすごく満喫した。
2階のレストランは休業中で、現在は1階の喫茶室だけ営業しているようだ。
西洋式カレー(ハヤシライス)を早い段階から出してきたお店だ。
今度はカレーにチャレンジしたい。この日はその後友人との待ち合わせがあったので、おなかの余裕を開けておく必要があった。

港が好きだといっては、遠いところに行きがちだ。ふらふら漂う旅が好きだからだ。でも、港や船が好きなら近場に横浜っていういい場所があるじゃないかと気づいた。
行き慣れた場所だと逆にいかないんのだ。そういうものだろう。
でも、それはもったいない。もっと深く探ってみようと思う。

良平のヨコハマ案内

そう思ったきっかけは、最近
『良平のヨコハマ案内』柳原良平 
を読んだからだ。横浜の魅力再発見というわけだ。良平さんのいった場所を追いかけたい。実は〈かをり〉はこの本には出てこない。でも、やはりご近所にお住まいだったから、来店していたようだ。サインがあった。日付は1981年だ...。大事に取っておられる。お店の方によると「よく来られてましたよ」とのことだ。さいきんの私は、良平さんづいている。私が慕っている、〇〇会の会長さんがいて、仲良くさせてもらっている。すごい偉い方なのに、本当に親しみやすい方で私なんぞでも一緒に飲んでくれたりする。だから偉い方だというのをつい忘れてしまうが「あ〜柳原さんはウチの名誉会長だよ」と教えてくれた。そっか。ご縁ってあるんだなと、嬉しくなった。直接の繋がっりはないけど。人生が潤ってきた。楽しみだ。

赤レンガ倉庫の今

〈かをり〉に来ただけで港町ヨコハマの香りを十分味わえた。
このあと、良平さんの案内通りにヨコハマの建築物である、
Kingの神奈川県庁を見て、Queen横浜税関を見た。
今日の目的地はかつての倉庫地区だった赤レンガ倉庫だ。友人と野外ビールフェスタを楽しんだ。この良平さんの本が出版されたのは1980年代だ。赤レンガ倉庫を観光地にしようというプロジェクトが立ち上がった頃である。良平さんがあーだこーだと言いながら、委員会に参加した様子が本に描かれている。
いまや赤レンガ倉庫は、すっかり横浜観光の顔になっている。

 

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神奈川県横浜市中区山下町70

 【2017年5月訪問】

 

【愛知県:名古屋市中村区】トミタ 食事の写真を撮ること。

中村遊郭周辺の喫茶店

名古屋の喫茶店の紹介だ。こちらは日付が前後するが、前回記にしたサニーの前日に訪れている。
トミタは名古屋市中村区にある喫茶店だ。中村遊郭周辺を通りながらきた。
周りにすごいネーミングのお店があってドキドキした。ここを目指してこなかったら足を運ばない土地だったかもしれない。喫茶店を廻られた諸先輩方の記録ってありがたい。扉をあけて正解だった。

kissafreak.hatenadiary.jp

 

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食べ歩きとアートとカメラが好き。

 なんか新聞の四コマ漫画のタイトルに、こんなフォントが使われているイメージがある。テレビ欄の裏かなんかの...。だから店内は渋いのかなかな〜。とドキドキした。
ドア周囲のガラスの壁には、明るい光がきらめいている。スナックやバーのようなカウンターには艶感がある。ソーダ水はかちわり氷入りで供され、雰囲気があった。わたしまたソーダ水頼んでいる。ソーダ水の写真を撮ったら、グラスにお花が浮かんでいるようだ。遠近法で偶然の瞬間が撮れた。目で捉えた景色と、写真で切り取った景色が違っっているのでおもしろい。
だから行ったことがあるお店でも、ほかの方の撮った写真がみたい。むしろいったところほど見たい。この人はここが好きだったんだ、と再発見できる。同じものを見ているはずなのに、見てるところが違うから面白い。人それぞれ感性が違うと実感するので。私のは、IPhone 6で撮影している。画質は一眼より劣るかもしれないが、切り取る部分に私の個性が出るはずだ。どんなカメラでも好きだ。

食事の写真をとる理由

 最近、こんな声を聞く。インスタなどのSNSに乗せるため、それだけのために遠方に食べ物を食べに行こうと思うとか、写真をわざわざ撮りに行く人たちの気持ちがわからないという。わたしの答えだが、趣味が食べ歩きとカメラだから、好きでいっているのだ。食事をするのも、カメラを撮るのも好きだから、つまり趣味に没頭しているだけなのだ。喫茶店巡りは写真をとるため、だけの目的ではないが、おいしそうなご飯やドリンクが出てくると写真に撮りたくなる。素敵な空間と一緒に閉じ込めたいとおもい、被写体にする。食べ物にこだわりがあるのは、どうやら蟹座の性らしいが、食べるものは、テキトーに選んだものじゃなくて心地よくなるもの、心が満たされるものがいい。けっきょく自分の好きなものを被写体にしているに過ぎない。フォトジェニックだから〜という理由だけでメニューを選んでいるわけでもない。そのときの欲求に素直に従っている。けっか、その一皿が愛しいし可愛いから撮るのだ。これは最近きづいたことだが、インテリアに合った色のメニューを、無意識に欲する癖があるようだ。そして、これが大事だとおもうが、わたしは、最後まで美味しくいただく。

 

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 【2017年4月訪問】