【神奈川県:横浜市】かをり山下町本店 柳原良平さんのヨコハマ案内
名古屋の喫茶店のレぽがつづいたので、ここらで気分転換に、関東の喫茶店に戻ってみる。横浜かをりは、横浜の関内にある喫茶店だ。
みなとみらい線の日本大通り駅が最寄りだが、JR関内駅からも徒歩圏内だ。
蔦がいっぱい絡まっている店ということで、近隣住民にもおなじみだった。
もっと全体を見ればよかったが、外観をあまり見ていなかった。ついたとたん中に入りたくて仕方がなかったから、気づかなかった!
ここは喫茶店というよりも、船の形をしたさぶれ の存在を先に知っていた。
取引先の企業さんが、手土産でよく持ってきてくれる。
職場で「みなさんでどうぞ」と書かれた箱を見たのがきっかけだ。
船の形のお菓子だと、”お!すごい考えているな〜!”って思う。
船のコックさんの味
なかなか歴史のあるお店で、ここはホテル発祥の地のようだ。
ここの創始者がかつて船で働いたことがあり、レストラン開店時に声を掛けたら、創始者を慕って船内でも腕利きのコックさんが集まったそうだ。
船にゆかりのある方だったので、物資が入りにくい時代にも海外からコーヒー豆やその他の食糧を集めるツテがあったらしい。
そういえばいまでは、和食の代表格である肉じゃがも、もともとは船内で誕生した料理だ。ビーフシチューの味を追求したら、肉じゃがの原型ができたらしい。
かをりはこじんまりした喫茶室だったが、ものすごく満喫した。
2階のレストランは休業中で、現在は1階の喫茶室だけ営業しているようだ。
西洋式カレー(ハヤシライス)を早い段階から出してきたお店だ。
今度はカレーにチャレンジしたい。この日はその後友人との待ち合わせがあったので、おなかの余裕を開けておく必要があった。
港が好きだといっては、遠いところに行きがちだ。ふらふら漂う旅が好きだからだ。でも、港や船が好きなら近場に横浜っていういい場所があるじゃないかと気づいた。
行き慣れた場所だと逆にいかないんのだ。そういうものだろう。
でも、それはもったいない。もっと深く探ってみようと思う。
良平のヨコハマ案内
そう思ったきっかけは、最近
『良平のヨコハマ案内』柳原良平箸
を読んだからだ。横浜の魅力再発見というわけだ。良平さんのいった場所を追いかけたい。実は〈かをり〉はこの本には出てこない。でも、やはりご近所にお住まいだったから、来店していたようだ。サインがあった。日付は1981年だ...。大事に取っておられる。お店の方によると「よく来られてましたよ」とのことだ。さいきんの私は、良平さんづいている。私が慕っている、〇〇会の会長さんがいて、仲良くさせてもらっている。すごい偉い方なのに、本当に親しみやすい方で私なんぞでも一緒に飲んでくれたりする。だから偉い方だというのをつい忘れてしまうが「あ〜柳原さんはウチの名誉会長だよ」と教えてくれた。そっか。ご縁ってあるんだなと、嬉しくなった。直接の繋がっりはないけど。人生が潤ってきた。楽しみだ。
赤レンガ倉庫の今
〈かをり〉に来ただけで港町ヨコハマの香りを十分味わえた。
このあと、良平さんの案内通りにヨコハマの建築物である、
Kingの神奈川県庁を見て、Queenの横浜税関を見た。
今日の目的地はかつての倉庫地区だった赤レンガ倉庫だ。友人と野外ビールフェスタを楽しんだ。この良平さんの本が出版されたのは1980年代だ。赤レンガ倉庫を観光地にしようというプロジェクトが立ち上がった頃である。良平さんがあーだこーだと言いながら、委員会に参加した様子が本に描かれている。
いまや赤レンガ倉庫は、すっかり横浜観光の顔になっている。
【2017年5月訪問】