純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【愛知県:名古屋市中村区】喫茶サニー 人見知りの話

 喫茶サニーは名古屋の喫茶店だ。瓦や看板などの外観は緑色メインで、インテリアは赤色で統一されている。なかなかのこだわりを感じる。ここについた時点で、もうすでにお腹はいっぱいだったが、飲み物だけでもと思い、なかに入った。

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名古屋めしの誘惑

 しかし!メニューにヨコイのスパゲティ、牛丼赤だし付き、イタリアンスパ など惹かれる文字があって揺れた。名古屋めしだ。名物を食べておきたい......ここにて判断力もおしまいかとおもったが、揺れに揺れてやっぱり飲み物を頼むことにした。迷ってもいいのだ。瞬時の判断力があればいいってもんじゃない。欲張りでもダメだが、初志貫徹の必要もないし、からだが欲するものを頼めばいいのだ。頼んだものは、無理にではなく美味しくいただきたいし、また来る機会があることを願えばいい。私の場合、迷った時はアイスコーヒーかソーダ水にするのだが、なぜかこの日ソーダ水が買ったのは、店内が赤いインテリアだったので、反対色の緑に無意識に心奪われていたからだと思う。こんな風に、色を基準にものを選ぶわたしは、幼少期から変わってない。.

 食(しょく)=色(しょく)

食は基本的な欲求というし、小さい頃の感覚は、こういうところに現れる。
食(しょく)=色(しょく)ともいえる。 ソーダ水が運ばれてくると、嬉しい偶然があった。テーブルの上はソーダ水があり、マッチとおまけについてきた豆の袋がおなじ緑だった!なんか決着がついた感じで気持ちいい。
ソーダー水を頼んだせいか、「こういう喫茶店が珍しいよね〜。こういうメニューもね〜」なんてマスターが話しかけてくれた。

 

色合いといえば、服でも色を使ったコーディネートは好きだ。
モノトーンだけでなく、色をつかったコーディネートの方がしっくりくる。できれば、の話だ。勤務先では、極力色をおさえるし、身を潜めたいときはアースカラーナチュラル色の社内における迷彩服めいたものを着る。

人見知りって 

サニーさんとは直接関係ないが、最近気になるワードは”人見知り”だ。
好きな人達がこぞって「元人見知りだったが、もう人見知りって言わない!」と宣言している。喫茶店でマスターやマダムと簡単に話ができているように見える(見えてる?)私は、人見知りじゃなさそうだと思われるかもしれない。
でも、根っこは人見知りだ。人の反応がめちゃくちゃ気になります。SNSでイイネ!やコメントが欲しいわけではないですよ。人の表情の変化を見て知ってしまうのだ。でも人見知り=の顔色を(勝手に)見知ることは、できるだけやめたいと思う。
人見知りって、人を見切るってことだ。
人見知りの悪いところは、人の顔色を勝手に見知って退散してしまうことだと思う。
だから人見知りを克服することって、つまり、何かに逃げないことなのだ。
停滞しても建設的にすすみたい。三歩進んで二歩下がる♪という感じでよい。
それは、水前寺さんだ。

 そんな感じに進みたいのに停滞している時は、物言わぬ喫茶店にきてゆる〜〜く空間に漂流するのだ。船の場合も、進むのが無理なときはあえて止まるのだ。ドリフティングという。やみくもに止まるのではなく、経済性や安全性のバランスをとっているのだ。安全に進むための策である。例えば他の船で岸壁が混雑しているから、空くまで待とうだとか、波がちょうどよくなるのを待とうとかいう風にだ。人の場合も、まぁまぁ時期が来るのを、たまには止まりながら過ごすのだ。目指すのは、もちろんいい結論だ。人生ってつくづく海だなと思う。

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 【2017年4月訪問】

 

 

 

【愛知県:名古屋市中村区】ウイナス 心の洗濯

お手入れが行き届いた喫茶店

ウイナスは名古屋の喫茶店だ。店名の正しい読み方はわからない...。
ヴィーナスだろうか。ういなすだろうか。
最寄駅は地下鉄東山線中村公園駅だ。
この日は、万里母→ロマン→ウィーン→ウィナスの順で徒歩でいった。
私はかなり歩くたちで、20~30分程度の徒歩なら厭わない。
候補の喫茶店をあらかじめ決めているが、順番は廻ってみてからのお楽しみにした。漂流のはしご旅だ。放浪しているな~。。

 

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中村地区は好み:純喫茶の宝庫 

大量にある名古屋の喫茶店の中から、目星をつけたお店の住所を洗い出し、地理を研究する。集中して廻れるコースを考え抜いた。といってもグーグルマップに行きたい喫茶店の住所を打ち込み、お気に入りに保存でもすれば、喫茶店集中エリアが見えてくるのだ。便利な世の中になった。どうやら私好みの喫茶店は中村に集中しているらしいことが見えてきた。2泊3日の名古屋旅は、この日が滞在最終日だった。
イムリミットは15:00である。このお店の段階で既に13:00頃だった。

心の洗濯

ウイナスはカウンター周辺のインテリアの雰囲気が好きだ。
先客がいたのと、好きな席を遠くから眺めたかったから、奥の広いソファ席に座った。食器棚の丸みのある角が可愛い。窓際や花壇の花が丁寧に整えられ、本当に心地よい。モンドリアンみたいなステンドグラスにモネ調の影紙に心が洗われる。そういえば話は変わるが、今日元職場の方々とお食事会があった。ハーブ料理が名物のお店で、サプライズにハーブティの手土産サービスがあった。ひとつお好きな香りをお包みしますといい、店員さんが小瓶を10種類くらいテーブルに置いた。ピンとくる香りを感覚で選ぶらしい。答え合わせは後ほどするので、まずはお選びください♪と言われた。オーラソーマや心理テストみたいに、本当の姿が見えてしまうのではないかとドキドキした。

結果的に参加者全員が違う香りを選んでいた。ダイエット効果がある香りや、疲れに効く香りだ。私が選んだのは、RELAX効果がある香りだった。やはり疲れているのか!心が洗われるとか、さっき書いたが、やっぱりわたし、心を洗って欲しいんだ!(笑)と妙に納得した。喫茶店は私の心の洗濯機なのだ。手洗いモードで優しくしてほしい(笑)さいきんは心の洗濯ということばを、あまり使わない気がする。久しぶりに使ってみた。

 

上品マダム登場!

さて、注文といきたいところだが、メニューが見当たらない。
こういう時はアイスコーヒーというのがわたし流だ。あとからきた常連さんが頼んでいた鉄板ナポリタンなどの軽食も美味しそうだった。たまごと豆はもちろんおまけにつく。

 

入店時は、マスターだけがいて少し緊張した。途中でマダムが帰ってきた。
「あら、あなたさっき〇〇のお店の前で見かけたわ〜。」って声をかけていただいた。この、人の心にさらっと入ってくる感じが素敵だ。お店に飾られているお花を素敵だと伝えると、喜んでくださった。柔らかい雰囲気の上品なマダムだ。
いかにもお花のお手入れが上手そうだ!30分ほどの滞在だった。
少し週刊誌を読んで中日スポーツをよんで、そろそろおいとまする時間だ。
このときスマフォの充電が切れそうだった。携帯バッテリーで充電も出来るが、電池が切れたら切り上げるがマイルールだ。そうしないとわたしの場合、あきらめがつかないので!そこで…あと1軒で仕舞いにしようと決めた。

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名古屋市中村区稲葉地本通2-8

 【2017年4月訪問】

 

【東京都武蔵野市吉祥寺:シャポールージュ】2017年5月21日閉店*マンチェスターバイザーシーを見て感想など

名古屋喫茶店特集の途中だが、こちらの記事を先に更新する。
また残念な閉店のお知らせだ。閉店前に吉祥寺のシャポールージュに行った。
閉店前にアップすることで、初めて事実を知った方が、たとえギリギリでも行きたい人が行ける機会が持てるよう、早めに記事にする。

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シンプルな戦い

 こちらは吉祥寺の一軒家洋食店だ。味に自信があるところは、小さいものでも気を抜かない。一番最初に出てくるミネストローネからして本当に美味しい。シャポールージュは赤い帽子という意味だが、店内には赤い帽子の女性の絵がたくさん飾ってある。
この絵から名前をつけたという(旧店名はバンビだ)。

 

リーズナブルなランチタイムに訪問した。行列ができていたが、少しくらい待ってもいい。平日の14:00頃についたが先客は3組いた。紅いインテリアはちょっと元気になりる。脳にパワーがみなぎる感じだ。さみしいけど、楽しい気分に浸れたのはこういう雰囲気だからか。ブルーな気分にならずに済んだ。

 

メニューはどれにしようか迷いに迷う。エビフライとハンバーグのセット、海鮮ドリヤ、有頭エビのフライなどなどがあって目移りする。結局オムライスにした。
この前日もケチャップチキンライスのオムライスを自宅で作ったばかりだ。同じメニューは避けても良かったけど、洋食屋さんって、こういうシンプルなメニューにお店の力量が出ると思う。オムライスはたまごの調理加減も難しいのだ。ソースだってそうだ。とろとろのたまごに包まれたオムライスはとても美味しい。ドミグラスソースが、うん!さすが洗練された人気老舗洋食屋さんの味がする。セットにはドリンクかババロアが選べたのだが、ババロアを選択する。ここのババロアに、中毒になる方が多いのだそうだ。ババロアというと、柔らかくて丸い癒しのデザートだ。このセットでお値段1500円だった。

映画”マンチェスターバイザシー”を鑑賞


最後というとさみしいけど、最近『マンチェスター バイザ シー』という映画を見たの。ケイシー・アフレックアカデミー賞主演男優賞を取った作品で、脚本賞も受賞した秀作だ。もともと単館系のヒューマンドラマな映画が好きだ。バイザシーというタイトル通り、作中に海が出てきて、船もたくさん出てくる。
人生というものを、荒波とか凪とか海で象徴しているんのだと感じた。
それに私が気になったのは、製作会社がBitterendっていうのだが、
このBitterって苦いとか辛いのビターだと思いがちだが、そうではなく、
本当の由来は、港にある船を岸壁に留めるための柱、係船柱のBittが語源なのだ。
船を留めるための柱はビットという。

↓BIttってこれですよ。↓

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配給会社 BITTER END

これは翻訳する研究した。Bitter endは本来このBittのendのことを指す。
もともとは、“柱の端”のこと。転じてこのフレーズの意味は、
”とことん”とか、”苦難の果ての結末”とか”ギリギリ”っていう意味なのだ。
辛い別れという意味ではないです。かつて私も、直訳で”辛い別れ”という意味だと思い込んでおり、誤解されがちなフレーズだと思う。
つまり何が言いたいかというと、Bitter endという会社は、この映画を配給するのにこれほどふさわしい会社名はないと思う。だって、ギリギリの人間を描いているから。とことん戦う人を描いているからだ。

上映情報<BITTERS END

⇧⇧他の作品もそういったギリギリの心の葛藤を描いているものが多そうだ

 

美味しいもの食べたら凪

映画は、一度見に行くと連鎖する?ネットサーフィンみたいに次々に見たいものが出てくる。予告編を見てこう思うのは映画館の思うつぼだが、いいと思うんだからいいのだ。私はいい客だと思う。美しものに触れるのは人生の潤いだ(←言い訳)。

ギリギリに閉店を惜しんでどこかの喫茶店レストランに行くのもアリだと思う。
その時の心の状態が、凪か荒波か確かめたらいいと思う。おいしものを食べたら、
だいたい凪の状態になるけど。

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【2017年5月訪問】

 

【愛知県:名古屋市中村区】ウィーン 喫茶店は神対応

喫茶ウィーンは名古屋の喫茶店だ。最寄駅は中村公園駅だと思う。
まず万里母にいってから、ロマンに行き、 

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その次にこちらへはしごした。こんなふうに”普通であること”が特別に感じる店だ。
庇のロゴがとびきり可愛い。 

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純喫茶や個人経営の喫茶店コミュ力が高い。だからお客さん側のコミュ力は要求されない。
純喫茶は常連さんばかりで入りにくい雰囲気がある、と思うむきもあるだろうが、
逆にコミュ力を要求されないので、楽でもある。元気なカフェにいくと、こちら側のテンションもあげないといけないかなと気張りがちだ。
機械的に同じ対応をされると、こちらも相応に機械的に説明せざるをえなくなり......。頑張ってしまう。逆に純喫茶の対応は、お客さんへの対応が柔らかいと思う。
どちらかを非難しているのではない。
でも、純喫茶はコミュ力が高いという印象がある。


ウィーンでは特に思った。訪問したのはまだ午前中だったので、モーニングの提供時間だった。すでにお腹いっぱいだったので、頼むのは、ドリンクだけでよかった。
ママに「トーストつける?」と聞かれ、
「お腹いっぱいだからドリンクだけでいいんです」と答えると
「あら、お腹いっぱいなのに来てくれたの?嬉しいわ」と返ってきた。
これって神対応だ。
生の会話のキャッチボールだ。多様な人間を歓迎してくれてるのだ、という気持ちにななった。お客さんが神様じゃなくて喫茶店が神様だった。

 

常連さんでいっぱいの店内に、相席させてもらった。初訪問なのに仲間に入れてもらえてあったい気持ちになった。赤いメニュー看板が素敵だった。
メニューはたくさん書いてあるが、用意できるものは限られているそうだ。
それもまた愛嬌だ!ほかのお客さんが帰られた後に店内を撮らせてもらった。

 

そういえばお店に入る前に、外観や看板の写真を撮っていたことが中から見えていたようだ。
「もしかして写真撮ってた?こういうお店好きなの?」と入った瞬間から会話が弾んだ。
「いっぱい写真撮って宣伝してね!」
「ここはこういうカップで紅茶を出すのよとか書いておいて〜」とお客さん。
豆と食後の昆布茶をありがたくいただく。本当に名古屋の喫茶店には、おまけの文化が根付いている。

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名古屋市中村区、そのあと不明ごめんなさい... 

【2017年4月訪問】 

 

【愛知県:名古屋市中村区】ロマン 六分儀で星を見た船乗りさん

さてまた名古屋の喫茶店の記事にもどる。記事がたまっているので、どんどん書いていこう。
喫茶ロマンは名古屋市中村区の喫茶店だ。最寄駅は地下鉄 桜通線の中村区役所前駅だ。

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この辺りは中村遊郭周辺で、女性だとなかなか行きづらいかもしれない。
でも私は幸か不幸か、そうとは知らずにこの町にきた。あまり特別な感情はなかった。でも名古屋の中村遊郭は、どうやらその他のそれと比べると地域となじんでいるようだし、訪問したのは朝だったので、特に何も感じなかった。
行きたい喫茶店を目指してまっしぐらで周りが見えてなかった。

中村区役所では、幾つか喫茶店をリストアップしていた。
ロマンは、駅の出口を出たらすぐに発見できたので安心し、もう一軒の候補を先にまわることにした。そちらは残念ながら営業していなかった。(休業か、もしくは早めの閉店だったことを願う)その意気消沈した気持ちは、ロマンの前に来たらそれはもう吹き飛んだ。波のようにうねうねした庇とピンクの扉が可憐だ。
看板もコーヒーを飲んでいる少女?少年?がかわいい。
レインボーのような窓のラインも素敵だ。好みの佇まいだ。
昭和の遊園地のイメージがする。ここのマッチは虹のデザインなのだ。
直前に訪問した喫茶店が閉まっていて、がっかりして曇った心に思いがけなく
架かった虹のようだ。

 

「食事はないの飲み物だけなのよ」とのことだったが、それで充分だ!
アイスティーはぽってりしたグラスで供された。
窓側に座り、脇を通る車を眺めながら、
この車は名古屋を走っている!私はいま名古屋の土地に立っている!(座っているけど)と、興奮した。
わたしが純喫茶に感じる憧憬や芸術性をこの店名は表している。

 

不安定な世の中である。落ち着かない気持ちや世知辛さの反対側にあるものが”ロマン”だとしたら、わたしが純喫茶がすきな理由がなんとなくわかってきた。

 

六分儀で星の位置を測り、船の位置を確認していた時代の船乗りさんともお話しする機会がある(いまはデジタルで海図をコンピューターでみられる)。空の星の位置がわかるってロマンティックだ。それに海上で過ごしていると、あまりある時間の娯楽としてジャズやクラシックをはじめとした音楽や、詩、文章やエッセイを書かれたりする人もいる。士官なので理系で論理的な思考をお持ちの方が多いが、結構ロマンティックな方々も多い。合理性とロマンを併せ持った方々だと思う。

 

以上のことを 喫茶ロマンで考えた。

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愛知県名古屋市中村区太閤通4-7

【2017年4月訪問】

 

【大阪市淀川区十三】なにわ 2017年5月19日閉店

なにわは大阪市淀川区にある。 阪急十三駅の目の前だ。
今まで喫茶店界隈の諸先輩がたの記事にて、なんどもみてきたお店だ。
おそらく十三駅という地にくるのは今回が初めてではない。このあたりに来た記憶がある。皆さんの撮影写真で見ていたからか、わたしもきたことがある気がする。記憶がすり替わったのか。いや、別にそんなことはどうでもいい。でもなぜ初訪問が最後の訪問になってしまうのか、と哀しくなる。

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駅の眼の前にあり、店の窓から駅が見え、電車好きの私にとって、最高の雰囲気だ。
オレンジのランプが印象的だったので、同じ色のオレンジスカッシュを頼んだ。
私はお店のインテリアに合わせてメニューを頼む傾向がある。こうしてブログに記すことで気づくことがある。自己分析は就職活動で行ったが、もう昔のことだ。

”好き”という気持ちはいったいういうものなんだろう、と気づくために、いろいろな喫茶店を訪問しているんだと思う。いろいろな方のブログや本を読んで、心惹かれるお店が多数ある。わからずやだとは思うが、でも本当に好きかどうかは自分の肌で感じたい。空気感とかライブ感ってすごく大事だ。メディアで有名だからと言って自分が好きかどうかはそれは別のはなしだ。でもここは、間違いなく私の好みの場所だった。

 

言葉にするのは難しいが、好きってそういうことだ。理屈と言葉じゃ足りないのだ。
ステンドグラスも窓の丸みもメニューの雰囲気も好きだ。
オレンジはわたしにとって、心地よい色なのだ。

ところでオレンジスカッシュは略して”オスカ”って言うのだ。
今回の大阪滞在中に、大阪っぽいメニューを頼んだ記憶がないが、
この”オスカ”という略し方が大阪らしいと思い、含み笑いした。

 

閉店日は未定だそうです。別の方から20日ごろまでは空いていると耳にしました。暫定なんです。 
19日で閉店された、とtwitterで見た。マダムが寂しそうで...深く聞けません。そうですよね。ここは人生ですよね。これは、残念ながら行けない方へのご報告となってもいいと思いますし、これを見てやっぱり行こう!と思ってくださってもどちらでも嬉しいです。閉店してから書くこともできますが、思い切ってギリギリ間に合うようにアップしました。

 

ライブも喫茶店も人の出会いも、生モノで一期一会だ。

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 大阪府大阪市淀川区十三本町1-1-15

 【2017年5月訪問】

【愛知県:名古屋市中村区】万里母 モーニング発祥の歴史を聞きました。

万里母は名古屋市中村区にある喫茶店だ。最寄駅は地下鉄東山線中村公園駅だ。
”まりも”と読むので海の名前の喫茶店カテゴリーに入れてしまおう。
朝7:00から開店しているので、朝一でモーニングをいただきに来た。

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名古屋は一軒家喫茶店が多く、素敵だ。東京だと喫茶店好きというと、どこか特別なカテゴリーに入れられる気がする。古い喫茶店が好き、というと、なぜ?と不思議がられることが多い。でも名古屋の地では、老舗の喫茶店が普通に存在しているものなのだ。個人経営の店もまだまだ残っている。お客さんも循環しているから”気”が綺麗だ。活気という澄んだ気が流れてる。
名古屋のこの文化、とても羨ましい。万里母も常連さんが朝からマスターと陽気におしゃべりをしていた。常連さんがたくさんいる証である壁に秩序よくならんだコーヒーチケットはインテリアの一部だ。ここでのモーニングは、お値段350円だ。
本当にお得すぎる。

 

こちらにあったかうひい熟語一覧がお気に入りだ。コーヒーの当て字である。
ママに「若い人はみんなこれを写真撮るのよね。面白い?」と聞かれました。
珍しいし、文字が可愛いと思う。中でも”過希”と”香湯”という文字が気になった。

過希...コーヒーは過ぎたる希か…。昔は高級品だったからか。
その他のメニュー表も文字がなんか可愛い。

いろいろな看板があるお店だ。クマが看板やカップやコーヒーチケットにいた。
それから置き物で気に入ったのは、はにわだ。これは郵便局のノベルティの貯金箱だそうだ。その昔、名古屋デザイン博でだされたもので、これ欲しさに郵便局に貯金したのだ、と話してくれた。はにわの表情がとぼけていていい!マッチは「もう作ってないんだけど」とのことだったが、わざわざ探してきてくださった。
消費税が上がったとき、メニューの価格改定をしないのに、マッチをおまけに出すのは大変だ、と作るのをやめてしまったそうだが、ごもっともだ。
だから、残っているマッチをいただけるそのありがたさが身にしみた。

 

豊橋のモーニング文化についてお話を伺った。なぜ豊橋はモーニングが豪華なのかという話だ。むかし、豊橋には繊維工場がたくさんあった。出稼ぎで多くの人々が働いていたそうだ。当時、24時間シフトで工員さんが勤務しており、勤務終了が朝方になる場合、あいてるのは喫茶店だけというわけだ。業務後だからお腹が空いているし豪華なおかずが食べたい。でもお給料は安い...という葛藤に応え、懐が深い喫茶店が、たくさんのおかずをサービスでつけるようになった。“コーヒーだけの値段で、こんなに豪華!”なモーニングが生まれた経緯をきいた。今では繊維工場が少なくなったが(もしくは、ない?)それでも根付いた文化を続けているのだ。その思いやり、日本のサービス精神ここにありという感じだ。サービスは”無料”という意味じゃなく思いやりなのだ(それを履き違えて要求が過ぎるとモンスタークレーマーになる)。
それを絶やさないでいるところが素敵な文化だ。毎日朝食かランチは喫茶店で、という一宮や豊橋の人々がちょっと羨ましい。いつか豊橋や一宮あたりにいきたい。

 

お話し上手のご夫婦がいる、いい喫茶店だった。

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 愛知県名古屋市中村区太閤7-23

【2017年4月訪問】