純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:新宿】ピース 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その8*新宿*

ピースは新宿の喫茶店だ。新宿西口ハルクの1階にある。

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 有名店ではあるが、こちらには最近訪問した。とても渋い喫茶店だ。
先日記事にした新橋のフジと似たイメージを感じている。
ビジネス街にいるグレーのスーツにネイビーのネクタイを身に纏ったサラリーマンを体現したような喫茶店だと思う。
それからタバコのピースをおもわせるこのロゴが、男性的である。

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茶店の男女性のイメージ

フランス人は言語に女性詞、男性詞という区別をしていて、
言葉に性別の違いを見出している民族だが、私は喫茶店にも女性的と男性的っという違いを感じる時がある。男性と女性とで、特長の違いがあると思う。
例えば筋力の差とかホルモンの量とかである。
差別じゃなくて性差は個性だと思う。というわけで、わたしはこの喫茶店から、男性的なイメージを受け取った。だからか、今まで知っていたけど、なぜか敬遠していたのかもしれない。でもいまはなんだか入ってみたい。心地良さそうと感じるものって変わるのだ。だからいきたいと思ったときが吉日だと思う。直感って大事だ。

将来を憂う日本人の日本語

ある日見た新聞記事の、
「日本人は英語圏の人達と比べて将来を憂いやすい。それは日本語の特徴のせいなのかもしれない」
という
記事が印象に残っている。

日本語では、過去、現在、未来を表現するのに言語の区別が曖昧だ。
一方、英語のそれは明確に分かれている。だから前者は現在と未来は同じものとみなし、後者は完全に別物という認識をする。日本語を使う日本人は、未来を現在と同じものとみなし、まだ起こってもいない未来を憂い、現在の心配にしてしまうのだという。

例えば、日本語の「ランチを食べる」という文は現在形なのに、未来の意志にも取れる。でも英語ではI eat Lunch. とは現在の習慣をさすが、未来の意志を表現するときは I will eat Lunch.とし、形を完全に分ける。
つまり英語を話す人にとって、現在と未来は完全に別物だ。
今から心配しても仕方ないさ!というマインドなのだという。

”過去も今も未来もつながっている”というマインドの日本人が少し心配性なのは、
使用することばがかなり影響しているという例だ。
あれこれ心配してしまう時は、今と未来は別!と切り替えるといい。
”未来”は”現在”の、ただの積み重ねの結果だ。だから、いま心地よいと思えることに集中して幸せを感じる方が、断然生きやすいと思う。

今を生きよう好きなところで

私にとって、いま心地よいと思うことは、素敵に整えられた昭和な喫茶店に通い、
場の気を感じることだ。いま、この時代にあって素敵だと思える喫茶店にできるだけ好きなときに行き、好きなものを食べることだ。それが私の心の平和だ。
ピーいう平和という名前の喫茶店にこころ、心の平和について考えました。

電車きさんが気にいるかな?

ピースは、店内の配列が車両のように見える。お客さんが一列に入り口に向かって座っている姿を見て、車内でコーヒーを飲んでいるような不思議な気持ちになる。
電車旅も好きなのでそんな妄想をしながらモーニングをたべる朝にちょっとほくそ笑む。コーヒーは少し酸味のある、コーヒーキャンディを溶かしたような味。そこにもなんだかほっとする。

マッチもあった。商業遺産である。再開発で無くならないといいな。
あ、未来を少し心配してしまった。やっぱり日本人だからか。
でも、現在を大事にすればいいんだ。失くしたくない喫茶店には、いま通おう。

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*マッチは後日 自宅にあったレトロな灰皿に乗せて撮影したもの。
海外のベタな民芸品って可愛い!

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今日の伯父の写真は岡山 玉野ドック

昭和30年代撮影。

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ピース:

東京都新宿区西新宿1-5-1 新宿西口ハルク 1F

 【2017年5月訪問】

【大阪市なんば】アメリカン 思い出の幸せの匂い。ホットケーキ

アメリカンは大阪なんば駅が最寄りの喫茶店だ(日本橋駅も近い)。

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世界一難しいなんば駅

なんば駅は、大阪に慣れていない人には本当に難しい。
近鉄、南海、地下鉄...それにひらがな表記なのか漢字なのかで違う場所なのだ。
スマフォで乗り換え検索しても選択肢が沢山でてきて、どれを選べばいいか迷う。
それに日本橋もほとんど同じ場所なのだ。あーー混乱する(笑)

ただラッキーなことに、この喫茶店へは初来店ではないので、
先に挙げたどこかの駅の地上に出れば、土地勘でなんとなくつけた。助かった(わたしは、なんば駅を利用したが、結局どの線のなんば駅だったのか忘れてしまった....。)
そう......もう10年以上前にあるが、ここに訪れたことがある。
当時は航空業界で働いていたので、大阪に来るのは今よりずっと楽だった。

運良く大好きな飛行機と船という乗り物の仕事に携わることができた。
後は鉄道関係で働けば完璧だ。すごい乗り物好き人間みたいだね。と良く言われる。みたいだね。でなく乗り物好き人間なのだ。

日本人船員さん、どの港から乗り込むの?

ところで、先日、日本人船員さんはどの港から乗下船することが多いのか?という会話を耳にした。その答えというと「船の航行計画によって本当に色々な港から」なのだ。彼らが乗る予定の船が結んでいる、運航契約内の全港が対象である。
日本海外問わずだ。東京在住の船員さんだから、関東近郊の港から乗るというわけでなく、例えば日本なら全国の港の可能性がある。
知り合いも乗船するのに、新幹線で港まで出むいている。
日本国内ならまだよく、海外の港からということもあるので、そこに行くために飛行機で移動することもあるのだ。航空業界なら客室乗務員が乗務地まで飛行機で移動することをデットヘッドと言う。船員さんにも同じようなことがあるのだ、ただし船でではない。船員さんというのは乗船勤務以外にも移動ばかりしているというイメージがある。人生の半分以上を移動する物体の中で過ごしているのだ。体がなんか変化しないのかちょっと心配だ。だからこそ、船員さんの家の所在地は、本社がある東京周辺に限らない。出身地近辺に住んだりしている。日本各地にすむ事が可能だ。
このような職業って本当に珍しい。住むところが自由なのはメリットの一つだろう。

古き良き時代のいいところ全開のパワー喫茶店

ところで純喫茶アメリカンの感想ですが、キラキラしていてきらびやかだ。コンサートのステージセットやアメリカのミュージカルで出てくるような、大げさなくらいのキラキラ感だ。店員さんの制服がとても可愛い。某テーマパークのレストランの衣装のようだ。飲食店だから店員さんの髪型の規定とかうるさいのかと思いきや、黒髪じゃなければいけない規定もなさそうだ。金髪の方がいた。レトロな衣装に金髪の組み合わせがアメリカンダイナーのウエイトレスというイメージにも思えるし、愛想を振りまきすぎない感じも、アメリらしかった。私がよく思いうかべる某テーマパークのレストランも、アメリカの古き良き時代をテーマにした衣装だ。この衣装という点でも純喫茶アメリカンの世界観は完璧だ。どこかで読んだのだが、アメリカンは頻繁に制服を改定するらしく、この日は薄い水色のシンプルなワンピースタイプの制服だった。私はこんな感じのアメリカ古着のワンピースが好だ。10年くらい前愛用していた古着屋さんが原宿にあったが、残念ながら閉店している。そこが好きだった理由を考えた。

その店のインテリアは、アメリカの映画女優のクローゼットをイメージしており、オーナーのこだわりの世界を反映したお店だった。古き良きものが好きなのはだいぶ前から変わっていない私の芯だ。海外にしろ日本にしろ、時代を経たものはその時代の空気や風を発している。その時代を生きた人たちのストーリーを想像するのが好きだ。そのパワーを感じられるから、古いものが好きなのだ。
ここアメリカンはパワーの気が最強に出ていた。はぁ〜〜また行きたい!

人生最後に食べたいもの。

ここのホットケーキは最初から分割されている。
東京であまり見ないスタイルだったから嬉しい。
細いフォークでサクッと食べられていい。ホットケーキは昔から大好きだ。
学生時代、放課後にファミレス風のお店で友人たちと何時間もおしゃべりした。
その時も毎回のようにホットケーキを注文した。シロップが、かけてもかけてもすぐなると愚痴るわたしに「もうそれ、染み込んでいるから充分甘い」と笑いながら過ごしたことを思い出す。ホットケーキにはいい思い出しかない。
だから今でもホットケーキがあったらつい頼んでしまう。
人生最後に食べるとしたら何?と聞かれたらホットケーキと答えたい。
プリンアラモードもいいな、最後だから奮発して両方かな!!(笑)お
店のではなく、ホームメードのホットケーキがいい。
茶店のホットケーキだけじゃなく家で焼いたもの好きだ。いい匂いだ。
思い出すだけで癒される。さて、次はどこにホットケーキ食べに行こうか。

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大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-4 株式会社アメリカンビル

【2017年5月訪問】

 

ちなみに今日の叔父の写真。
カサブランカ港にて、馬が船で運ばれている様子。荷役中。(昭和30年代撮影)

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【神奈川県横浜市:関内】コーヒーの大学院 写真について考えた

コーヒーの大学院は横浜にある喫茶店だ。
先日の6月2〜3日が横浜開港祭だったので横浜の記事を更新しようと思う。
横浜港からも近い距離にある。
みなとみらい線日本大通駅が最寄り駅だ。JR関内駅からも歩ける。

横浜スタジアムの目の前なのでみつけやすいと思う。

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スペシャルルームに入れた!

ここは”大学院”だが、思えばすごいネーミングだ。大学はすっとばした。どこ行った。日曜日だったからか奥の部屋のスペシャルルームが解放されていた。1人だったけど、そこに座れて嬉しかった。 スペシャルルームは予約の団体さん向けだったと記憶している。

写真の効果

それにしても、天気のいい日の横浜って、なぜあんなに気持ちいいのだろうか。これから梅雨なので、少し引きこもりがちになる。夏生まれなので太陽が好きだ。だから梅雨の季節にはもの寂しい気持ちになる。でも、太陽が隠れてしまう日でも晴天の横浜を妄想すれば楽しめそうだ。

茶店は元気を出したい時にも、気持ちを鎮めたい時にもいい。ここの大学院は前者だ。「匂いだけでご飯がいける!」という気持ちはないだろうか。
それに似た感覚で、キラキラしたこのお店を妄想するだけで元気になる。
心に留めておくのもいいけど、写真に残すのもいい。思い出の可視化ってやつだ。
簡単にできるんだからしない手はない。この大学院の訪問は2年前だ。時間が過ぎるのはあっという間。今のカメラはデジタルだから、普通の景色でも何気なく撮っている。あとからその風景を気軽に感じられるからいい。写真とはそもそもそういうものだが、気分や状況で見えているものが違うから、それに見ていなかったはずのものを写真で発見することもある。こんなとこにこんなものあったの!かと。

時を経てみる写真って本当に面白い。たぶんわたしは、他人と自分を比べることをあまりしないタイプなので、自分の変化を感じるのが好きなのだ。芯が変わっていないと安心したり、カメラの構え方が変わったなとか思ったり。
撮りたいものはあまり変わっていないらしい。食べ物の写真は好きだ。
それは食べることが好きだからだ。

昭和30年代のパナマ運河の写真

そういえば外航船員だった叔父(故人)のアルバムが東日本大震災をきっかけに見つかった。2011年に津波に流されかけて、ギリギリ持ちこたえた母方の生家から大事そうなものだけを避難させたときに発見した。最近この存在を教えてもらった。
昭和30年代のフィルム写真だ。当時の海外の景色が残っていて、これは貴重だと思ったので、ブログにも載せていこうと思う。
今日のは昭和30年代のパナマ運河の写真だ。当時海外で写真を撮れる機会があった人たちって数少なそうだ。外航船員さんの特権だと思った。ますます尊敬する!
私の船好きは、母方の叔父が原点なのだ。

 

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神奈川県横浜市中区相生町1-18

【2015年5月訪問】

 

【大阪市淀川区:十三】COFFEE 外國船(外国船) ふかふかの寝台船

外國船(外国船)は十三の喫茶店だ。コンテナがたくさん積まれたような階段が素敵だ。独特の雰囲気をもつ喫茶店だ。

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前回の大阪なんばの珈琲艇キャビンにもオリジナリティがあったが、
キャビンが船内のバー風であるなら、こちらは寝台
船室感を全面に押し出している。
どちらも独特な船の風情を感じさせる喫茶店だ。

 

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眠くなる喫茶店

店内の椅子は、ボックスで仕切りがあってプライベート空間になるし、ソファはふかふかだし、本当に寝台みたいでウトウトしてしまう。
体が全部包まれるソファなのだ。思い出すだけで眠りに落ちそうだ。
クリームソーダをオーダーしてめちゃくちゃ現実逃避した。

船員さんのTo Doリスト

そういえば外国船というと、私の知人は外航船員なのですが、仕事に出ると1年ほど船上生活をおくり、家に帰宅できない。
つい最近1年弱の海上生活を終えた友人が下船した。船員あるあるなのだが、彼らは下船日が決まると業務用のポケットメモの最後のページに「下船したら、したいことリスト」を作るらしい。


行きたいところ。食べたいもの。


今の季節だったらビアガーデンに行きたいという声を聞く。
「降りたら行きましょう〜!」とラインでよく話す。それに花火大会とか、アイドルのライブとかも耳にする。海上生活が長いから、バイクで日本半周したりと、思いっきり陸を満喫したがる人もいる。私だったら行きたい喫茶店をリストアップしまくると思う。陸での休暇は、まとまって2ヶ月くらいとれるのでワクワクするのも当然だ。
宿題のない夏休みのようだ。RADWIMPSの歌詞みたいだが...
(参考:RADWIMPSの『なんでもないや』)

船員さんになったら...メリット

これはちょっと現実的な話になるのだ、船に乗っている間の船員さんはお給料が溜まる一方だ。陸にいないので、お金を使う場所がないからだ。
これは、長期間仕事に一生懸命で欲しいものも買えず、行きたいところにもおいそれと行けない船員さんの正当な報酬だと思う。
家族に会えない寂しさや、危険な仕事だということ、体力勝負だからこそお給料だ。
普通のサラリーマンよりは多くなくちゃ割が合わない。
集中して働いてがっつり稼いでまとまった休みがもらえる船員の仕事が、魅力的だ、と思ってもらえたら嬉しい。もちろんロマンがあるからやってみたい!も大歓迎。

船が好きなのです

船員の仕事って周りにどういう風に見えるだろうか。例えば、以前は衛星電話で恋人との通話で1ヶ月のお給料が飛んでしまったと聞く。メールが1日1通しか送れなかった時代もあった。社会と遮断される気がするが、最近は通信技術もよくなり、船上からラインもできるようになったという。恋人同士は、普通の遠距離恋愛みたいだと言う。
現役船員さん、未来の船員さんを勝手に応援している。わたし、
船好きですから!
ここ外国船で外国船にのった気分になって考えてみた。

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大阪府大阪市淀川区十三東2-9-2

【2017年5月訪問】

【大阪府大阪市:なんば】珈琲艇キャビン  不自由の中の自由

珈琲艇キャビンは大阪なんばの喫茶店だ。ここにくるために大阪にきた、と言っても過言ではない。

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もう!大好き!な喫茶店

船や海にまつわる名前というだけで来る動機としては充分だ。
しかも珈琲艇という名称がいい。センスにほれる。店名にそそられまくる。
内装が凝りに凝ったキャビンのような作りだとうわさに聞いていたので、
小旅行の計画をたてて、できれば早々に訪問したいと願っていた。

不自由こそ自由

わたしのお気に入りの喫茶店の多くはインテリアで舵を飾っていたり、船の模型があったりする。喫茶店を経営される方は、船好きな方が多いのかな、と感じている。
私は船だけでなく、飛行機や鉄道などひろく公共の乗り物が好きなのですが、それは旅好きだからで、”いろいろなところに連れて行ってくれる箱”としての乗り物が好きなのだ。人とのふれあいも好きで根本的に人好きなのだ(人見知りだが人好きだ)。
だから、このお店も、オーナーが船好きだから船のような喫茶店にしたのかと思いこんでいたところ「船のような内装にしたのは、建物の形が船に似ていたからだ」という。キャビンが入る建物は、まさに船首部分の形をしている。
元々あるものを素敵に生かした例だ。窓も日立造船所の本物の窓だそうだ。
船内のバーやラウンジにいるような気分になった。
帆船日本丸の模型もあったし、お気に入りポイントがたくさんある。

この喫茶店は、建物の形に制限があったからこそ誕生した偶然の奇跡だ。
人の生きる道も”制限があった方がかえって自由にできる” ” 枠があるからその中でのびのびとできる”のだと思う。選択肢が狭まっている方が選びやすいのだ。
好きなものだけを選び、好きなように自由に生きていいよと言われた方が不自由な気がする。この建物も、本来だったら使いにくい形かもしれない。
でもだからこそ、とことん追求する自由を見つけたのだと思う。
枠にはまりたくないと思うこともあるが、枠があるからこそその中で自由になるときがある。
枠がなく、自分は何者でもないことは、じつはとても怖い。
枠があれば、その中での完成って目指しやすいからだ。
だから同様に終わりそうにない小説というのは怖いと思う。
今のところ読みたいけど終わりそうにない小説は、『アンナカレーニナ』だ。
あらすじをしって読んでみたいと常々思っているが……あのボリュームだ。終わりそうにないから怖い。

.......なんてことを喫茶店で考えた。

茶店に船にまつわる装飾品がある理由

ちなみに船関係のインテリアがある理由について、
わたしが独自に調査したTOP3は、
1.お客さんがくれた。
2.親戚が船会社に勤めていて不用品をもらった。
3.実家が船のオーナーであった。

と言う理由があった。喫茶店のオーナーが船が好きだという理由もあるが、常連さんが船好きだある。という理由が大いにあるようだ。
茶店好きは、人好きで旅好きである。という私の仮説はあながち間違っていないかもしれない。
茶店に通う人たちは、こだわりをもって好みの喫茶店を決めたら、そこの常連さんになる。そしていつしか船の模型をプレゼントするような間柄になったんだ....。
などと誰かのストーリーを勝手に妄想する。楽しい。
この妄想こそが私の最高の休日の過ごし方だ。

わたしは常連と呼べるほどの訪問は出来ていないが、
いつか距離的にも味的にも波長の合うお店を見つけ、通いつめられるようになったらいいな、と思う。

 

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大阪府大阪市西区南堀江1-4-10

 【2017年5月訪問】

【京都市】ソワレ 青く魅せる喫茶店 宝石のゼリーヨーグルト

ソワレは京都の喫茶店だ。ここは唯一無二の名店である。

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茶店巡りを目的として京都に来るのは初めてだが、なんせ日程が1日弱しかないので、有名店から攻めた。
特にこの界隈は名店がはしごしやすい場所に集中しているので
助かる。
例えば、六曜社、フランソア喫茶室などがある。
今回は見送ったが〈スマート〉もご近所だ。これで有名店は押さえたので、今度京都に来る際はもうちょっとディープな喫茶店を安心して廻れる(安心ってどんなだ笑)。


さて、まずはソワレからご紹介する。ここは喫茶店だが、青く光る店内はテーマパークのアトラクションのようだった。誰もが童心にかえるテーマパークのように、この日のお客さんはみんな楽しそうだった。特に大学校生くらいの男子学生4人組が、この店から帰りたくねーよ。と、男同士で駄々をこねていて微笑ましかった。
うんうん。この空間ずっと居たい。わかる!店員さんもキャストとして、可愛い存在感を放っていた。世界観を大事していた。

 

ソワレという名前はミュージカルや舞台観劇がお好きな方ならピンと来ると思うが、夕方、日が暮れてからの公演のことだ。店内は昼なのか夜なのか、ここはどこなのかわからなくなる。
青い国が舞台の不思議な舞台に上がった気分だ。
入店時に支配人さんが「2階1名様です」とマイクで2階の係員さんに案内をする様子も、なんだかアトラクションに乗り込むような気分でワクワクした。

 

この日オーダーしたものは魅惑のメニューだ。カラフルなゼリーが映える”ゼリーヨーグルト”である。さらっと爽やかな風味だった。
ここのメニューはどれも非日常感たっぷりの妄想の世界のスイーツだ。
夢じゃなく
これがリアルで目の前に現れるから心が躍る。650円でこの経験ができるのはとてもお得だと思う。
そういえば小さいころ宝石箱というアイスがありました。もうこのアイスはないけど、ここのゼリーはその”宝石箱”のようなトキメキを感じる。

 

ここは本当に魅せる喫茶店だ。私の中の特別な喫茶店になった。
かねてからずっと欲しいと思っていた、東郷青児さんのイラスト付きの背の高いグラスを買った。もったいなくてまだ開けていない。ここの喫茶店では.........いつものようには........考えなかった。瞑想のように五感で世界観を体に染み込ませただけだ。

 

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京都府京都市下京区西木屋町四条上ル真町95

【2017年5月訪問】

 

 

【東京都:日本橋】COFFEE LOTUS 喫茶店のメガネで見えたこと

昨日に続いて日本橋の喫茶店を紹介する。ここには4月13日の喫茶店の日に伺った。LOTUS(ロータス)は日本橋の喫茶店だ。
サンドウィッチにフルーツの盛り合わせが添えられる。
茶店の日という記念日に訪問できたことを光栄に思えるお店だった。

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まぁいいんじゃない?

 一度開いているはずの時間帯に訪問して、振られているお店だったが、タイミングが悪かったんだと切り替えた。ふさわしいその時が来る日をずっと温めていた気がする。訪問した日は、桜並木が綺麗だった。ここのところせわしなく時間を過ごしていたから、桜のことは意識できない日々だった。思いがけなさが嬉しかった。いつの間にか咲いていたと気付き、あぁ〜この日にきてよかったとかみしめた。こういうのは人間関係に似ていて、あえて肩の力を抜いたときこそ、いい情報って入ってくるのだ。
わたしの感触だが、意気込みすぎると器は閉じる。でもその狭くなった器の入り口もいつか緩むのだと思う。でも器は壊れないように大事に扱わないといけない。これは、歩いて歩いて歩いて積み上げた私の経験だ。歩いて歩いて歩いて好きな喫茶店に来て、そんな自分の歩んで来た道を喫茶店で振り返った。

氷メガネ

このサンドウィッチ”焼き”にしたのだ。アルミに包まれて出てきた。なんか可愛い。
小さく一口サイズにカットされているのが食べやすくて優しい。
コースターのロゴもいいデザインだ。氷ごしに文字を見るとちょっと大きくなる。
それってメガネのレンズができた原理と一緒だということを、どこかの本で目にした。実験をしているみたいで面白い。ぼ〜〜っとするときにこそ気づく本音。湯船に浸かってリラックスしているときにアイデアが浮かぶ感じにを思い出す。茶店で見つけたレンズで心を覗いてみるのもいい感じだ。

 

サンドウィッチは、本当に美味しい。フルーツもみずみずしかった!今度は、フルーツサンドも食べてみたいし、フルーツ盛り合わせみたいな果物たっぷりの一皿もいいな〜と思う。また来ればいいんのだ。もっと他のメニューも食べてみたい。
灰皿がソファと同じ色というもの統一感があって素敵だった。
黒いソファの喫茶店は重厚感があった。

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東京都中央区日本橋3-7-9

 【2017年4月訪問】