純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:大手町】喫茶室サンマリ 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その18*大手町*

丸ノ内線全駅制覇の旅のつづき。今回は大手町駅だ。
サンマリは、大手町駅直結のレトロなビルにある喫茶店である。
このガラスに書かれた金色の文字のフォントがかっこいい。

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最初にレトロを感じた頃を回顧

もう何年も前のことだ。 私が最初に勤務した職場は、こんな感じの地下鉄駅直結のビル内にあった。
そこはビル”ヂ”ングという表記のレトロなビジネス街のビルだ。
だから、サンマリのようなレトロなオフィス街の喫茶店を見つけると、お昼休みにホッと一息ついたあの時の気持ちを思い出す。
ナポリタンを懐かしい!と感じはじめたのもあの頃だった。
このたたずまいが好きで、サンマリにはもう何回も訪れている。

仲間に入れてください!


ここにきたらその時の初々しい気持ちがよみがえる。
思い返せば、サービス業で接遇マナー教育が厳しかった。
仕事中は慢心というものがときどき顔を出すが、目の前にいるお客さんはこの場に来るのが初めてだ。接客はナマモノだ。まいにち初心に戻り、フレッシュな気持ちで対応をしようと意識しながら働いていた。そういう心構えは、こうしなさいというマニュアルはないが、私なりに、人として人に対する礼儀を身につけられたのは幸せだった。

お客さんの中には要求をうまく伝えられる人もいるけど、口数が少なくて要求を伝えるのが苦手な人もいる。そういう人にはいろいろ質問を変え、言い方を変え要望を引き出すようにした。私にとっての真心とは、誰にでも同じ対応、受け答えを提供するのではなく、人に合わせて対応をアレンジすることだと思う。人を受け入れる器の大きさは誰に対しても同じ大きさでありたい。常連さんはありがたい。でも私にとっては、初めて利用する方だってお客様はお客様だ。せっかくだから満足したいと思う気持ちは、誰でも持っている。常連さんも新規さんも。何回も利用できる人、そうじゃない人。事情が違うだけでみんな同じ人だ。提供する側が常識と思っていることも、それを知らない人もいるんだということを忘れてはいけない。私はサービスを提供する側にもいたし、サービスを受ける側も多数経験しているから、その人に真心があるかどうかは、なんとなく気づいてしまう。慇懃無礼という言葉が一番苦手な言葉だ。

サービス業を経験すると優しくなるのワケ

 


就活の際、合格者体験記集か何かで読んだのですが、”今まで受けたサービスで感動したものは何ですか?”という質問に対する答えで、
今でも印象に残っているものがある。

「常連さんだけでなく新規さんも大事にしていた店員さんの姿勢。さみしそうにポツンとしている見慣れないお客さんの様子に、すぐに気づいて話しかけていた店員さんが素敵でした。」というエピソードを語った方がいた。
店員さんも優しいけど、それが素晴らしいって感じた人の感性も素敵だ。


サービス業を経験すると人に優しくなれる、とも言う。いろいろな人を相手にしているから、中には困った要求や理不尽なクレームをする人も見てきた。接してきた人の絶対数が多いから、これから出会う人も大抵どこかで出会った人に似ている。大抵の困ったちゃんでもその心理が見えて、微笑ましく見ていられることが多くなる。お医者さんのカルテみたいに対応策ができているから、心の準備ができる。心配性だから知らないタイプの人に出会うのが一番怖いので、でももういろんなタイプの人と出会っているので怖くない。でも人の対応ってある程度得意になったけど、そういう気遣いをし続けていると、やはり疲労感が出る。

ご褒美が多くたっていいじゃない!

そんな時、休憩時間に喫茶店に立ち寄った時のホッとした感じを思い出す。すごく柔軟に温かくもてなしてくれる喫茶店に何度救われたことか。茶店のマスターやマダムはサービス精神の見本だと思う。

サンマリに来て、好奇心と向上心に溢れ働いていた頃のことを思い出した。似たようなレトロビルで働いていた時の。でも大抵はいい思い出だ。好きでついた仕事だからちょっとの苦労と、のこりほぼ9割が幸せな時間だった。

ここのパン甘くて美味しい。そしてビジネスマンがスーツでアイスコーヒーを飲んでいる姿がインテリアのように馴染む。ビジネス街の大手町らしさが溢れるいい喫茶店だ。レースの薄いカーテンからすけるガラス窓。カウンター周りの整頓されたグラスたち。愛想のいい気のいいマスター。喫茶店に来て、日常で辟易する前にチャージをするのだ。喫茶店がオフィスの近くにあったら癒される。そうやって心を持ち直しながら生活していく。私にとっては、心の潤いを補給する喫茶店がなかったら....と思うとちょっと怖い。ここに来ればなんとかなる!という駆け込み寺みたいなものだ。頑張ったご褒美といって、毎日来ているけど、これでも私の燃費はいいほうだと思う。

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 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル B2F

 【2017年4月訪問】

【東京都:銀座】銀座 木村屋總本店 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その16*銀座*

丸ノ内線の旅はいよいよ銀座です。銀座はたくさん喫茶店があるので、どこを”丸ノ内線の旅”編に組み込もうか迷ったのですが、銀座らしいところをとおもって。

銀座といえば真っ先に地価が高い場所...というイメージなので
だから、日本一、坪あたりの土地がお高い銀座四丁目、このあたりをチョイス!

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さて、木村屋總本店はあんぱんのお店。ここのは小さくても重量ぎっしり。酒種で発酵させていて生地からはほんのりお酒の風味が。
支店も出ているけどここ銀座本店でショーケースに並んだあんぱんを買うのが楽しい。
桜が好物。それに白餡とジャムパンは忘れずに買う。ここのジャムはあんずなんですよね。それと抹茶もチーズも変り種だけど生地にあう甘さやバランスに整えられている。季節限定餡も選んでしまうなぁ。木村屋は美味しいし頻繁に新しい味が加わっていて、本当に飽きない。

 

ここ、2階喫茶の評判に改めて気づいたのは、平松洋子さんの「サンドウィッチは銀座で」を読んでから。
よく立ち寄るけど、たまには2階にあがってお茶でもしようかと。4階のレストランは、遠い昔、入学式後に遠方から来た親戚とお祝いで行った思い出の場所。あの頃からもちろんあるし、それよりもはるか前の148年も前から営業している木村屋。改めて敬意を持って行ってみたい!と心に決めたのでした。

私が訪れたのは開店から1時間限定のモーニングタイム。
あんぱんセットは確か700円台。その朝焼きたてのあんぱんが提供されるからその味はいつもと一味違う。つぶあんとこしあんを両方楽しめるセット。こんな素敵な場所でぷっくり膨らんだあんぱんを一口かじれば、お口の中で酵母が弾けて踊りだすようです。


平松さんが書かれていたのは、ランチタイムのサンドウィッチでしたが、さらにコスパの良いモーニングは魅力的。朝メニュー、カツサンドセットもありました。カツサンは単品で店頭にて1000円越えで売られているけど、モーニングならドリンクが無料でついてくる感じ。

 

インテリアは綺麗に装っていて銀座マダムで朝からいっぱい。午前中から背筋がピシッとして、清々しくキラキラした朝でした。椅子にはまぁるいモチーフが並んでいてあんぱんのよう。正面すぐの階段を上がると新しめの雰囲気なのですが、帰りは違う階段で降りてみました。そしたらちょっとレトロで嬉しくなりました。

コースターとおしぼりのデザインが素敵です。

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東京都中央区銀座4-5-7 銀座木村屋総本店 2Ff:id:saria444:20170630145611j:plain

そういえばMBS系列で外航船員さんがモデルのドラマ「マジで航海しています」
が始まります!男社会の中、奮闘する女性航海士の物語。青春船舶コメディらしい。本物の女性航海士さんが監修しています!これはリアルそう!
MBSでは7/2(日)深夜0:50〜TBSでは7/4(火)深夜1:28〜からだそうです。
知り合いがセリフの監修を頼まれたそうです。親近感わきます!少しでも船乗りさんの世界が身近になったらいいですね!

マジで航海してます。 | MBSドラマイズム

私は火曜日から見ます!

 

それではまた次回は東京駅編でお会いしましょう!

【東京都:霞ヶ関】中央合同庁舎2階 喫茶室 I 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その15*霞が関*

名前のない喫茶店


丸ノ内線、全駅制覇の旅のつづき。霞が関駅はなじみのある。
だからこそ〈新橋、虎ノ門周辺の喫茶店シリーズ〉で書き尽くしたように思う。
こんかい丸ノ内線の旅を敢行するにあたり、未訪問の店を探すのに少し苦労した。
いかにも霞が関らしいところがいいとも思った。
そこで見つけたのが、ここだ。
中央合同庁舎の霞が関コモンゲート(東館)2階にある喫茶室だ。
その名は・・・・・・とくになさそうだ。そういえば〈喫茶室I〉とあった気がする。
前回かいた、国会議事堂駅の〈やま〉と同様、
くる機会のなさでいえば、おなじくらいの秘境にある。

 

kissafreak.hatenadiary.jp

 

営業時間は、平日のみで18:30頃までだ。

 

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社食のような懐への優しさ

ちなみに〈喫茶室I〉というからには〈喫茶室II〉もある。それは同じビルの32階にあるが、関係者用のため一般者の利用は不可だ。でも、この2階のお店は誰でも入れる。
隣のビルにオフィスフロアーあるので、きっとそちらの従業員が使うのだろう。とにかくお財布に優しい。カレーは380円だ。ランチに利用するにはありがたい価格だ。カロリーや栄養面も考え向かれているようだ。お昼時は満席だった。

私は11:30頃に入店したが、すぐ混み始めたので、ダブルベリーヨーグルトドリンクをすぐ飲みほすとすぐに店を出た。
写真は撮ったはずだが、なぜか見当たらない。焦っていたので撮れなかったのだろうか。思いだして書いてみる。ヨーグルトドリンクの中に、ブルーベリーやラズベリーが入ったスムージーのようなものだった。すっきりして美味しかった。

本当に社食風なので、椅子もテーブルもシンプルだ。さすが、庁舎内の喫茶店だけあり、清潔感があった。外の警備員さんを見るとドキドキしてしまうが、店員さんは庶民的だし親しみやすい方たちだった。大きな窓からみえる景色は緑が多くて和む。
霞が関のなかの休憩所としては、穴場なのではないだろうか。
コーヒーの価格もお安めだし。

 

こんかいは混んでいたし、場所が場所だけにバシバシ撮影をすることが憚られたので、店内の写真が少なめだ。そのかわり庁舎の、まるで校舎のようなすてきな廊下や、裏庭の写真を添える。

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〒100-0013  東京千代田区霞が関3-2-2 霞ヶ関コモンゲート東館2F

 【2017年5月訪問】

 

今日の伯父の写真は、昭和30年代の岩手県宮古市浄土ヶ浜だ。
なんども行ったことがある場所だが、昔から浄土のような美しさだ。

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【東京都:国会議事堂前】喫茶 やま 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その14*国会議事堂前*

丸ノ内線 全駅制覇の旅のつづき。今日は国会議事堂前駅だ。
この駅で降りることはめったにない。小学生のころ、国会議事堂見学に来た覚えがあるが、しかも観光バスでだった。だから電車にのってくることは・・・・・・まずない。そんな私にとってレアな駅、国会議事堂前駅近くにある〈喫茶やま〉は
国会記者クラブの1階にある。国会記者クラブ・・・・・・テレビ中継でよくみかける。

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滅多に降りない駅だからこそ降りてみたいと思った。でもこのあたりでなんのアテもなくさまよっていたら、不審者にみえるだろうな。でも、もし怪しまれたら〈喫茶やま〉にいきますといおう。などなど言い訳を考えていた。駅の階段をのぼって地上に出ると、省庁と警備員の姿しかなかった。

スーツも着ていないあからさまに普段着のわたしは浮かないだろうか。そもそもこの辺りを、勝手に歩いていいのか?と恐る恐る歩いていたから、怪しかったに違いない。

 

〈喫茶やま〉に入ってみると、広い昭和の応接室のようだ。見上げると、天井の蛍光灯の並びぐあいがいいデザインになっていた。たまご色のソファとフローリングのタイルのコーディネートもシックだ。ゲーム機もある。マーブル模様のテーブルと妖艶なパープルのプラスチックのおしぼり置きが似合う。昭和にワープしたような気分だ。

お昼どきを避けて訪問したので、店内はひとり占めだった。テレビの見える席に座り、画面をぼーっと眺める。明るい時間に飲むお酒は美味しいというが、明るい時間に喫茶店で見るワイドショーもいい。小学生の頃、風邪で学校を休んだときに、昼間にテレビを見るのは背徳の気分だった。家で『笑っていいとも』を見たている気持ちになった。


このお店の営業時間は、もしかしたらお客さん次第かもしれない。実はいぜんは早じまいしていて、今回が再チャレンジだった。この日私が15:30頃にお店をでたあとは、看板がしまわれていた。(看板というより、窓ガラスに貼られたプリントアウトされた〈喫茶やま〉という貼り紙だ)。
平日のみの営業だし早じまいだし、なかなかいけない秘境喫茶店だと思う。

オーダーをするとき、わたしは、インテリアの色に似合うメニューを探すくせがある。黄色のイメージが強い内装だから、グリーンのものが合いそうだなと思った。バジリコのスパゲティをたのんだ。量がすごく多い。

カウンター周りの椅子を眺めるのが好きだ。このまるいスツールが好きなのだ。
撮影を願うと「古いだけなのに〜」と謙遜されたが、こういう大切に使われている感じがいいのだ。

(記事は下に続く)

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東京都千代田区永田町1-6-2 国会記者会館 1F

今日の伯父の写真は(下図)鹿乃川と脇にメモがあったものの、正確にはどこの写真か不明だ。船が係留されている景色が好きなので、あげてみた。

本はというと、まだ北杜夫の『どくとるマンボウ』を楽しんでいる。この本には、船の専門用語がよく出てくる。例えばポートサイドとか

写真でもわかるように、船を岸に着けるサイドは大抵左側だ(左舷(さげん)という)大抵というからにはたまに右側のこともある。ポートサイドというのは「港につける側」いう意味で、船の左側である左舷のことだ。航空機もその名残で搭乗口があるのは機体の左側である。航空機の造りは、船のそれを引き継いでいることが多い。

ちなみに船の左舷側に赤い灯がついている(右舷は緑)。船乗りさんにとって、左右どちらの灯がかというのは非常に重要だ。覚えるために左手には赤玉ポートワイン”という語呂合わせがあるらしい。
ちなみに、ポートワインというのは特にポルトガルの港から出荷したワインのことを指す。
『どくとるマンボウ』が出たころの昭和30年代の書籍は言葉遣いがおおらかだ。いまでは差別表現とされみることのない言葉があちらこちらに出てくる(不適切な表現がありますが。と巻末に注釈がある)。でも、挿絵も可愛くて、外国のいろんな港に旅した気分になれるので、興味深い本だ。もったいなくて読み切るのが惜しい。
そういえば、悪いことをした芸能人が出てる番組が、お蔵入りになるのは残念だ。「不適切な人物が出演しています」と注釈でもつけてだせばいいと個人的には思う。

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 【2017年4月訪問】

【東京都:赤坂見附】しろたえ 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その13*赤坂見附*

丸の内線全駅制覇の旅のつづき。
しろたえは赤坂見附駅の洋菓子屋だ。併設されている喫茶コーナーで、店頭のケーキがイートイン可能である。

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憧れのチーズケーキはいつまでも

訪問した日は2015年の8月だった。喫茶店巡りを始めた初期のころだ。
ここのレアチーズケーキは、ずっと前から雑誌『シュプール』や『フィガロ』などでアートのように紹介されていた。ケーキがクラシックで美しいのだ。ずっと憧れのケーキだった。初めて体験したのは2006年のことだ。当時の職場で差し入れでいただいた。職員みんなで大喜びしたことを覚えている。ケーキBOXの中で魅惑のレアチーズが20個ほど、お行儀よく並んでいた。

ケーキの罪ってなに?

そのご、その勤務先での初給料日がきた。しろたえに直行してチーズケーキを買った。今でもよく覚えている。あれからうん年ほど経っても、このレアチーズには特別感が有る。なんとも可憐な形なのだ。2口くらいでなくなってしまう儚さである。お値段も260円と良心的だ。これくらいの量なら罪悪感もない・・・・・・と言いたいところでだが、お菓子の罪っていったいなんだろうか。カロリーだろうか。砂糖の量だろうか。私はお菓子に罪を見出せない。だからお菓子にたいして罪悪感を持たない。しろたえのレアチーズケーキは、フレッシュなチーズに上品な濃厚さがあり、口の中でねっとりまったりするところがいい。バランスのとれた甘みで、このレアチーズケーキとコーヒーがあったらソウルメイトが完成する。

 初任給のご褒美から退職日の餞別まで

カップもミルク入れもオリジナルのイラスト入りだ。他のケーキも美味しそうなのだが、どうしてもレアチーズケーキをリピートしてしまう。そう思っていたところ、先日ある勤務先を最終日に、仲間がしろたえのお菓子詰め合わせをくれた。ギモーブやフィナンシェなどのフランス菓子だった。私が喫茶店好きだということをリサーチしてくれ、しかも、しろたえのお菓子だったから本当に嬉しかった。初任給で買ったのも、退職祝いもしろたえだった。しろたえにサンドイッチされた私の社会人生活だ。やはり私の特別の店である。

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今日の伯父の写真(元外航船員)と
どくとるマンボウからの雑感

今日の伯父の写真は、昭和30年にとられたのヅーマイの写真だ。
いったいヅーマイってどこだ?

今日も北杜夫氏の「どくとるマンボウ」を読んでいる。
北氏曰く、なぜか乗組員がなんども海中に落ちると噂の海域があったそうだ。
心霊現象か?いや、そうではなく、実際に落ちて救出された人の話によると、揺れがまったくない海域でひたすら進んでいると、海が海でなくなり船に乗っているという感覚が抜け落ち、家のドアを開けるように一歩足を踏み出せば、この海で陸のように歩けるという錯覚に陥ると語ったらしい。「海をずっと見ていたら、(自分の)港の女が出てきて手招きをするから飛び込んでしまった」という。ここで言いたいことが2つある。

ひとつ、港の女とはいったい・・・・・・。

よくある誤解に、船乗りには各港に女がいるというものがある。都市伝説だから信じるか信じないかはあなた次第ですが、知人曰く「むかしは荷役効率が悪く、貨物をつむのに時間がかかったから、停泊日数が長かった。そのころは、乗組員は陸にあがって遊びに行く時間があった。でもいまは、効率があがって港に長く停泊できない。停泊時間が短いから陸にあがることすらない。だからいまの船乗りは、物理的に港に女を作れない」らしい。ほとんどそんな答えがかえってくる。
しかし、昭和30、40年頃は、船乗りが港にくるとうわさを聞きつけると、キャーキャー追っかけすら人たちも実際にいたらしい。

それからもうひとつは、海に人が落ちるという話だ。

夜に漆黒の海を見ていると「降りてみたくなる気持ちは、わからなくもない」という話をある船員から聞いたことがある。だから船員さんは疲れた時や、夜の黒い海を長時間見ないでほしい。心理的にどう変化が起こるのかは不明だが、疲れたら海を見ないで、寝てください(切)!

 

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東京都港区赤坂4-1-4

【2015年8月訪問】

【東京都:四ツ谷】Jolie ジョリー 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その12*四ッ谷*

丸ノ内線 全駅制覇の旅のつづき。今回は四ッ谷だ。四ッ谷はむかし夏期講習できたことがある。でも降りる機会が少ない。四ッ谷は大学があるから、良い喫茶店がある。
たとえば、いつか書こうと思っているロンだとか。
リストに入れているけど未訪問の店が多々ある。

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祝☆100記事目!

 実はこの記事が100記事目だ。
そんなこんなで1日1記事を目指しているうちに、
本日6/25の時点で、喫茶店訪問軒数が延べ400店を超えた(2015年以来)
ということは、まだ、記事化していない店が300軒あるということだ。
2020年のオリンピックに向け?飲食店の禁煙化が進んだら、

きっといまよりマッチの収集が難しくなるのではないかと心配している。
マッチがあるところを探して駆けまわっていたら、今年上半期だけで、
すでに100軒訪問していた。(紛らわしくて恐縮だが、ここJolieさんにはマッチはない)

コーヒー専門店でコーヒーを頼まない時

Jolieはコーヒー専門店だ。コーヒー専門店なのにバナナジュースをオーダーすることには後ろめたさはある。でも、この店が気に入ったので、次回また訪問したいという気持ちが込められている。コーヒーでおなかがたぽたぽになったので、潔くコーヒーは後回しにした。 それにしても店内の色合いが豊富だと思う。2階建ての赤い庇に、ネイビーのオリジナルロゴマークいりの看板がいい。大切に磨かれている店だ。
めずらしいのは、メニュー表が絵画用のキャンバスなのだ。
きっと元はまっしろだったとおもうが、茶色くコーヒー色に変化し、
カウンターの木目や、灰皿の琥珀色などとなじんでいる。
ランチにはバナナとヤクルトがついてきた。脳内はもう茶色か黄色でいっぱいだ。
琥珀色か黄色い飲み物が欲しくなるのは自然の摂理かもしれない。
ということでバナナジュースを頼んだ。

 

1階のテーブルは1人掛けになっており、私が訪問した日は満席だった。
カウンターじゃないのに、みんな横並びで一斉にコーヒーを飲んでいる姿が面白かった。

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今日の伯父の写真は、前回に引き続き、昭和30年代のヅーマイだ。

注射も打てる船乗りさん

最近『どくとるマンボウ航海記』を読み始めたが、執筆は昭和35年にされたようで、
そうすると、北杜夫は伯父と同じ時代に船に乗ったことになる。
いまではほとんどいないが、むかしは船医が乗っていた。北杜夫は、まさにその船医として乗り込んだのだ。まだ、北杜夫が「船酔いしない自慢」をしている部分までしか読んでいないが、さっそく操船用語が満載で面白い本だ・・・・・・。
ところで、今は船医がいないとなると、船で怪我をしたらどうするのか、と疑問に思う。いまは代わりに、士官が衛生管理者として任命され、応急処置をしている
(そのための講習を受ける)。
彼らは船員でありながら注射も打てるのだ。船員って、本当にすごい。

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東京都千代田区麹町6-2-3

【2017年4月訪問】

 

【東京都:新宿御苑前】ポニー 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その10*新宿御苑前*

丸ノ内線全駅制覇の旅のつづきだ。
ポニーは新宿御苑前の喫茶店である。平日のみの営業だし、初めて降りる駅だし、ここはなかなかこられないので、初訪問だ。
茶店巡りの旅をしていると、人生には、いつまでも初体験があることにきづく。

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アニマルにまつわる喫茶店

前回のカフェ・アルルが猫や犬のインテリアがいっぱいある喫茶店だったのに対し

 

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今日のみせはネーミングが馬だ。さいきん上野動物園のパンダの赤ちゃんも生まれたことだし、動物にまつわる喫茶店シリーズというこじつけにしようか。
だいたいにおいて、コーヒー豆をインテリアにしているお店はすきだ。
ここではコレクションテーブルに豆を飾っている。 でも更に珍しいものがあった。
筒状の調味料いれにコーヒー豆を入れ、それを放射状にならべて観覧車みたいなインテリアにしていた。素敵なアイデアだ。お店の名前からかわるように、
馬の置物もたくさんあった。でも、なぜポニーという名前にしたんだろうか。聞けずじまいだった。

違いのわからないコーヒー好き

この日は、今日のサービスコーヒーのコロンビアを飲んだ。
今日のサービス、とうたうお店では積極的にそれを頼んでみる。


が・・・・・・まだまだ味の違いがわからないのが残念だ。勿体無い!(笑)
わかるのは美味しいかどうかだけだ。
卓上に”マンデリン”と書いてあるのは、コレクションテーブルに入っている豆の紹介だ。このお店ではどの豆のテーブルに座るかという楽しみもあるかもしれない。
カウンターまわりがとても素敵なので、みなさんも是非体験しに行って欲しい。
全体的に琥珀色の世界に包まれた優しい世界だった。
そういえば、ホットケーキも美味しいらしい。大阪のアメリカンみたいに分割して出てくるタイプだときいた。

 

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最近読了「海の翼」

さて最近「海の翼」を読了した。先日の古本市での掘り出し物だ。
本も一期一会だ。内容はというと、トルコは親日国家で有名だが、この小説にはその理由が描かれている。トルコのエルトゥールル号という船が、日本の小さな島に漂流した際、島の人々が救助した。そのおよそ100年後、今度はトルコがイラン・イラク戦争の際に、日本人を助けた。イランに残された在留邦人救助のために航空機を派遣してくれたのだ。第三国なのに。トルコの人々が、なぜ親日なのかというと、エルトゥールル号の恩返しだというのだ。
以前『異国船漂流記』という本でエルトゥールル号の件を読んだことがある。『海の翼』はさらに物語仕立てにしており、とても興味深い。
船も飛行機も好きな私にはたまらない本だ。
実はトルコ船エルトゥールル号が日本に漂着したのは、ペリーが来航する前の出来事だ。もちろんトルコと日本の間に正式な国交はない。
それでも人情というのは交わるものだ。歴史の教科書に載っていなくても、身近には、小説が追いつかないくらいの素敵な事実がたくさんある。
『異国船漂流記』という本を教えてくださったのは、船員OBのそれはそれは雲の上の存在の方で、興味深い船の本をたくさん知ることができて光栄だ。

 

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今日の叔父の写真は昭和30年代のヅーマイ。(ヅーマイってどこでしょうか?)
農村らしい風景が牧歌的。ヅーマイという未知の地に行けた叔父が羨ましい。

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東京都新宿区新宿1-14-9

【2017年4月訪問】