純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:新宿三丁目】カフェアルル 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その9*新宿三丁目*

 カフェ・アルルは新宿三丁目の喫茶店だ。このエリアも生活感を感じる新宿エリアだ。
新宿は買い物をする街という感覚の私にとっては、未知のエリアだ。
茶店巡りをしていなかったら、足を踏み入れることのなかった場所かもしれない。

f:id:saria444:20170613201108j:plain

庶民の東京とパリの共通点

看板が多すぎて、うれしい悲鳴をあげたい。立体的なニャポリタンを食べている猫の看板が印象的だ。なかには本物の猫がいるから猫が取り上げられることが多いけど、
実は犬の看板も多いのだ。

以前も話したことがあるかもしれないが、2013年頃に放送されていたパリ全区のアーティストを訪ねる番組〈パリで逢いましょう〉という番組が好きだった。
パリの街頭で大道芸人があやつる人形や、駅前のメリーゴーランドの景色にみとれてしまう。ここアルルは、そういった庶民的なパリをも感じる。雑多な感じだ。
パリは多民族国家だから、いろいろな民族の方がいる。

 

東京育ちの性

ここが落ち着くのは、私が東京うまれ東京育ちだからかもしれない。
雑多さや、ごちゃまぜ感というのは、嫌いではない。人混みにも慣れているし、少し空気が汚れているところや満員電車や高層ビルの波は、リアルな東京の姿だと思う。
だから、その隠れ家として静かな喫茶店を求めるのだけど。

 一人になりたい時

カフェ・アルルには、いろいろな種類の漫画や雑誌があり、ピエロや多種の彫刻がある。メニューもバラエティに富んでいるし、バナナと豆が付くし。おまけに隣では石松(猫の名前)が寝ているし。猫はあやうく処分されそうだったところを救われてここで飼われることになったそうです。新宿らしいエピソードだと思う。新宿はいろいろな人を受けいれる懐の深い町だ。受け入れる器が大きいのはもとが宿場町だったという特性をもつからかもしれない。そういえば、気配を消したいときは都会の方がいいらしい。人が多いと大多数の一部になる。町全員が顔見知りのような場所の方がかえって気が張る。東京うまれの私はそう思う。まるで新宿の縮図のようなアルルに来ると、人混みのなかにいるのに一人の時間が確保できて逆にホッとするのだ。
雑多な世界にまぎれると、神経が研ぎ澄まされて自分が見えるのかもしれない。

f:id:saria444:20170613201037j:plain

f:id:saria444:20170613201153j:plain

f:id:saria444:20170613201229j:plain

f:id:saria444:20170613201311j:plain

f:id:saria444:20170613201342j:plain

f:id:saria444:20170613201415j:plain

f:id:saria444:20170613201518j:plain

f:id:saria444:20170613201551j:plain

f:id:saria444:20170613201447j:plain

f:id:saria444:20170613201638j:plain

f:id:saria444:20170613201726j:plain

今日の伯父の写真は前回に引き続き岡山 昭和30年代の玉野ドック。
荷役の様子を収めたのでしょうか。伯父はこうして陸に上がるたびに写真に収めて現像しては、私の祖母にアルバムにして送っていたそうです。東京の景色も珍しかった当時の岩手県山田町民の祖母にとっては日本各地の港の景色は新鮮だったのではないかと思いを馳せるのです。私の写真も、後世の誰かが何かを感じてくれたらいいなと思い、
今日もブログを記しています。

f:id:saria444:20170622193638j:plain 

東京都新宿区新宿5-10-8 1F

 【2017年5月訪問】