純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:神保町】さぼうる 喫茶店のモーニングシリーズ

茶店のモーニングシリーズのつづき。今日は珈琲と洋酒の店 さぼうるだ。

神保町にはさぼうるが2軒並んでいる。赤い看板のさぼうると、オレンジの看板のさぼうる2。モーニングサービスがあるのは、赤い看板の方のさぼうるだ。

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こちらではオーナーの鈴木さんが接客されていた。御年82-3歳くらいか。かくしゃくとしている。お会いできなんだか嬉しくなった。

この日は階段を降りたところの洞窟みたいな半地下の席に座った。壁の落書きを吸い込まれるように見入ってしまった。内容はというと、相合傘の下にカップルの名前があったり、「〇〇命」とあったり。私は、兄がいたので幼少のころから少年雑誌を読んでいたが、ジャンプとかマガジンの漫画なんかで見かけたマークだ。本当に懐かしい。こういったお客さんの痕跡を残したインテリアは素敵だ。これこそ唯一無二の味。さぼうるはスペイン語の”SABOR”から名付けたようで『味』という意味のようだ。
創業昭和30年。もう62年の営業か。店名に違わず本当に味わいのあるお店だった。

この日は某有名人のお隣のテーブルに案内してもらえら。鈴木さん「お隣さん〇〇さんだよ」と教えてくれた。自意識過剰だが、緊張した!さすが老舗有名喫茶店には有名人が普通に座ってらっしゃる。しかも店内の味わいと、その方の渋みがとても似合って雰囲気に溶け込んでいた。朝とは思えないゴージャスバブルの夜を思い浮かべてしまうくらい華やかだった。その方の退店後、その席は出版社に入社内定の学生らしき数名と先輩に交代され、打ち合わせがはじまった。学生は入社前に会社の仕事の手伝いをするらしい。インターンもそうだが、学生時代から大変だ。喫茶店で観察するいろいろな人間模様。お客さんの会話をこっそり拝借するのも喫茶店時間の楽しみだ。
この日は、出版社御用達の喫茶店がある神保町ならではの景色を楽しめた。

 

赤、青、緑、黄色の4色のクリームソーダーを楽しめることでも名高いさぼうる。今度はその名物をいただきに再訪したい。

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東京都千代田区神田神保町1-11

【2017年8月訪問】