純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:浅草】COFFEE ハトヤ 喫茶店のホットケーキ編

今日は浅草のハトヤ。2017年最初の訪問喫茶店

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茶店始め 仕事始め ライブ始め

どうやら正確な訪問日は2017年の1月4日らしい。
その日は武道館で好きなアーティストのライブがあり、チケットを引っ張り出してきて日付を確認た。午前中は仕事始めをして新年の乾杯。そのあと14:00頃から16:00の九段下到着まで幾らか時間がある。浅草寺に行く人が多いから、この街の喫茶店はお正月の早い時期に営業しているのではないかと考え、この街に繰り出した。

この日は喫茶店始めであり、仕事始めであり、ライブ始めでした。お正月だからといって、派手なことをするわけでなく、なんかいつもと変わらない私の日常だ。

ハトヤ不定休で営業時間が流動的だという。年末年始だけでなくふだんから空いていたらラッキーという喫茶店。たまたまお店の前を通ったら開いていたので、せっかくなので初詣しました。思いがけなく2017年第1軒目になったのは、幸先が良かった。

紅白の縁起物 ハトヤの赤と白。

偶然にもハトヤの紅白の看板は新春にぴったりのおめでたい色彩。砂糖のポットも紅白の格子柄でお正月の雅を感じる。テレビには着物を着た女性が映っており、このころはまだまだお正月気分な日々だったな。

ハトがKISSをしてハートをかたどるロゴがとてもキュートです。
ハトがハート ハートがハト。紙ナフキンにはロゴ入り。シルバー類に包まれて出てきたナフキンとは別に、わがままにも会計時に未使用のものをお願いすると、快く承諾してくれとても嬉しかった。

年末にはだいたい断捨離、大掃除に整理整頓を集中的におこなうのですが、その一環でこれまで集め続けてきた喫茶店ナフキンをファイリングする作業をした。中でもハトヤナフキンのロゴはとりわけ可愛い。他の方々が撮影したハトヤの写真を拝見するに、カップにもロゴが描かれているようですが、私の写真ではあっちを向いていて見えない。もしくは紅茶カップだから、ロゴがなかったのかな。思い出せない...。

主役のホットケーキは朗らかな味。素直で素朴で優しい。ショーケースには昔ながらの眼福もののサンプルが。ホットドックや卵サンドにも惹かれた。

いつもと変わらない穏やかな年末を

茶店のホットケーキ編はまだまだ続く。2017年中にホットケーキが美味しい喫茶店の記事をすべて書きつくすことはできない!今年中に何が何でも書ききるぞ〜!なんて気負わず、年をまたいでもゆる〜く自然体で書いていきたいと思います。
(2017年)行くホットケーキ、(2018年)来るホットケーキ。

茶店で流れる時間のように穏やかで静かに。いつも通り変わらず、師走の日々を過ごそう。ただ元気に風邪をひかず年を越したいと願うだけ。こちらを読んでくださる皆様も12月というのはお忙しい時期かとおもいますが、お体に気をつけてお過ごしください。

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【2017年1月訪問】

 東京都台東区浅草1-23-8

【神奈川県:川崎】珈琲苑 喫茶店のホットケーキ編

茶店のホットケーキ編。今日は川崎の珈琲苑。

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商店街の二階にあって、町の人々で賑わっているお店。ホットケーキだけでなく、他の手作りのケーキも美味しそう。ホットコーヒーはミルクとホイップが付いてくるのでまずブラックで飲んで、そのあと少しミルクを入れ、最後にホイップを足してウインナーコーヒーにする。なんて何通りもの楽しみ方があるのだろう。酸味のきいた喫茶店らしい風味のコーヒーにほっこりする。おめあてのホットケーキは、栗が気になる初秋だったので、モンブランのホットケーキにした。甘い生地のホットケーキに、マロンペーストなんて、贅沢すぎる組み合わせだけど、甘やかされたいのでこれはこれでOK。

ところで、川崎は工場夜景が似合う街。夜のクルージングなどに心惹かれるが、その景色を彩るのは港のクレーンの佇まいなのだと思う。海や港町が好きな私は、気晴らしに出かけようと思うと、つい地図の遠くを探してしまいがちだけど、東京からなら近くにあるじゃない!そう、川崎。

海とクレーンのコンビネーションが個人的に好きで、ありそうでなかなか日常にはない景色。遠足気分で、近距離。私のなかで便利でお得な場所を見つけた。川崎では時間の都合でこちらの喫茶店しか訪問できなったが、今度は別の喫茶店も訪ねてみたい。

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【埼玉県:浦和】エビスヤ 喫茶店のホットケーキ編

今日は浦和のエビスヤ。2017年5月13日に記念すべきライブがあり、
さいたまスーパーアリーナSSA)へ向かう途中に立ち寄った。

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こちらのホットケーキは焼き目が綺麗な手作り系。
甘いホットケーキに癒され、ほっこりした日。この時もある意味節目の日だったが、
これを書いている今日は、2017年ももうそろそろ終わりという頃。
感慨深い喫茶店訪問だったことを思い出している。マッチもいただいた。

昔ながらの昭和の喫茶店らしいメニューが沢山あるお店。浦和なら東京寄りだから、アクセスしやすい場所だけど、やはり都内の喫茶店に出かけてしまいがちになる。
埼玉県の喫茶店訪問も重ねてみたいと思っている。

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【2017年5月訪問】

埼玉県さいたま市浦和区高砂1-6-10

【東京都:蒲田】市美多寿 喫茶店のホットケーキ編

今日は蒲田のシビタス。あの伝説の万惣フルーツパーラーのホットケーキが食べられるお店。(万惣フルーツパーラーは2012年に惜しまれつつ閉店した。)
シビタスは万惣の支店なのだから、同じ味のはず。

神田駅近くにあった万惣フルーツパーラーへは15年ほど前に訪問したことがある。当時の私にとって、なじみのない街へわざわざ電車に乗ってデザートを食べに行く、ということにどんなにドキドキしたか。食べるために遠出をする。今でこそ、趣味が喫茶店巡りとなり、喫茶店のために街へ出ることが日常になったけれど、そのきっかけを作ったのは万惣フルーツパーラーだった。容器になみなみと入ったバターとシロップが忘れられない。15年ほど前の記憶だが、甘いホットケーキの香りとともに懐かしい思い出が甦ってきた。

 

シビタス店内には万惣フルーツパーラーがルーツであると記された看板がある。
その文章を引用する。

 

市美多寿のホットケーキの歴史は、昭和の初め、神田須田町の皇室御用達果物店、”万惣”フルーツパーラー で生まれました。その支店を蒲田に開店して以来、皆様に万惣のホットケーキとして親しまれてきました。これが、当店の前身です。最上級の小麦粉、卵、牛乳、バターをブレンドしたあの純粋なホットケーキです。香り高い、ふっくらした風味をホームメイドのシロップでお楽しみください。

 純粋なホットケーキか。シビタスのホットケーキは純粋な素直な味わいがする。本当に美味しい。忘れかけていた童心を思い出させてくれるというか、初心に戻るというか。カウンターの銅板で作られるたくさんのホットケーキ。生地は大きなボウルに入って仕込んであった。だから味が馴染んでいるのか。料理でもケーキでも、量をたくさん作ると美味しく出来上がる気がする。

ホットケーキは家庭で気軽に作れるといっても、お店の味は格別だ。素材の違い、大量に仕込まれる生地、使い込まれた調理器具。シビタスのホットケーキはシロップがなくても生地だけでも美味しい。危うくシロップを使うのを最後まで忘れるところだった。

とにかくシビタスは2017年のホットケーキ部門 No.1だ。ホットケーキは人気があるので17:00頃には売り切れてしまうこともあるらしい。私はプレーンを頼んだが、その他フルーツや小倉、ソーセージなどの食事系もあった。

ここは間違いなくまた行きたい!

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東京都大田区西蒲田7-69-1 東急プラザ蒲田 4F

【2017年9月訪問】

 

【東京都:錦糸町】ニット 喫茶店のホットケーキ編

今日は錦糸町ニット。分厚いホットケーキが人気の喫茶店です。

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錦糸町はホットケーキ天国でしょうか。先日アップしたトミィもホットケーキが美味しいお店でした。ニットはその他も喫茶店メニューが豊富です。

一度めはバターを楊枝でとめた分厚いホットケーキをいただきました。焼くのにお時間がかかります。と言われますけど、これはまちますよね。

ホットケーキは好きなので自宅でも作るのですが、焼きムラができたり、何枚も焼きあがるのを待つうちに冷めていたりするから、喫茶店でいただくホットケーキは感動モノ。綺麗だし熱々だし本当に好き。

訪問二回めはフルーツポンチをいただきました。かわいいし懐かしい。思い出すのは、子供の頃、お友達を招いた誕生日会でテーブルの上にあった主役級のフルーツポンチ。スイカをくりぬいて炭酸を入れて色とりどりのフルーツを入れたフルーツポンチ。そしてもう一つの思い出は、グラスに炭酸ドリンクを満たし、その中にポッキーを入れたもの。昭和の食卓ってかわいいなぁ。その食べ方、なんか名前はありましたっけ?砕いた氷の上にポッキーを並べたものはポッキーオンザロックという名前らしい...。

 

ニットはロケにもたくさん使われていて、若手俳優さん女優さんが来店されているようです。そうですよねぇ。理想的な喫茶店ですもの。ショーケースも庇も、ロゴのフォントも素敵。ピンクの電話もありますし、メニューも豊富。昔ながらの純喫茶(ここはアルコールを出すから厳密には純じゃないかも。)を欲した時、ここは大満足なお店なのです。

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東京都墨田区江東橋4-26-12

【2015年9月訪問】

【東京都:若松河田】カフェテラス 小島屋 喫茶店のホットケーキ編

きょうは、若松河田のカフェテラス小島屋を。

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このホットケーキは美味しかった。かたちも綺麗だし焼きめもツヤツヤ。
銅板手焼きのものだ。懐かしい味。ドリンク付きで600円とは、どこぞのモーニング並みのお値段だ。お値打ち。こちらは平日のみの営業だ。

小島屋を訪れたころ、2017年の夏は田山花袋のエッセイ『東京の三十年』を読んでいた。本の中で、このあたりの大江戸線沿線のようすが書かれていたことを思い出しながら、信号機の標識”若松河田”の文字をぼんやり眺めていた。

.....そうした光景と時と私の幻影にのこっているさまとが常に一緒になつて私にその山の手の空気をなつかしく思はせた。私の空想、私の芸術、私の半生、それがそこらの垣や路や邸の栽込や、乃至は日影や光線や空気の中にちゃんとり込んで織り込まれているような気がした。(出展:『東京の三十年』田山花袋

書物に残った著名人の思い出は、それを読んだ者が心に思い浮かべることで、現代に蘇る。田山花袋が当時感じたような日陰や光線や空気の一部を、いまも感じることができるかもしれないとおもうと不思議だ。

田山花袋はこうも書いている。「今、目の前に行き交う人々の喜びや幸せの感情のやり取りは、その人の人生が終わることで消えていく。人の営みは儚くて愛おしい。誰かが覚えていてくれるかもしれないけど大切な想いは自分でしか持ち得ない。」(大意)そう記し、大いなる想像力で悲しんでいるようすだった。市井の人々のごく平凡な幸せの感情や、些細な感情のやり取りは泡のように消えていく。だからこそ普通のものに興味がわき、そこを離れがたい気持ちになるのだと。私はその気持ちに多いに共感する。そしてそこから離れがたい気持ちになる場所が、私にとっては喫茶店だ。
町に馴染む普通の喫茶店。普通の人々の時間の過ごし方である。小島屋ではそれを感じられてよかった。平穏だった。
私も、おおげさな感動や刺激的な日常を書き綴るのではなく、
ささやかな幸せの思い出、つまり喫茶店でのできごとを細々とブログに残せたらいいなと思う。

とうとう師走も半ば、2017年を振り返る時期となった。早い。今年もいろいろな喫茶店に足を運べて幸せだった。年末の締めの挨拶のようですが、今月も記事はまだまだ続く

 

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東京都新宿区若松町32-1 プラザ小島屋 2F

【2017年8月訪問】

【東京都:八幡山】ルポーゼすぎ 喫茶店のホットケーキ編

今日は京王線 八幡山のルポーゼすぎを紹介する。
京王線の駅前すぐなのでみつけやすい。

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8月の暑い日に訪問した。ショーケースの中のオレンジと黄色が爽やかだ。あの夏の日差しが恋しい。季節のフルーツのホットケーキ、8月はフルーツはマンゴーだった。甘いマンゴーソースと塩気のあるホイップバターの組み合わせが、本当に美味しかった。

ここのお店は毎月5.15.25日に、ホットケーキ150円デーを開催している。ドリンクのオーダーは必須。通常価格は550円。このサービスデーは、ホットケーキ好きにはもうお祭りだ。訪問した日は通常デーだった。せっかくだから贅沢しようと、季節のパンケーキを頼んだ。銅板で焼いたきれいな形のホットケーキ。つやつや。銅板で焼くとなんでこんなに美味しいのか。火の通りがいいからというのもあるが、生地がきれいな色に焼きあがるのもいい。

かき氷にも惹かれた。フレッシュメロン味が珍しい。オリジナルメニューが工夫があって魅力的だ。沿線の会社に勤める社員が選ぶ、オススメのお店として紹介されたこともあるようだし、店内外に雑誌の切り抜きがたくさんあり大人気のお店だ。カウンターに並んだサイフォン器具も壮観。マッチもあった。京王線はなかなか乗る機会がなく八幡山駅は初めて下車した駅だった。モーニングでもホットケーキがいただけるとのこと。機会があればモーニングも試してみたい。

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東京都杉並区上高井戸1-1-11 京王リトナード八幡山1F

【2017年8月訪問】