純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:後楽園】名曲と珈琲 神田白十字 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その22*後楽園*

丸ノ内線全駅制覇の旅。今回は後楽園駅。といっても後楽園駅からは遠めですがお許しを(願)。

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神田のヘブン

こちらのお店は嵐の桜井翔さんがドラマロケで使用したそうです。私は2015年に訪問していますが、 すでに時が経っていたのか平日の夜だからかファンの方らしきお姿はなく、どこか教授然とした佇まいの紳士がコーヒーを嗜んでいました。

教会のような外観で、神聖な感じがして入店を躊躇してしまいそうですが、入ってみたらマスターが味わいのある方でホッとする。神保町と水道橋はそれぞれよく立ち寄るのですが、その間を歩く機会がなく、このお店の存在を永らく知りませんでした。コーヒーパークっていう響きがいいですね。2階は団体向けのようです。クラス会やゼミにどうぞということですが、こんなところで開催したら楽しそう。

オーダーしたパフェは、”ザ・喫茶店”という感じ。
他のラインナップは、フルーツパフェ、チョコレートパフェ、キウイパフェ、ピーチパフェがあった。私のはピーチパフェ。缶詰のフルーツというのもそれはそれでいい。

夏の夕方の儚さ

訪問時は初秋だったので、季節感のないものを頼んでいてなんですが、日本は四季があります。今年の夏もとても厳しく、暑い暑いと汗を流しながらもあっという間に夏は終わってしまう。私は夏の夕方が好き。19:00頃まで明るい。日中は暑くてたまらなくても、ジリジリした太陽がさがると比較的涼しくなるし。過ごしやすくなったねと言いながらスイカやとうもろこしを食べる夜が好き。夏休みに入り浮き足立っている近所の子供達が浴衣を着て盆踊りに出かけ出す時間。神社で夏祭りが開催されていると、屋台でかき氷やあんず飴が食べたくなる。線香花火、誰が一番最後まで燃えているか、競争したことを思い出す。

夏生まれの私は夏が好き。だからいくら暑くても1年で夏が来るのは嬉しい。テンションが上がって、興奮しきり。そして一日ごと、その日の太陽とお別れする夏の夕方には、なんとなく強い思い入れがある。楽しかったけど寂しい。という感じ。

色々な色

今年の夏は四国旅行にいってきました。東京はネオンや看板、電線といった、視界を遮るものが多いから、自然の色だけに支配される景色をみたくなります。特に海に囲まれた四国、瀬戸内海が好き。異国を色でイメージすると、イタリアは濃紺の空とそれに映える黄色い建物、フランスはマスタードイエローやパープルの組み合わせやサーモンピンクなど少しくすんだ色を。ドイツはビールの麦色。イギリスは霧のグレー。香港や台湾は赤。そして日本といえば、夏の色。日本の夏、畑や山の緑と、空と海の青。入道雲の白、自然の色だけで支配される世界がとても好き。

桃と夏の色

日本では、気象現象に関する空の色の名前は実は少ないそうで。空は移ろい変わりやすいからあえて名付けなかったのでしょうか。逆に四季があるからこそ豊かになったのは、植物の色や染色技術に由来した色の名前だそう。一方英語では空の色の表現は多彩で、アザーブルー、セルリアンブルー、セレストブルー、ヘブンリーブルー、スカイブルー、ホライズンブルーといった様子。中国語では虹藍、海天藍などの言葉も美しい。

今並べてみた言葉の中で、私が惹かれたのは、ホライズンブルー。水平線の空の色、海と空の境目がわからないくらいの青。ヘブンリーブルーというのも好きな響き。イタリアの宗教画に書かれる天使と空の絵の澄んだ青色が思い浮かぶ。

夏生まれの私は夏の旬、桃が大好物。ピーチパフェは最高のデザート。生でも缶詰でも。桃という響きの思い出は良きものばかり。初物をいただくのは大事という我が家の教え通り、初夏には桃を楽しんだ思い出。

教会のような白十字でいろいろなことを思い出しました。ホライズンブルーとヘブンリーブルーの空の青のこと。桃の思い出がいっぱいの夏のこと。誰もが、生まれた季節が好きなのだろうか。

(参考書籍:「色々な色」光琳社出版)

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【2015年9月訪問】