純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:南阿佐ヶ谷】ポトロ 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その2 *南阿佐ヶ谷編*

ポトロは南阿佐ヶ谷前にある喫茶店だ。
丸の内線の駅から階段を上り、地上に出るとすぐわかるはずだ。

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季節ハズレですが(笑)ボージョレーで昼飲みの話

ここを初めて知ったのは、3年前にボージョレーヌーボーの会を南阿佐ヶ谷で開催した時だ。駅前で待ち合わせをしたら、この黄色い看板が目立っていた。
茶店巡りをし続けたおかげで、わたしも?類にもれず、喫茶店の看板を見つけるのが得意になった。ワインの持ち込みが可能で、昼から営業している居酒屋さんを探して南阿佐ヶ谷まで来たわけだが、休日のお昼頃から7-8時間飲んだ。
就業時間並みだが、こういう時間は過ぎるのがあっという間である。
気の合う仲間との昼飲みって、なんであんなに楽しいのか。
私はほとんどアルコールキャパシティがないが、飲めないけどお酒の席は好きなのだ。お酒の席ではみんなが笑っているからだ。愉快な時間が過ごせるからだ。
所さんのテレビ番組の『朝まではしご酒』のコーナーもすごく好きだ。
お酒は飲めないが、その分おつまみを人の数倍食べるのでたのしい。

ポトロのこと

ボジョレー会から半年後に、ポトロ訪問の運びとなった。半二階のお店はカウンターと少しのテーブル席でいっぱいになるくらいの広さ。駅前なのに静かでホッとする場所だ。私は喫茶店のフルーツサンドが好きで、メニューにあったら必ずといっていいほど頼む。ここセットはとてもお得な値段だった記憶がある。
茶店訪問を始めた初期なので、値段を記憶するのを忘れている。
そしていろいろな世代のお客さんがいた。
さまざまに時間を過ごしていて、こういうのすごい良い、と思った。

喫茶する場所で、若い人しかいけないような空気とか、逆に若い人が滅多に来ない雰囲気のお店もあるが、ここは全地元民の憩いの場という感じだ。
どうやら喫茶店のインテリアデザインをする際に、ターゲット層を絞るようだ(そうでないところもあるだろうけど)。だからだいたい似たような客層で埋まることが多いだろう。でも、ポトロはオールマイティなのだ。
こだわりのあるお店も好きだけど、こういう風に誰でも行ける喫茶店もすごくいいのだ。

今日のオススメ本 「鉄で海がよみがえる」

最近読み終えた本は、畠山重篤さんの『鉄で海がよみがえる』だ
三陸地方で漁師をされている畠山さんの講演に以前参加したことがある。
懐かしくて本屋で見かけたときに思わず手にとった。
畠山さんの講演によると、三陸の牡蠣がとても美味しいのは、鉄分を多く含んだ海水のおかげだという。これは腑に落ちる。

日本の海図第一号は釜石港です。

かつての岩手県釜石市は鉄鋼業が盛んな町だった。当時の日本が、釜石という地に対し特別力を入れていた証拠に、日本の海図第一号は釜石港なのだ。
海に溶けた鉄分や、森が豊かな岩手県では、牡蠣が美味しく育つそうだ。
腑に落ちるって、大事なことだと思う。腑に落ちた瞬間のあの気持ちよさ。
何かを継続しているとき、とちゅうで壁にぶち当たっても、いつか腑に落ちる瞬間がある。そして、その腑に落ちる瞬間の気持ちよさがあるからやめられなくなる。
そういえば、喫茶店巡りが好きな理由も最近腑に落ちてきている。
これからもますます張り切って続けよう。

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今日の叔父の写真はロンドンの女性(昭和30年代撮影)とてもお洒落です。白黒だけど霧の街というのが伝わる感じ。

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東京都杉並区阿佐谷南1-15-6 第二熊倉ビル 1F

【2016年4月訪問】