【東京都:志村三丁目】次男房 喫茶店のホットケーキ編
今日は志村三丁目の次男房。
次男”坊”ではなく”房”なのだ。大通りに面しているドライブインのような喫茶店。
・ナインスアベニューの日本船にて玉ねぎの積荷を八時間。
熱気と汗でぐったりとした。
・第三十八埠頭で八時間、楽しい一日。仕事は次々あったが、きつくなくしかも相棒が良かった。
さて、上記は私の一日ではなく、最近読んでいる本、エリックホッファーの『波止場日記』からの抜粋だ。こちらは労働と思索についてつづられているエリックホッファーの日記だが、とても腑に落ちる点が多い。
特に十月五日の日記に大いにうなづける。
特にうんざりした日になるのは、決まって仕事のせいではなく、ときどき仕事にともなって生ずる不愉快なことのためである。性急さ、争論、あつれきなどで疲労し、また気落ちするのである。五分間口論するより、五時間働いた方が良い。(引用「波止場日記」)
そう。五分間口論するより、五時間働いた方が良いのだ。
私が年中動き回ってしまう性分なのはこのためかもしれない。口論というより私の場合、五分煮詰まるなら、五時間歩いたり行動したり動いたりする方が良いのだ。私の場合は、動いた先に喫茶店を見つけて、というより喫茶店をめがけて動いていっているかもしれないけれど、これが最近の日常。
そして「波止場日記」に出てくるご飯が美味しそうだ。美味しそうな食べ物の描写はついつい目を追ってしまう。例えばバターとレモン入りのホットラムにウィンナーソーセージ入りの豆スープの登場はなんともアメリカらしい。そして著者は
疲れて機嫌が悪くなったときには、熱い紅茶を飲み、フルーツを少し食べ、特に二、三筆が進めば多かれ少なかれ、イライラした気分は消えてしまう。(引用「波止場日記」)
著者とわたしはなんとも似たような生活を送っている。熱い紅茶とフルーツ。それが救いだ。仕事の後には乾杯!が気持ちいいだろうが、私はお酒が飲めないので、ビールや日本酒の代わりにコーヒーや紅茶を飲むのが楽しみだ。
次男房はちょっとアメリカンカントリーな看板が特徴だ。
「波止場日記」で描かれていたアメリカの港の風を想像したら、このお店を思い出した。
【2017年9月訪問】
【東京都:外苑前】香咲 喫茶店のホットケーキ編
今日は外苑前の香咲。このお店は、喫茶店ガイドブックに載っていたもの。このガイドブックを読みはじめた当初から、今に至るまでに趣味のおおきな変化が起こり、喫茶店はついでに行くものから、それが目的ででかけるものへと変わっていた。だから外苑前にはあまりなじみがないが、喫茶店のおかげで縁ができた。
香咲はホットケーキの名店として本に掲載されていた。でも他の食事系も美味しそうだ。人気店なので入店時は満席状態だったが、帰るときにはお客さんが少なくなっていたので、写真を撮らせてもらった。奥のボックス席はプライベート感が高く、仲間と食事に来たらいい感じで過ごせそうだ。
ホットケーキのお皿には、葉っぱが描かれていて、ホットケーキを中心にした小さなブーケのようにみえて和みました。もちろん味も最高だ。
【2015年9月訪問】
【東京都:森下】小野珈琲 喫茶店のホットケーキ編
今日は小野コーヒー。ホットケーキが1枚270円。
ものすごく美味しいホットケーキのお店。
今日、江東区のカテゴリーを新設しました。結構いっている気がしたが、
記事にはしていなかったようだ。
ホットケーキに合う飲み物と言えば、コーヒーだ。
ホットケーキは子供のころからの、コーヒーは大人になってからの大好物。多分どちらも普遍的なものだけど、材料の選出、材料の扱い方、調理器具や作り手の気持ちで味の幅が広がるものだと思う。だから何度この組み合わせを頼んでも飽きないのだ。もちろん家で飲むコーヒーも好きだ。面倒な時はインスタントもいい。ホットケーキミックスだって美味しいと思う。結局ホットケーキもコーヒーも基本的に好物なんだな。
こちらのコーヒーはスペシャリティコーヒーだった。棚に飾られたコーヒー豆が入ったガラスの瓶を眺める。どの豆にしよう。悩む。店主の気に入った豆だけをこだわって仕入れているし、ハンドドリップだからどれも絶対美味しいはず。
ブレンドだけを見ても「小野珈琲ブレンド」「下町珈琲ブレンド」「森下珈琲ブレンド」「深川珈琲ブレンド」がある。まずはお店の名前を冠した小野珈琲ブレンドを注文する。
ホットケーキが有名だけど、コーヒーの味も追求している。いいお店です。
まったく...。コーヒーとホットケーキの組み合わせって幸せだなぁ。この日はその後の予定を変更して、素晴らしいこのお店で長居することを選んだ。
【2017年10月訪問】
【東京都:平井】ワンモア 喫茶店のホットケーキ編
今日は平井のワンモア。新年最初の更新だ。
赤くて丸くてまるで初日の出のような看板のワンモア。
偶然にも昨日1/2は満月だった。スーパームーンの丸い月が綺麗だった。
丸い縁起物のホットケーキ
ワンモアはホットケーキとフレンチトーストで有名なお店。
オーダーが入ると”まる、しかく”という声が飛ぶのが面白い。マツコの知らない世界でも取り上げられた有名店。混雑することはあるかもしれないが、並ぶ価値ありだと思う。まだフレンチトーストを頼んだことがないので是非再訪したい。
もしかすると丸くて角がないホットケーキは、縁起物かもしれない。
”喫茶店はじめ”には丸いものを食べるのもいいかもしれない。
写真を撮っておいてよかった。こうして写真を見て美味しかったことを思い出す。
満月のようにピカピカで、その温かさが伝わってくるホットケーキ。
脳のメモリーは完全ではないので、写真に残しておくと、記憶の補完にとても役立つ。当たり前のことだけど、ブログを書いているとそれを痛感する。記憶と記録をなかよく調和させる作業だと思う。ブログや日記というのは誰のためでもなく自分のために書いている。
一日の終わりに記事を書くことで、クールダウンする。
米子市立図書館 大人のための100選
2017-2018の年またぎで読んでいた本は
エリックホッファーの『波止場日記(労働と思索)』みすず書房
昨年末頃にtwitterで話題になっていた、米子市立図書館が選出した100選から。
この100選は、哲学書のようなものが多かった気がするが、『波止場日記』という身近なキーワードが入ったタイトルで読みやすそうだったので読んでみた。
この本は、著者が沖仲士と文筆業のWワーク時代に書いていた日記。彼は行動することがきっかけで思索し、思索することがきっかけで行動している。
思想は、普通、圧倒されるような経験から奔流となって流れ出すのではない。何か些細な出来事、あるいはたった一つの言葉が、その引き金を引くことがある。
(出展:『波止場日記(労働と思索)』エリックホッファー)
この本を読んで感じたのは、日々の営みの些細なこと、感じた言葉、それを日記に書いておくことがいつかの何かの思想の泉になっているかもしれないということ。日々のささやかな出来事(喫茶店訪問)から引き金を引かれた心の動きを綴ることは、なんだか落ち着く。
君の名は。とブログ
さてちょうど今、映画『君の名は。』の地上波初OAを見た後です。劇場でも見たのですがやはりいいものはいい!今の時代のアニメーション映画の頂点だと思う。単なる恋愛映画じゃなくて、感じるものがたくさんあった。特に記憶と記録の調和ということ。記憶ってなんだろう。意識ってなんだろう。手のひらに書いておかないと忘れてしまいそうなこと、もし忘れても気づかないまま時を過ごしてしまうこと。どうしても忘れたくないもの。確かに夢は、見ているあいだは鮮明なのに起きたら忘れている。夢の中でこれは覚えていよう。と意識しても目覚めたとたん忘れていくことが多い。幼少期の記憶だって、たくさん経験をさせてもらったはずなのに楽しかったことを忘れている。私は5歳当時「このときの記憶を大人になって覚えていたら面白いかもしれない」などと意識的に感じたことを覚えている。でも今になってそのとき何をしていたのか、なんの場面だったのか何月何日なのか覚えていない。
そういえば2017に読んだ『海辺のカフカ』も記憶がテーマの小説だったが、好きな気になるものってどこかで繋がると思う。結局、これからも意義とか意味とか意識にとらわれず、喫茶店にしても小説にしても旅先にしても、その時に直感でえらんだ心地よいものをブログに書いていきたいと思う。
それでは、皆様にとっても良い一年になりますように。
【2015年9月訪問】
【東京都:巣鴨】プール *2017年12月29日閉店*
今年最後の更新。今日の喫茶店は、今月2017年12月に閉店したお店を。巣鴨のプール。
プールのイメージそのままの青い庇が眩しい喫茶店。
窓側にすわって庇の下から空を見上げるのが好きだ。ビニールの庇を透かしてキラキラ光る日差しが眩しい。
モーニングは「ずっとやってます」と貼り紙にあった。ただ閉店が近づいた今月は、食材がなくなり次第早めに終了することもあったそうだ。
最初の訪問は11月。その時マッチを所望すると、ママが「もう12月で閉店するからたくさん持って行って」とふと閉店のお知らせを聞き、とても素敵なお店だったのに、とても残念に思ったことを覚えている。
深いグリーンの色合いのクリームソーダ。とてもメロンの味が濃かった。次の訪問では、モーニング「ずっとやってます」を期待し、お昼過ぎに訪問して無事まにあった。ホットドックセット450円。コーヒーカップの花びらのようなソーサーがキュートだった。
訪問は最終日の前日。最後にナポリタンが食べたくてきたよ、と声が。常連さんだろう。お昼時は満席で入れない方々もいた。でもこういう純喫茶は、お客さんをテトリスのコマのようにテーブルに座らせないところがいい。一人でも二人でも四人がけに座らせてくれる。ある意味非効率ともいえるそういうゆるさがいい。うまく回転させようとテーブル割りが細かいお店だと、お客さんの方も気を使う気がする。
「いいよどこでも空いているところに好きに座って」そんな誰にでもゆっくりしていってほしい、という懐の広さを感じるような素敵な純喫茶だった。マッチのデザインも素敵だ。ダーツのイメージ。プールという店名は泳ぐ方のではなくて、プールバーの方のビリヤードの方のプールだったのかな。マッチを見て気付いた。長い間お疲れ様でした。
【2017年11月訪門】
【東京都:浅草】COFFEE ハトヤ 喫茶店のホットケーキ編
喫茶店始め 仕事始め ライブ始め
どうやら正確な訪問日は2017年の1月4日らしい。
その日は武道館で好きなアーティストのライブがあり、チケットを引っ張り出してきて日付を確認た。午前中は仕事始めをして新年の乾杯。そのあと14:00頃から16:00の九段下到着まで幾らか時間がある。浅草寺に行く人が多いから、この街の喫茶店はお正月の早い時期に営業しているのではないかと考え、この街に繰り出した。
この日は喫茶店始めであり、仕事始めであり、ライブ始めでした。お正月だからといって、派手なことをするわけでなく、なんかいつもと変わらない私の日常だ。
ハトヤは不定休で営業時間が流動的だという。年末年始だけでなくふだんから空いていたらラッキーという喫茶店。たまたまお店の前を通ったら開いていたので、せっかくなので初詣しました。思いがけなく2017年第1軒目になったのは、幸先が良かった。
紅白の縁起物 ハトヤの赤と白。
偶然にもハトヤの紅白の看板は新春にぴったりのおめでたい色彩。砂糖のポットも紅白の格子柄でお正月の雅を感じる。テレビには着物を着た女性が映っており、このころはまだまだお正月気分な日々だったな。
ハトがKISSをしてハートをかたどるロゴがとてもキュートです。
ハトがハート ハートがハト。紙ナフキンにはロゴ入り。シルバー類に包まれて出てきたナフキンとは別に、わがままにも会計時に未使用のものをお願いすると、快く承諾してくれとても嬉しかった。
年末にはだいたい断捨離、大掃除に整理整頓を集中的におこなうのですが、その一環でこれまで集め続けてきた喫茶店のナフキンをファイリングする作業をした。中でもハトヤのナフキンのロゴはとりわけ可愛い。他の方々が撮影したハトヤの写真を拝見するに、カップにもロゴが描かれているようですが、私の写真ではあっちを向いていて見えない。もしくは紅茶カップだから、ロゴがなかったのかな。思い出せない...。
主役のホットケーキは朗らかな味。素直で素朴で優しい。ショーケースには昔ながらの眼福もののサンプルが。ホットドックや卵サンドにも惹かれた。
いつもと変わらない穏やかな年末を
喫茶店のホットケーキ編はまだまだ続く。2017年中にホットケーキが美味しい喫茶店の記事をすべて書きつくすことはできない!今年中に何が何でも書ききるぞ〜!なんて気負わず、年をまたいでもゆる〜く自然体で書いていきたいと思います。
(2017年)行くホットケーキ、(2018年)来るホットケーキ。
喫茶店で流れる時間のように穏やかで静かに。いつも通り変わらず、師走の日々を過ごそう。ただ元気に風邪をひかず年を越したいと願うだけ。こちらを読んでくださる皆様も12月というのはお忙しい時期かとおもいますが、お体に気をつけてお過ごしください。
【2017年1月訪問】
【神奈川県:川崎】珈琲苑 喫茶店のホットケーキ編
喫茶店のホットケーキ編。今日は川崎の珈琲苑。
商店街の二階にあって、町の人々で賑わっているお店。ホットケーキだけでなく、他の手作りのケーキも美味しそう。ホットコーヒーはミルクとホイップが付いてくるのでまずブラックで飲んで、そのあと少しミルクを入れ、最後にホイップを足してウインナーコーヒーにする。なんて何通りもの楽しみ方があるのだろう。酸味のきいた喫茶店らしい風味のコーヒーにほっこりする。おめあてのホットケーキは、栗が気になる初秋だったので、モンブランのホットケーキにした。甘い生地のホットケーキに、マロンペーストなんて、贅沢すぎる組み合わせだけど、甘やかされたいのでこれはこれでOK。
ところで、川崎は工場夜景が似合う街。夜のクルージングなどに心惹かれるが、その景色を彩るのは港のクレーンの佇まいなのだと思う。海や港町が好きな私は、気晴らしに出かけようと思うと、つい地図の遠くを探してしまいがちだけど、東京からなら近くにあるじゃない!そう、川崎。
海とクレーンのコンビネーションが個人的に好きで、ありそうでなかなか日常にはない景色。遠足気分で、近距離。私のなかで便利でお得な場所を見つけた。川崎では時間の都合でこちらの喫茶店しか訪問できなったが、今度は別の喫茶店も訪ねてみたい。