【東京都:茅場町】珈琲家 喫茶店のホットケーキ編
今日は茅場町の〈珈琲家〉を紹介する。
潔いシンプルなネーミングだ。
赤いソファが印象に残るホットケーキの名店である。
食べきれなくてお持ち帰り。
〈珈琲家〉という店名だが、その他のドリンクメニューも豊富なのだ。
ほかのメニューにも目移りしてしまう。
このときの私はホットケーキまっしぐらで、結局、オーダーはホットケーキとブレンドコーヒーという王道な組み合わせで落ち着いた。
ホットケーキがとても厚いことをすっかり忘れて、二枚オーダーしてしまったが、
食べきれない分はお持ち帰り可能だった。お家で美味しくいただいた。
ドリンクマニア必見映画。
さて、先日、『ウイスキーと二人の花嫁』という映画の試写会に行ってきた。
第二次世界大戦下、スコットランドの離島のお話で、
戦時下のストーリだから、歴史がわからないとついていけないかも、と思いきや、
その心配はなかった。
ウィスキーが生きがいの島民たちのほのぼのとした日常をえがいた映画で、この映画を見たら心が静まった。
海の風景と、パグパイプの音色に癒された。
何も考えず、ぼ〜〜っと画面を眺めているだけでも楽しめる映画だ。
貨物船SSポリティシャン号座礁事件
実はこの映画、大好きな船にまつわるお話なのである。
戦時下にイギリスからニューヨークに向け、5万ケースのウイスキーを積んだ貨物船〈SSポリティシャン号〉が座礁した事件が扱われている。
それで、この映画を見ることにしたといっても過言ではない。
霧が多いイギリスの風景が好きだ。
陰ある空気が、静かにひたひたと迫ってくる感覚。
俳優陣の衣装にも注目だ。
スコットランドのタータンチェックの民族衣装を着た男性陣がのみものだし、
タイトルにもなっている”二人の花嫁”の普段着も、二人の部屋のインテリアも、
とても魅力的だった。
レモネードが飲みたい。
ウイスキーがテーマの映画なので、ウイスキーが飲みたくなるところだろうが、
私の場合、欲したのはレモネードだった。
作中、「レモネードを飲まないか」という台詞があります(字幕では”ジュース”と訳されていたが、原語ではレモネードと言っていた)。
スコットランドの離島民たちにとって飲み物といえば、ウイスキーかレモネードか紅茶のことなのだ。とおもったとたん、レモネードが恋しくなった。
劇中の紅茶のティーカップも素敵だったし、パーティ会場でつかわれていたウイスキーの銀の杯(さかずき)も可愛いな、と思いながら夢中で見た。
細部のこだわりもみごとだった。
船用語 ラッシング
ウイスキーの積みつけ気になった。貨物が崩れて破損しないよう、
然るべきもので固縛するのだが(それをラッシングと呼ぶ)、映像ではただウイスキーの木箱を、漠然と重ね積み上げていただけだった。
戦時中だから、とにもかくにも雑にでも積みこんで、量と早さを優先していたのか。
安全性は放っておかれていたららしい。ほんとうは固定しないといけないのに。
この映画を見て、こんなことを考えるのは職業病だろうか。
それにしてもウイスキーの積荷方法が気になった。
本作は、戦時下でも好きなものは譲らない島民の姿を描いている。
どんな辛い状況の中にあっても、ささやかな幸せを見つけて生きていく人々の物語だと思う。
すてきな人生哲学がえがかれた映画だった。
【2015年7月訪問】