【銀座】ランブル
〈ランブル〉は珈琲だけの店だ。銀座にある喫茶店である。
ここを訪問したのは、純喫茶めぐりを記録しはじめようかと思いたち、
スタートしたばかりの頃だ。
訪問時は、ちょうどブルーボトルコーヒーの日本上陸が話題だった。
創業者が理想とする日本喫茶店御三家が
渋谷の〈羽當〉と南千住の〈バッハ〉と、ここ銀座の〈ランブル〉だと聞いた。
ロンドンに少し住んでいたころは、オシャレなカフェめぐりをした。
テラスで最先端のデリや、オシャレな店員さんのスマートな会話にあこがれた。
ただそれは私にとって、非日常のハレの世界である。欧米のカフェも素敵だ。
でも日本にも、独自の喫茶店文化があるのだ。地元に根ざしたケの日本を感じたい。
こうして、日本の喫茶店の良さに気づき、いま喫茶店めぐりをしている。
ランブルにきたら、日本の喫茶店最高!と感じること請け合いだ。
仄暗い店内に、職人気質の店員さんと、美味しい珈琲。
そこにいるだけで安心する空間である。
【2015年5月訪問】
【蔵前】らい
〈らい〉は蔵前にある喫茶店だ。
お店を見つけた瞬間の高揚感がすごい。
長いあいだタイミングが合わず、やっと叶った訪問に、声が思わず溢れる
「やっと、あえた……!」
写真より実物の方がかっこいい。
まるで憧れのアイドルを生で見たときの感じ。
それを喫茶店に感じる。
喫茶タイムは平日の14:00までなので、午後に休暇をとった日にやってきた。
待ちに待ったナポリ舌(タン)!
サラダはお好みで、ピンクの岩塩の塊を削って味付けする。
タバスコを入れて調味するスープも好みの味だった。
雰囲気だけでなく、料理も本格的で素敵な店である。
ファザードはずっとそのままであってほしい。
蔵前の下町感は最高だ。
【2016年3月訪問】
【栃木県:小山市】カフェリフジ
駅からは少し離れたロードサイドの喫茶店は、別荘の趣きがある。
夏の避暑地という表現がぴったりだ。
電話ボックスがある。
晴天の日に窓から、庭をぼーっと眺る幸せのひとときだ。
チリコンカントーストと水出しのフジオリジナルアイスティを頼んだ。
この日のお供の本は『47都道府県の喫茶店』(山之内遼:著)だ。
この本をみて、足を運ぶ方も多いと聞く。
47都道府県ツアーを行う好きなアーティストのライブに参加するために
栃木県に来た。行きたい喫茶店がある街の公演なら、迷わず申し込んでしまう。
ここのマダムはとにかくパワフルで、元気をもらえる。
「東京から来て、ライブを観に行く途中に寄った」というと、
マダムは「駅まで車で送るよ!」
と気を使ってくださったが、申し訳ないので辞退し、また必ず来ることを約束した。
この汽車で来た。
【2016年8月訪問】