純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:南千住】coffee オンリー 南千住店

 今日の記事は南千住オンリー。南千住周辺は、三ノ輪や三河島など喫茶店が多く残る。

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何もかもが穏やかで、自然で、体に心地よく馴染んでいた。

あたりはもうすっかり暗くなっていた。彼は急にコーヒーが飲みたくなった。そう思ってあたりを見渡すと、商店街から少し引っ込んだところに喫茶店の看板が見えた。近頃ではあまり見かけなくなった種類の、古風な喫茶店だった。彼は中に入りゆったりとした柔らかい椅子に腰をおろし、コーヒーを注文した。(略)その椅子に身を沈め、青年は久しぶりにホッとした気持ちになることができた。そこにある何もかもが穏やかで、自然で、体に心地よく馴染んでいた。運ばれてきたコーヒーはとても上品なカップに入って濃くてうまかった。(出展:『海辺のカフカ村上春樹

純喫茶な気分

 先日とある純喫茶に入ったところ「喫茶店が好きなの?」とオーナーが話しかけられた「はい、好きなんです」と即答する。チェーンのコーヒー屋と純喫茶の珈琲は別物なんだよね。という話で盛り上がった。

上で引用したのは村上春樹氏の『海辺にカフカ』(下巻)。純喫茶のこういうところが好きだという理由が書いてるようで、付箋を貼り何度も読み返した。

この気分にハマる純喫茶がオンリーだ。三店舗あり、お互い近い場所にある。足立区の南千住店と台東区の千束店、そして同じく台東区の西浅草店(合羽橋

 魔性の純喫茶

コーヒーは濃くてうまい魔性の味だ。喫茶店独特のぽってり厚みのある白いカップ&ソーサーで出てくると舞い上がってしまう。看板にある”魔性の味”は本当に名コピーだと思う。厚みのあるホットケーキ。近所にあったらいいのに、と土曜日の夕方に遠出してきた私は思った。キュートな外観に懐かしいメニュー。本の中で描かれる喫茶店のような、私の憧れはここだ、というモデル店がオンリー南千住店だ。

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東京都荒川区南千住5-21-8

【2015年7月訪問】