純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:築地】築地木村屋ペストリーショップ 喫茶店のモーニング編

茶店のモーニングシリーズをつづろう。今日もパン屋さんでのモーニングのお話だ。早朝のパン屋さんのイートインスペースでモーニングしたという話で、特にモーニング価格ではないが。

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あら!奥さん。木村屋のアンパンですよ。

モーニングサービスは特にはないが、次回から使える、恐るべき安値!”コーヒー50円券”をいただきました。これはお得!また来なくては。
この築地木村屋の特徴は
あら!懐かしや明治のあの味 あの香り 築地木村屋ケシあんパン

と書かれた看板。

あら奥さん!と誘わんばかりのキャッチフレーズだ。あんぱんのイラストもかわいい。銀座にも四丁目、三越前のに木村屋さんがありますが、系列は違うようだ。こちらの名称は、築地木村屋だ。

インド人はボケ知らず

陳列棚に並んだ種類豊富なパンたち。シベリヤ、やきそばパンやカツサンドなどの惣菜パン、なんと魅力的な品揃えが。後述するがカレーパンが人気だそうだ。一見、よくあるパン屋さんですが、木村屋という冠と豊富な品揃えのおかげで、私の中でキングオブ町角のパン屋さんである。高級なイメージの銀座木村屋さんとは、またガラリと雰囲気が違う。イートインスペースは奥のパン工房の手前にあり、そこには2~3のカウンター席がある。タイルが鮮やかだ。モロッコを感じるオリエンタル風味で素敵だ。日本でこの配色はなかなか見かけない。黄色と濃いピンクの組み合わせは好きだ。元気が出る。

壁に貼られた

”インド人はボケ知らず”という張り紙が妙に気になる。くせ字というのでしょうか、この文字も味わいがある。カレーパン推しの店なので、インド人はカレー食べているからボケないよ!カレーパンたべなよ!ということなのだろう。

愛読中:”銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎”

ところで最近”銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎”(草思社という本を読んでいる。例えばこんなことはないだろうか。海外旅行で雄大な景色をみて「何て自分の悩みは小さいんだろう」思うこと。旅から帰ってきたときにはリフレッシュしていること。私はある。それは実際に旅をしなくても味わえる。本をよめば味わえる。この本を読んでいたとき改めてそう思った。

本書に書かれている何万年という人類史では、一人のにんげんの人生の歴史は小さいのだ。つまり、一瞬で終わってしまうのだから、悩んでいてもしょうがないなと思う。だからつまらないことにくよくよしないで、自分の人生を大事に生きようとか、周りの人を大切にしようと思う。

何世紀ものときをかけて、今のようにさまざまな人種が存在することになったことを考えると、人生なんてほんの一瞬、あっという間だと思える。例えば友人間での諍いとか、女(男)同士の争いとか、出世レースだとか、恋愛の悩みとか、会社や家庭内の辛いこととか。だいたい同じ日本人同士ですごく似ているお隣さん同士で、些細なイライラを募らせているだけだ。なんてもったいない時間の使い方だと思う。

もっと悠然と自分らしく、まわりに振り回されず、されど周りに迷惑をかけない程度に粛々と自分らしくできることをして生きていたい、とこの本を読んで思った。

特にハマっている宗教はない。怪しい自己啓発も好きではない。でも、仲良く生きたい、お互いに思いやりをもって、とはつくづく思う。

なんで築地木村屋でこのことを書いているかというと、インド人はボケ知らず。の張り紙を見たからだ。インド人の価値観は、ヨガの考え方でなじみがある。インド人の考え方は「ないことに不満を持つのではなく、今、あるものに感謝しよう。命あることに感謝しよう」というものだそうだ。

あぁありがたや

だから、私は気の合う仲間がいて、行きたい喫茶店があって、読みたい本があって、幸せだと思う。自分の周りにあるものに感謝してたい。

あ、ここのアンパンは、やはり美味しいです。銀座木村屋さんのアンパンは小ぶりなのですが、築地木村屋さんはそれより大きくて食べ応えがありました。コーヒーとセットで350円くらいでした。ああ、モーニングに行けるのも幸せだ!

 

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東京都中央区築地2-10-9

【2017年7月訪問】