【東京都:溜池山王】シーザー 喫茶店のモーニング編
喫茶店のモーニングシリーズのつづき。今日は溜池山王の喫茶軽食シーザーだ。
小松ビル地下にある。
レトロなビジネスビルの地下食堂街だ。食堂街といっても、ここに残るレストランはここシーザーのみになっている。50年前は食堂がたくさん並んでいたらしい。
1997年に銀座線と南北線の溜池山王駅がオープンした時のことを、よく覚えている。最近のことに思えるが、もう20年前なのだ。この界隈は駅のオープン時に整備されたそうだが、それまでは地下に水が漏れてくるなど、道路舗装があまり良くなかったとのこと。溜池という地名の通り、この辺りはもともと池があり、水にまつわる土地であったことがわかる。溜池山王駅ができるずっと前のこと、その昔、この近辺に都電が走っていたことなどを、この街の歩みとともに喫茶店を営んできたマダムが話してくれた。
ここにはモーニング時間帯の9:00前に到着した。平日だったので出勤前のビジネスマンがちらほらいた。出勤前にこんな素敵な喫茶店に寄れたら嬉しい。フレンチトーストがモーニングメニューにあるので、迷わずオーダーした。店内は右と左で全く世界観が異なる。利用した右側は、シーザーの木彫りの紋章がずらりと並んだ、渋くダークな世界だ。この木彫りのインテリアを何度も写真で見かけており、印象に残っていた。反対の左側は黄色いテーブルが印象的だ。店内が素敵で見惚れていると、マダムが「珍しそうに見ているね」とテーブルの向いにおもむろに座る。
シーザーは黒いカレーが有名でよく雑誌にも掲載されている。その雑誌をみせてくれながら、いろいろ撮影秘話を話してくれた。話好きなマダムだ。退店時に「ランチは混んでいるから、それ以外の時間に、またゆっくりおいで」と見送ってくれた。嬉しかった。
マッチもナプキンもオリジナルロゴ入りだった。今度は黄色い世界で黒いカレーを食べたい。
【2017年8月訪問】