純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:仲御徒町】シーボン 珈琲専科 喫茶店のモーニングシリーズ

茶店のモーニングシリーズのつづき。シーボンは東京メトロ日比谷線仲御徒町駅からすぐの場所にある。平日の朝、はやく起きた日にやってきた。

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東京メトロ24時間券で乗り降りチャレンジ

東京メトロ24時間券を購入し、利用したことのない駅にできるだけいってみるという遊びをした。この日のチャレンジは、東京メトロ日比谷線で行った。

シーボンの店名の由来は、ガラス扉の表記がC’ Bonなので、
フランス語のセ・ボンだとは思うが、船好きの私は、インテリアの舵の形の温度計から、これはSea Born(シーボーン)ともかけているのでは?と勝手な想像を膨らませる。ご夫婦と思われるお二人で対応できるくらいのちょうどいい広さの店だ。カウンターとテーブル席が数席のこじんまりとした店構え。テレビから流れる朝のニュース番組をぼんやり眺めた。誰かがつけた誰かが好きな番組を見るのが好きだ。

曖昧な境界の向こう側

外からは中が窺い知れない構造だが、中はツヤツヤのソファが華麗に並ぶ飴色の純喫茶だった。この空間は外から透けて見えない閉ざされた空間だ。特別な場所にいるような気がして気分が踊る。ふと、ある小説のシーンを思い出す。川端康成の『雪国』で、主人公島村が雪国へと向う途中、車窓の中に女性と夕暮れの移ろいゆくおぼろげな景色を重ねる美しいシーンだ。
曖昧な境界を挟み不思議な世界にいる。日常にもこういう瞬間がいくつかある。夜から朝の途中や、ぎゃくに昼から夜の途中。空の色が曖昧に重なりぼやける時間。何かの狭間にいる瞬間は愛おしい。スモークガラス一枚で絶妙な時空の世界感が味わえる。
茶店はそんな愛おしい経験ができるから好きだ。

厚切りパンセット正統派モーニング

シーボンのモーニングは2種類ある。私は厚切りパンセットにした。このジャム瓶が気に入り、後日合羽橋道具街で幾つか購入した。喫茶店グッズは合羽橋道具街で少しずつ集めている

ちなみにこの日は地下鉄仲御徒町駅で下車したが、JR上野駅御徒町駅からも徒歩圏内だ。

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東京都台東区上野5丁目15-11

【2017年7月訪問】