【東京都:新宿】タカノフルーツパーラー 新宿地下鉄ビル店 喫茶店のモーニング編
喫茶店のモーニングシリーズのつづき。今日は新宿にあるタカノフルーツパーラーのうち、地下鉄ビル店をご紹介する。
この地下食堂街は、メトロ食堂街と呼ばれている。ここあるタカノフルーツパーラーは約3年前に改装したので外観はピカピカしているが、長く営業して店だ。
食堂街という響きはレトロめいていていい。久しぶりにこの食堂街に来たが、テナントが大幅に入れ替わっていてびっくりした。新宿は飲食店には本当に困らない街だ。ありすぎてえらべないのが困るが。
遅めの朝食として、オープンから12:00までのセットを頂く。桃のサンドウィッチセットだ。コーヒーか紅茶がついて1080円。フルーツサンドは好物だが、ここのはフィリングが桃だけという潔さがいい。生クリームも甘さ控えめで、桃の果実感を感じる。タカノでは紅茶もオススメだ。茶葉からちゃんと抽出しているし、フルーツパーラーだからレモンティーがおいしい。切り込み模様の入った輪切りレモンが、琥珀色の紅茶に浮かんでいて幻想的だ。思いっきりフルーツパーラーをたのしむ。
このセットは月替わりなので内容は変化する。HP情報では桃のサンドウィッチではなく、フルーツブランチセットとなっていた。旬のその時一番美味しい果物を推していると思うので、偶然のフルーツとの出会いが楽しみだ。店舗によってメニューが異なるので、公式HPでご確認ください。
ある小説で、都会では自然が季節を教えるのではなく、人間が季節を教えてくれると書いてあった。確かに街にハロウィングッズが並ぶのを見て、秋の訪れを感じるようになったし、もう私の手元には、来年のスケジュール帳が届いている。都会で自然を感じる場所といえば、私にとってはフルーツパーラーか。フルーツが季節を教えてくれる。秋なら、ぶどうがふんだんに見られる。季節のフルーツはそのときの心が一番喜ぶ味になっていると思う。味覚だけでなく、視覚にも刺激する。こっくりした深い紫色が恋しい。秋色は滋味深い。深い紫色と相性がいいのは、黄味がかったマスタード色だなと想像を飛躍していたら、黄色いモンブランが食べたくなってきた。秋は罪深い。
【2017年8月訪問】