【千葉県:長浦】みもざ “千葉県不定期船の旅”
港の喫茶店シリーズは、今日も千葉港周辺をご紹介する、
みもざは千葉県袖ケ浦市の喫茶店だ。内房線の長浦駅が最寄りである。
さっそく船のはなしにはいる。
わたしが関わっていた商船は、定期船と不定期船という分類ができる。
後者は貨物を求め不定期に不特定の航路に就航する。始発港、寄港地や目的港はその都度かわる
それと対になるものとして、定期船がある。
私の喫茶店巡りの仕方はいわば不定期船の就航のようだ。喫茶店を求め、不特定の街とお店に寄港するのだ。
美味しそうなメニューがある店、
素敵なインテリアがある店、
名物マスターがいる店、
マッチがあるお店。
不定期船のようにゆらり電車に揺られ、知らない街の喫茶店を巡るのだ。
今回は千葉港あたりにやってきた。興味をそそられた喫茶店をいくつかはしごした。
みもざはマッチが可愛いと知って、来ることに決めた。某グルメサイトの掲載もないから、営業時間もわからない。わかっている住所だけを頼りに、
水先案内人ならぬグーグル先生に案内を任せた。
やがて、遠くからピンクの庇が見えたときは心が溶けた。
「喫茶店巡りが趣味なんだっていい趣味だね。あなたも喫茶店開きなよ。楽しいよ。」
温かいママの歓迎をうけた(それと、2匹の看板猫からも)。
その朝とれたてだという大きな苺もくれた。それに欲しかったマッチが手に入った。
このフォント、ホント可愛い。
甘えん坊の猫が時々足元にすり寄ってくる。猫は自由な感じがうらやましいけど、
今日のわたしはあなたみたいに気ままだよ。と負けず嫌いを発動した。
さぁもう夕方だ。名残惜しいが、そろそろ出航の時間である。
みもざの所在地は、〈くらなみだい〉という。この町名の由来は何だろう。
波という文字をみて、ここは海の町なんだと改めて感じる。
この日は、あてもなく好きなだけ寄り道し、のる電車は、1番線か2番線か。さきにホームにはいってくる電車に乗った。
気まますぎるくらいがちょうどいい。おおらかに、ほどよく。
そんな休日の過ごし方が好きだ。
【2017年4月訪門】