【新橋】いまあさ
一旦海にまつわる名前の喫茶店シリーズはお休みする。ストックがなくなったからだ。
これから、新橋の喫茶店シリーズを綴っていこうと思う。
いまあさは新橋の喫茶店だ。新橋駅からすぐ近く、汐留方面にある。
〈今朝〉という、すき焼きやさんの地下にある。
この看板と同じデザインのマッチが欲しくて、2年ほど前に訪問していた。
喫茶店を訪問するときのマイブームというか、そのときどきのテーマがあり、
このときはマッチのある喫茶店に集中的に通っていた頃のはなしだ。
マッチにピンときた喫茶店は、だいたいインテリアも好みなのだ。
新橋の駅前のビルは、たいていレトロで素敵だ。
私はこのタイプのガラス扉が好きである。手動の、重たいガラス扉だ。
妖しさと色気を感じる喫茶店だ。
この店は平日のみ9:00〜17:00までの営業なので、なかなかフルタイムで
土日休みの仕事をしていたら来れないかもしれない。
平日休みをいただき、どこかに出かける前のモーニングに寄った。
休みの日は、朝がさらに弱くなるはずなのにモーニングのためには
起きられる不思議である。
ちょっとカーブがかっている店内だ。ずらりと並ぶチェアーが圧巻である。
仄暗くて、渋いのがいい。
いつかのJALの広告ポスターが貼られていた。
ロゴから70〜80年台位のものだと想像する。
この喫茶店のじかんは、その頃のままだ。
この日のお供は、カズオ・イシグロの『日の名残り』だ。
カズオ・イシグロにはじめて出会ったのは、大変お世話になった方が聴いていたジャズの作詞家が彼だったからだ。
そのつながりで文学の方も手に取ってみた。【2015年5月訪問】