【愛媛県:今治市】早朝喫茶 マリン
早朝喫茶マリンは今治にある喫茶店である。
前回に続き、海にまつわる名前の喫茶店シリーズをお届けする。
今治港の極近くにある。早朝喫茶というカテゴリーがあると知ってから、
数年ほど訪問を温めてきた喫茶店だ。
好きなアーティストが、47都道府県をまわるツアーをしてくれて、
年2回ほど国内旅行を兼ねて飛行機の距離の町にくる。
優先は、思い入れがある県からだ。
今は、船にまつわる仕事をしているから、造船の町である今治はなじみがある。
愛媛の、特に今治にはずっときたいと思っていた。
そこでこの早朝喫茶を知ったのである。ますます来たくなる。
朝5:00からオープンしている。
東京でも築地市場にある喫茶店は、もっと早くから空いているお店があるが、この早朝喫茶という名称は独特だと思う。
愛媛の商店街はまだレトロさがあり、窓から見える景色も東京のそれとは違う。
窓越しにみる商店街の看板にうっとりする。
この飴色のソファもいい。
カウンターのたまごいろチェアも可愛く並ぶ。
マスターがカウンターに座り、せっせとゆで卵をむいていた。
いったい一日に何個むくのだろう。
大きな業務用のボールには、すでにゆで卵でいっぱいだ。
夕方まで開いているけど、早朝喫茶には早朝にきたい。
もとは朝は苦手なのに、モーニングを食べたいという気持ちが、
早起きを可能にする不思議。
厚切りのトーストに半熟のゆで卵のくみあわせである。
コーヒーのカップの薔薇は、ソ連や東欧のレトロ可愛さに似ている。
船員さんの木彫りの人形がある。袖にラインがいっぱい入っているからCAPTAINだ。
この置物はとても今治らしい。
この日のお供は『南蛮かんぬし航海記』(伊東昌輝:著)
昭和51年発行の本だ。神主さんの船旅のエッセイである。満喫しすぎ!
【2016年11月訪問】