純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【高砂】アイドル

アイドルは高砂にある喫茶店だ。

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前回の記事が横浜の石川町にある喫茶店モデルだったので、
今回紹介する喫茶店は〈アイドル〉にした。

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このフォントデザインは、NHKテレビ小説『あまちゃん』で若き春子が、
アイドルを目指しながらアルバイトをしてた喫茶店〈COFFEE SHOP アイドル〉のモデルでは?と噂になった。

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メニューにあった〈アイドルブレンド〉が、なにやら甘そうな響きがする。

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階段のMENU表は、バラに囲まれアイドルのステージ風だ。

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これをみて、思い出さずにいられないの
夜のヒットスタジオ〉での松田聖子さんのステージだ。
曲は〈赤いスイートピー〉か〈ロックンルージュ〉あたりかな。

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 どうやら私の好みの喫茶店には、
クリーム色のレースのカーテンがあるようだ。

窓側に座れたら、それだけで幸せになる。

落ち着く理由は、幼いころの我が家の応接間の寝室が、
こんなデザインのカーテンを使っていたからだろう。

 

 

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アイドルのプリンアラモードは、背伸びしすぎず、庶民派で親しみやすい雰囲気だ。
愛嬌のある、手の届きそうな場所にいるアイドルってところかな。

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そう、私は松田聖子さんが好きだった。相当、ませた子供だったと思う。
普通の子供よりも早い時期にアイドルに憧れた。

アイドル雑誌を読んでいたら、記者が聖子ちゃんを分析して、
赤いスイートピーを出したあたりから、自分の足で歩くことができるようになった」というようなことを書いていた。

幼な心に、
「聖子ちゃんは怪我でもして歩けなかった頃があったのだろうか。」
と心配した。

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と思ったけど、少し成長して、比喩や例え話が理解できるようになり、 
あれは“自立した大人になった”という意味だったと知るのだった。
茶店〈アイドル〉で、私が初めて出会ったアイドルについて、思いを巡らせた。

あなたのアイドルは誰ですか?

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 高砂の喫茶店アイドルは”会いに行けるアイドル”でした。

この日のお供は『ナインデイズ』河原れん著だ。

東日本大震災の際の、岩手県災害対策本部の闘いを描いたフィクションだ。

もうすぐ今年もあの日がやってくる。
311を忘れないようにと、私のアイドルが思い出させてくれた。

 

【2015年9月訪問】