純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:銀座】夏氷 特別編*銀座ウエスト

丸ノ内線 全駅制覇の旅の記事は、きょうは中休みだ。
8月にはいり盛夏に突入したので、かき氷まとめ記事を書こうと思ったが、
ここのかき氷は、まとめ記事ですませるわけにはいかない。
こちらは、銀座の老舗 洋菓子ウエスト喫茶室のかき氷、フローズンデザートだ。

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蒸し蒸しする。夏が来たという喜びより先に、まだ体が湿度になれず辟易する気持ちが勝っていた時期のこと。新橋からてくてくと歩くたびに汗がじんわりと出てくる。早く涼を取りたい。この日のめあては、夏限定のフローズンデザートだ。 こんな陽気には苺のほどよい酸味と、ひんやりとした食感が丁度いい。早く早く着きたい。
10分ほどあるくと、あったあった青い看板だ。あいかわらず店頭のケーキやリーフパイが美しい。ショーケース内は、宝塚音楽学校の生徒みたいにきちんと並んでいる。整然として礼儀正しく華やかなオーラがある。とにかくここは由緒正しい学び舎のようなイメージがある。店員さんが、クラシックな制服をまとっているからだろうか。

つい先ほど、お店のtwitterにて「苺の状態があまり良くないため、在庫がなくなり次第終了」との書き込みを見かけた。残念ながらそろそろ終了かもしれない。
私は告知の数日後に出かけたが、その時点で1日10個出せるか出せないかくらいの量だと聞いた。げんざい苺の盛りは過ぎてるし、レアな商品であることは確かだ。なぜ知っているかというと、すでに限定数に間に合わなかった日を経験しているからだ。改めて平日の午前中に再挑戦した。銀座は、あまり曜日にとらわれない街のようだ。既に数組の行列ができていた。デザートには間に合った。

WESTは私にとってハレの喫茶店だ。歴史といい、立地といい、作り手の思いもそうだが、襟を正したくなるお店だ。できれば自分に自信がついているときに行きたいお店だと思っていた。

ちょうどこの頃、気持ちが沈むある出来事があった。こういう時こそ気場に行こう、と思った。特に憧れの場所へいこう。銀座は私のパワースポットだ。親しみのある街であり、思いっきり楽しい日々を過ごした街でもあるからだ。この地で凹んだこともあるが、立ち直ったという成功体験もある。そういう街って、それぞれの人の中にあると思うが、私にとってはそれが銀座だ。


出てきたフローズンデザートは、ピンクで丸くて甘かった。苺にホワイトチョコレートが混ざったシャーベットをひとくちひとくち口に運んでみる。優しい柔らかな甘みだ。みるみる復活するのがわかる。ちょっとやそっとじゃ私は折れないって気がした。プラセボ効果って大事だ。科学的な根拠はわからないが、効果がある人にはあるのだ。でもこんなに元気になったのは、ウエストだからなのかもしれない。心のレベルを引き上げてもらった気がする。憧れの人やお店というのは、いざという時にこころを包んでくれる。本当はデザートだけにしようかと思ったけど、コーヒーも頼んでしまった。大好きなものを思いっきり頼める日ってすごいありがたい。

こうして私の夏は始まった。夏は大好きで、今日も元気だ。

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東京都中央区銀座7-3-6

【2016年1月他*フローズンデザートをいただいたのは2017年7月】

 

 かき氷のお店まとめ その①とその②もあわせてどうぞ。⬇︎

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