純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:淡路町】珈琲 ショパン 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その19*淡路町*

ショパン神田須田町の喫茶店。東京メトロ丸ノ内線淡路町か都営新宿線小川町が最寄り駅。淡路町といえば池波正太郎さんなのですが、この界隈は老舗のお店の建物などで雰囲気がとても良い。
外国の友人が東京観光したいと言ったら、この界隈を案内するようにしています。 

 

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それに喫茶店好きにもこの周辺は丁度いい。いい喫茶店がギュギュッと凝縮して存在しています。私は行きたいリストをアイフォンのメモに書き留めているのですが、次第に情報のストックが増えすぎるにつれ、To Doリストのように消化しないと落ち着かなくなってきます。早く現物を見てみたくてウズウズするのです。
そのウズウズを解消できるのはやはり行ってみることだけ。
神田辺りはこのウズウズ症候群解消にぴったりの街。一気にはしごができる喫茶店天国。駅で言うと、淡路町、小川町、御茶ノ水、神保町、本郷三丁目などなども徒歩圏内です。徒歩でなく地下鉄の乗り降り自由な一日券を買えばもっと楽に回れますね。

どちらかというと必要のないことを書こうと思う。

最近北杜夫さんの本に嵌って読んでいるのですが、どくとるマンボウ航海記のあとがきにこんな趣旨の事が書いてありました。

どちらかといえば書く必要のないものを書いていこうと思う
ガイドブックのようなものより、必要ない情報こそ読者は見たいのではないか。(意訳)北杜夫「どくとるマンボウ航海記」

 

といったこと。「どくとる〜」は、北杜夫さんの実際の体験記。
船内や海外の港町での出来事を綴ったエッセイなのですが、その当時は日本人の海外旅行自由化が開始されるかそれ以前な時代なので、著者の海外訪問記は観光ガイドとしてウケそうなのにそうせず。
メインの観光話よりもその他のたわいもない著者の感想で埋め尽くされているのです。
でもそれがいいのです。観光ガイドはすでに誰かが出しているので。
それ以外の些細な身の回りの話が聞きたいし楽しい。

本筋で取りこぼした隙間も大事

私のブログも意図せずそれに近いものになっていて、喫茶店自体の話よりも行くまでの高揚感とか、本筋でない話で終始している気がします。
ショパンだってせっかく素敵な建築なのにデザイナーの事、クラシック音楽のガイドはできないけど、この喫茶店から連想される何かしらの出来事とか、私が喫茶店で感じたことなどを、メインストリームでは描かれない取るに足らない独り言を書いていますし、でもそれでいいと思っています。
もしかすると誰かにとっては必要な情報かもしれないけど、誰にも必要がないかもしれないことを。北杜夫さんみたいになりたいなぁ。

音楽の授業って何のためにあると思う?

そこで、ショパンにまつわるお話をひとつ。音楽といえば。
中学生時代に音楽教師が話してくださったお話がとても印象に残っていて。

「音楽の授業は何のためにあると思うか?」と生徒に問います。
私は(心の声)「どの音楽家がどんな曲を作ったかなど、音楽史を学ぶためだろうなぁ」としか思わなかったのですが。答えは意外な方向から来ました。
「音楽の授業は心を豊かにするためにある」というのです。

その考え方、いい意味でカルチャーショックを受けました。今や私にとって音楽は心地よいかどうかが大事です。クラシック音楽が脳波に良い、胎教に良いなどの説があるくらい、人間の心の隙間に染み入り、なんとなく直感でときめいたりホッとしたり元気が出たり。そんなセラピーみたいなものなのだとその時から思うようになりました 難しく考えるのをやめた私に残されたのは、作品名の記憶じゃなくて、聴いた時の満ち足りた気分だけ....。もうお判りいただけたでしょうか....(笑)私はクラシック音楽作品にとんと疎いです。
音楽の授業において、学ぶのは歴史でもなく作品と音楽家を結びつけるための暗記学でもないと悟った私は、その日から直感でのみ音楽に親しんでいます。せっかくの珈琲ショパンに来ておきながら、ショパンの曲紹介ができないのが残念です!

でも赤いビロードのソファに沈みながらこの空間にふさわしい丁度いい音楽の中で、気持ちよく漂うことができました。音楽が心の隙間を埋め、心を満たすものだというように、珈琲ショパンは、それぞれの心の加減に合わせて実感するのが一番ですね。だから私は、誰かには必要かもしれないけど、誰にも必要ないかもしれないレポートを書いています。どうぞお楽しみいただけたら幸いです。(笑) このブログのなんらかの記事が音楽のように誰かの心の隙間にすっと入ったとしたら、それは最高なことです。

オリジナルメニューは強し。

最後にメニューの紹介を...。音楽は詳しくないけど、ショパンは好きだから何度も通っています。一度めはアンオーレをオーダー。
ミルクにあんこを入れて混ぜたもの。ミルクにあんこという組み合わせは女性に嬉しい飲み物だと思います。カルシウムに加えあずきはむくみがとれるらしいですよ〜!カフェインが苦手な人もいけるオリジナルメニューですね。その次の訪問でやっとアンプレスをオーダーできました。両面バターが塗られプレスされたホットサンドはジュージューと揚げ焼きのように香ばしくなっています。塩っ気と甘みとが最高。禁断のカロリーオーバー!それと、オーダーを取る前に「うちのブレンドは濃いです。」と教えてくださるのですが、そんなに言うほど濃いものってどんな味なのでしょうね。そこまで言われると気になりますね!

アイスコーヒーを頼みましたがアイスコーヒーもそのブレンドのアイス化なのかしら?結局聞けずじまい。宿題を残してお店を後にしました。

お店にあった神田のガイドブックでショパンのお店の解説がしてありました。
読みながら該当箇所を眺めるためにキョロキョロしたので私はきっと怪しいお客さんだったでしょう(笑)

昭和8年創業の体験型喫茶店です。是非実際にご体験ください!

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 【2015年9月他】

東京都千代田区神田須田町1-19-9