【東京都武蔵野市吉祥寺:シャポールージュ】2017年5月21日閉店*マンチェスターバイザーシーを見て感想など
名古屋喫茶店特集の途中だが、こちらの記事を先に更新する。
また残念な閉店のお知らせだ。閉店前に吉祥寺のシャポールージュに行った。
閉店前にアップすることで、初めて事実を知った方が、たとえギリギリでも行きたい人が行ける機会が持てるよう、早めに記事にする。
シンプルな戦い
こちらは吉祥寺の一軒家洋食店だ。味に自信があるところは、小さいものでも気を抜かない。一番最初に出てくるミネストローネからして本当に美味しい。シャポールージュは赤い帽子という意味だが、店内には赤い帽子の女性の絵がたくさん飾ってある。
この絵から名前をつけたという(旧店名はバンビだ)。
リーズナブルなランチタイムに訪問した。行列ができていたが、少しくらい待ってもいい。平日の14:00頃についたが先客は3組いた。紅いインテリアはちょっと元気になりる。脳にパワーがみなぎる感じだ。さみしいけど、楽しい気分に浸れたのはこういう雰囲気だからか。ブルーな気分にならずに済んだ。
メニューはどれにしようか迷いに迷う。エビフライとハンバーグのセット、海鮮ドリヤ、有頭エビのフライなどなどがあって目移りする。結局オムライスにした。
この前日もケチャップチキンライスのオムライスを自宅で作ったばかりだ。同じメニューは避けても良かったけど、洋食屋さんって、こういうシンプルなメニューにお店の力量が出ると思う。オムライスはたまごの調理加減も難しいのだ。ソースだってそうだ。とろとろのたまごに包まれたオムライスはとても美味しい。ドミグラスソースが、うん!さすが洗練された人気老舗洋食屋さんの味がする。セットにはドリンクかババロアが選べたのだが、ババロアを選択する。ここのババロアに、中毒になる方が多いのだそうだ。ババロアというと、柔らかくて丸い癒しのデザートだ。このセットでお値段1500円だった。
映画”マンチェスターバイザシー”を鑑賞
最後というとさみしいけど、最近『マンチェスター バイザ シー』という映画を見たの。ケイシー・アフレックがアカデミー賞主演男優賞を取った作品で、脚本賞も受賞した秀作だ。もともと単館系のヒューマンドラマな映画が好きだ。バイザシーというタイトル通り、作中に海が出てきて、船もたくさん出てくる。
人生というものを、荒波とか凪とか海で象徴しているんのだと感じた。
それに私が気になったのは、製作会社がBitterendっていうのだが、
このBitterって苦いとか辛いのビターだと思いがちだが、そうではなく、
本当の由来は、港にある船を岸壁に留めるための柱、係船柱のBittが語源なのだ。
船を留めるための柱はビットという。
↓BIttってこれですよ。↓
配給会社 BITTER END
これは翻訳する研究した。Bitter endは本来このBittのendのことを指す。
もともとは、“柱の端”のこと。転じてこのフレーズの意味は、
”とことん”とか、”苦難の果ての結末”とか”ギリギリ”っていう意味なのだ。
辛い別れという意味ではないです。かつて私も、直訳で”辛い別れ”という意味だと思い込んでおり、誤解されがちなフレーズだと思う。
つまり何が言いたいかというと、Bitter endという会社は、この映画を配給するのにこれほどふさわしい会社名はないと思う。だって、ギリギリの人間を描いているから。とことん戦う人を描いているからだ。
⇧⇧他の作品もそういったギリギリの心の葛藤を描いているものが多そうだ
美味しいもの食べたら凪
映画は、一度見に行くと連鎖する?ネットサーフィンみたいに次々に見たいものが出てくる。予告編を見てこう思うのは映画館の思うつぼだが、いいと思うんだからいいのだ。私はいい客だと思う。美しものに触れるのは人生の潤いだ(←言い訳)。
ギリギリに閉店を惜しんでどこかの喫茶店レストランに行くのもアリだと思う。
その時の心の状態が、凪か荒波か確かめたらいいと思う。おいしものを食べたら、
だいたい凪の状態になるけど。
【2017年5月訪問】