読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

純喫茶丸 8knot

2015年からの純喫茶訪問ブログ。海が好きで船の名前”丸”をつけました。

【東京都:内幸町】草枕

新橋周辺の喫茶店シリーズ。

草枕虎ノ門または内幸町が最寄りの喫茶店。

f:id:saria444:20170414234230j:plain 

割烹料理屋さんの居抜きかな。

ここが”草枕”という美味しい珈琲をだすお店

って知らないと通り過ぎてしまうかも。

 

おっと、この筆書きのような

看板には足を止めてしまう。

f:id:saria444:20170414221200j:plain

 

 「智に働けば 角が立つ。

情に棹させば流される。

意地を 通せば 窮屈 だ。

とかく人の世は住みにくい。」

 

これは、夏目漱石 ”草枕”の有名な冒頭。

こんな気分になった時こそ、

喫茶店 草枕に来ると癒される。

f:id:saria444:20170414221252j:plain

マスターの声。

柔らかくて包容力がある。

カウンターに座る人は、

誰もがマスターに話しかけたい様子。

決して否定はしない、

押し付けがましくもない。

ナチュラルセラピストみたいな。

 

それに加えて、

大量の本の前でコーヒーを飲むのは幸せ。

 

ここで”草枕”を読みふけるのが、

ささやかな夢。

でも、ここに並ぶ文庫本のタイトルを見ていると、

人差し指が勝手に動いてしまう。

 

自動的に目の前の背表紙を、

ころっと倒して読み出している。

 

池波正太郎さんの美味しそうな本(内容がね。)

きのこの本や、グルメエッセイ

まだ読んだことない日本文学。

f:id:saria444:20170414221350j:plain

 本をインテリアにするのって素敵だけど、

このお店のは、ただのオブジェではない。

全てのセレクトに筋が通っている。

これが大好物で、

本をつまみに珈琲が飲める..。

f:id:saria444:20170414221717j:plain

さ、船のはなしをしないと。

 

海上勤務のお話。 

私の周りの船乗りさんたちは、

短くても、1年弱は職場はずっと海上で、

自宅に帰らない。

船が職場。船が寝床。

 

ずっと同じメンバーと一緒に、

数ヶ月過ごす。

 

息抜きは何だろう。

想像しきれないけど、

やはりひとつは、食の時間なのではないかな。

食卓。

 

ご飯の時間は和気あいあい。

船内の乗合は、日本人だけじゃなく。

 

船内のコミュニケーションは英語はもちろん、あとはフィーリング。

 

船乗りさんってすごい。

 

心と意気込みで会話している。

伝えたい気持ちで伝わっている。

 

そんな彼らには、英語でも日本語でもない。

船乗り用語呼ぶべき

国際語がある。

 

最近聞いた話。

 

食事のことは”ちゃぶちゃぶ”という言葉で通じる模様。

 

日本語でもちゃぶ台というものがある。

それが由来だと聞いたことがあるが、

 

”ちゃぶちゃぶ”

 

という響きはかわいい。

なんともホッとする言葉だ。

f:id:saria444:20170414221843j:plain

ご飯だよ〜。

ちゃぶちゃぶ

 

海上の狭い空間で故郷や家庭から遠く離れて

一緒に食事やコーヒーブレイクをとる時間は、

ホッとする時間でしょう。 

f:id:saria444:20170414221931j:plain

ここで迎える転流。

 

時の瞬きにさらわれないよう、ここでリセットしてまた出発しよう。

そう思えるお店です。

 

【2015年8月訪問:他】