海にまつわる名前の喫茶店シリーズ
珊瑚は押上の喫茶店。
下町の一軒家喫茶店。
黒板タイプの看板
ドリンクの広告がついているのは
よく見るけど、ここのはない。
coffeeの斜体フォントが可愛い。
珊瑚は、壁の銅版画が圧巻なのです。
経年変化で味をましてます。
半円のまぁるくなった
ソファの造りも珍しい。
ベルベットがつやつやで、
触り心地が良い。
純喫茶でよく見かける、
茶色モザイクタイルのテーブルもすき。
この日のオーダーは、
店名が“珊瑚”なだけに、
海鮮推しになる。
だから、
あさりのボンゴレにしました。
目の前にある、
石造りの壁をみながら思う。
建築法の関係で、
現代には使えない資材があるはずだから、
同じものは再現できない可能性が。
アートや遺産の価値が希少性にあるなら、
街の純喫茶のインテリアも、
十分そうだ。
希少か価値があるかという
基準より
心が『いい』と感じればそれが
芸術だよなぁ。
しかしこの石は何の素材だろう。
フカミドリのベルベットのソファに
とてもマッチしている。
心が豊かになった土曜日のお昼。
この日のお供は【異国船漂流記】
ときは
鎖国で海外と断絶していたはずの時代。
政府レベルではない商船を通し
日本人は外国人を見ていたのです。
そして漂流した困窮していた
外国人を助けた、という
日本各地の海岸線のお話。
人情物語。ノンフィクションです。
【2016年4月訪問】