【吉祥寺】くぐつ草
くぐつ草は、吉祥寺にある喫茶店だ。
昔のまま存在してくれる有り難さ。
人々に支持され続けるのも納得の銘店だ。
洞窟の中の小劇場のような趣きの店内は、
劇団員仲間でこの店を開業したというストーリーを語る。
クリスマス期間の店内は、キャンドルが灯り、
リースや冬のムードを漂うな置物が空間を彩っていた。
以前から雰囲気のあるお店だとはおもっていたが、
特にクリスマスのような夢あるシーズンには、更に素敵になることがわかった。
店名の〈くぐつ草〉は、あやつり人形が由来なのだという。
なぜだか、マッチに描かれたイラストを、
ずっと宇宙船に乗り込む人にだと思い込んでいた。
この人は、“あやつり人形”なんだと、初めて気がつく。
今日のお供は、ベタに『クリスマス キャロル』(チャールズディケンズ)だ。
人生で影響をうけた本の上位5位によゆうではいる愛読書だ。
操り人形という名の喫茶店で気づく。
喫茶店にも劇場にも共通点があることを。
ともに笑顔に溢れる人が集う場所だと。ほっと、あったまる。
【2016年12月訪問】