純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:平井】ワンモア 喫茶店のホットケーキ編

今日は平井のワンモア。新年最初の更新だ。
赤くて丸くてまるで初日の出のような看板のワンモア。
偶然にも昨日1/2は満月だった。スーパームーンの丸い月が綺麗だった。

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丸い縁起物のホットケーキ

ワンモアはホットケーキとフレンチトーストで有名なお店。
オーダーが入ると”まる、しかく”という声が飛ぶのが面白い。マツコの知らない世界でも取り上げられた有名店。混雑することはあるかもしれないが、並ぶ価値ありだと思う。まだフレンチトーストを頼んだことがないので是非再訪したい。

もしかすると丸くて角がないホットケーキは、縁起物かもしれない。
”喫茶店はじめ”には丸いものを食べるのもいいかもしれない。

写真を撮っておいてよかった。こうして写真を見て美味しかったことを思い出す。
満月のようにピカピカで、その温かさが伝わってくるホットケーキ。

脳のメモリーは完全ではないので、写真に残しておくと、記憶の補完にとても役立つ。当たり前のことだけど、ブログを書いているとそれを痛感する。記憶と記録をなかよく調和させる作業だと思う。ブログや日記というのは誰のためでもなく自分のために書いている。


一日の終わりに記事を書くことで、クールダウンする。

 米子市立図書館 大人のための100選

2017-2018の年またぎで読んでいた本は
エリックホッファーの『波止場日記(労働と思索)』みすず書房

昨年末頃にtwitterで話題になっていた、米子市立図書館が選出した100選から。
この100選は、哲学書のようなものが多かった気がするが、『波止場日記』という身近なキーワードが入ったタイトルで読みやすそうだったので読んでみた。
この本は、著者が沖仲士と文筆業のWワーク時代に書いていた日記。彼は行動することがきっかけで思索し、思索することがきっかけで行動している。

思想は、普通、圧倒されるような経験から奔流となって流れ出すのではない。何か些細な出来事、あるいはたった一つの言葉が、その引き金を引くことがある。
出展:『波止場日記(労働と思索)』エリックホッファー)

この本を読んで感じたのは、日々の営みの些細なこと、感じた言葉、それを日記に書いておくことがいつかの何かの思想の泉になっているかもしれないということ。日々のささやかな出来事(喫茶店訪問)から引き金を引かれた心の動きを綴ることは、なんだか落ち着く。

君の名は。とブログ

さてちょうど今、映画『君の名は。』の地上波初OAを見た後です。劇場でも見たのですがやはりいいものはいい!今の時代のアニメーション映画の頂点だと思う。単なる恋愛映画じゃなくて、感じるものがたくさんあった。特に記憶と記録の調和ということ。記憶ってなんだろう。意識ってなんだろう。手のひらに書いておかないと忘れてしまいそうなこと、もし忘れても気づかないまま時を過ごしてしまうこと。どうしても忘れたくないもの。確かに夢は、見ているあいだは鮮明なのに起きたら忘れている。夢の中でこれは覚えていよう。と意識しても目覚めたとたん忘れていくことが多い。幼少期の記憶だって、たくさん経験をさせてもらったはずなのに楽しかったことを忘れている。私は5歳当時「このときの記憶を大人になって覚えていたら面白いかもしれない」などと意識的に感じたことを覚えている。でも今になってそのとき何をしていたのか、なんの場面だったのか何月何日なのか覚えていない。

そういえば2017に読んだ『海辺のカフカ』も記憶がテーマの小説だったが、好きな気になるものってどこかで繋がると思う。結局、これからも意義とか意味とか意識にとらわれず、喫茶店にしても小説にしても旅先にしても、その時に直感でえらんだ心地よいものをブログに書いていきたいと思う。

それでは、皆様にとっても良い一年になりますように。

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東京都江戸川区平井5-22-11

【2015年9月訪問】

【東京都:巣鴨】プール *2017年12月29日閉店*

今年最後の更新。今日の喫茶店は、今月2017年12月に閉店したお店を。巣鴨のプール。

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プールのイメージそのままの青い庇が眩しい喫茶店

窓側にすわって庇の下から空を見上げるのが好きだ。ビニールの庇を透かしてキラキラ光る日差しが眩しい。

モーニングは「ずっとやってます」と貼り紙にあった。ただ閉店が近づいた今月は、食材がなくなり次第早めに終了することもあったそうだ。

最初の訪問は11月。その時マッチを所望すると、ママが「もう12月で閉店するからたくさん持って行って」とふと閉店のお知らせを聞き、とても素敵なお店だったのに、とても残念に思ったことを覚えている。

深いグリーンの色合いのクリームソーダ。とてもメロンの味が濃かった。次の訪問では、モーニング「ずっとやってます」を期待し、お昼過ぎに訪問して無事まにあった。ホットドックセット450円。コーヒーカップの花びらのようなソーサーがキュートだった。

訪問は最終日の前日。最後にナポリタンが食べたくてきたよ、と声が。常連さんだろう。お昼時は満席で入れない方々もいた。でもこういう純喫茶は、お客さんをテトリスのコマのようにテーブルに座らせないところがいい。一人でも二人でも四人がけに座らせてくれる。ある意味非効率ともいえるそういうゆるさがいい。うまく回転させようとテーブル割りが細かいお店だと、お客さんの方も気を使う気がする。

「いいよどこでも空いているところに好きに座って」そんな誰にでもゆっくりしていってほしい、という懐の広さを感じるような素敵な純喫茶だった。マッチのデザインも素敵だ。ダーツのイメージ。プールという店名は泳ぐ方のではなくて、プールバーの方のビリヤードの方のプールだったのかな。マッチを見て気付いた。長い間お疲れ様でした。

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【2017年11月訪門】

 

【東京都:浅草】COFFEE ハトヤ 喫茶店のホットケーキ編

今日は浅草のハトヤ。2017年最初の訪問喫茶店

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茶店始め 仕事始め ライブ始め

どうやら正確な訪問日は2017年の1月4日らしい。
その日は武道館で好きなアーティストのライブがあり、チケットを引っ張り出してきて日付を確認た。午前中は仕事始めをして新年の乾杯。そのあと14:00頃から16:00の九段下到着まで幾らか時間がある。浅草寺に行く人が多いから、この街の喫茶店はお正月の早い時期に営業しているのではないかと考え、この街に繰り出した。

この日は喫茶店始めであり、仕事始めであり、ライブ始めでした。お正月だからといって、派手なことをするわけでなく、なんかいつもと変わらない私の日常だ。

ハトヤ不定休で営業時間が流動的だという。年末年始だけでなくふだんから空いていたらラッキーという喫茶店。たまたまお店の前を通ったら開いていたので、せっかくなので初詣しました。思いがけなく2017年第1軒目になったのは、幸先が良かった。

紅白の縁起物 ハトヤの赤と白。

偶然にもハトヤの紅白の看板は新春にぴったりのおめでたい色彩。砂糖のポットも紅白の格子柄でお正月の雅を感じる。テレビには着物を着た女性が映っており、このころはまだまだお正月気分な日々だったな。

ハトがKISSをしてハートをかたどるロゴがとてもキュートです。
ハトがハート ハートがハト。紙ナフキンにはロゴ入り。シルバー類に包まれて出てきたナフキンとは別に、わがままにも会計時に未使用のものをお願いすると、快く承諾してくれとても嬉しかった。

年末にはだいたい断捨離、大掃除に整理整頓を集中的におこなうのですが、その一環でこれまで集め続けてきた喫茶店ナフキンをファイリングする作業をした。中でもハトヤナフキンのロゴはとりわけ可愛い。他の方々が撮影したハトヤの写真を拝見するに、カップにもロゴが描かれているようですが、私の写真ではあっちを向いていて見えない。もしくは紅茶カップだから、ロゴがなかったのかな。思い出せない...。

主役のホットケーキは朗らかな味。素直で素朴で優しい。ショーケースには昔ながらの眼福もののサンプルが。ホットドックや卵サンドにも惹かれた。

いつもと変わらない穏やかな年末を

茶店のホットケーキ編はまだまだ続く。2017年中にホットケーキが美味しい喫茶店の記事をすべて書きつくすことはできない!今年中に何が何でも書ききるぞ〜!なんて気負わず、年をまたいでもゆる〜く自然体で書いていきたいと思います。
(2017年)行くホットケーキ、(2018年)来るホットケーキ。

茶店で流れる時間のように穏やかで静かに。いつも通り変わらず、師走の日々を過ごそう。ただ元気に風邪をひかず年を越したいと願うだけ。こちらを読んでくださる皆様も12月というのはお忙しい時期かとおもいますが、お体に気をつけてお過ごしください。

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【2017年1月訪問】

 東京都台東区浅草1-23-8

【神奈川県:川崎】珈琲苑 喫茶店のホットケーキ編

茶店のホットケーキ編。今日は川崎の珈琲苑。

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商店街の二階にあって、町の人々で賑わっているお店。ホットケーキだけでなく、他の手作りのケーキも美味しそう。ホットコーヒーはミルクとホイップが付いてくるのでまずブラックで飲んで、そのあと少しミルクを入れ、最後にホイップを足してウインナーコーヒーにする。なんて何通りもの楽しみ方があるのだろう。酸味のきいた喫茶店らしい風味のコーヒーにほっこりする。おめあてのホットケーキは、栗が気になる初秋だったので、モンブランのホットケーキにした。甘い生地のホットケーキに、マロンペーストなんて、贅沢すぎる組み合わせだけど、甘やかされたいのでこれはこれでOK。

ところで、川崎は工場夜景が似合う街。夜のクルージングなどに心惹かれるが、その景色を彩るのは港のクレーンの佇まいなのだと思う。海や港町が好きな私は、気晴らしに出かけようと思うと、つい地図の遠くを探してしまいがちだけど、東京からなら近くにあるじゃない!そう、川崎。

海とクレーンのコンビネーションが個人的に好きで、ありそうでなかなか日常にはない景色。遠足気分で、近距離。私のなかで便利でお得な場所を見つけた。川崎では時間の都合でこちらの喫茶店しか訪問できなったが、今度は別の喫茶店も訪ねてみたい。

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【埼玉県:浦和】エビスヤ 喫茶店のホットケーキ編

今日は浦和のエビスヤ。2017年5月13日に記念すべきライブがあり、
さいたまスーパーアリーナSSA)へ向かう途中に立ち寄った。

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こちらのホットケーキは焼き目が綺麗な手作り系。
甘いホットケーキに癒され、ほっこりした日。この時もある意味節目の日だったが、
これを書いている今日は、2017年ももうそろそろ終わりという頃。
感慨深い喫茶店訪問だったことを思い出している。マッチもいただいた。

昔ながらの昭和の喫茶店らしいメニューが沢山あるお店。浦和なら東京寄りだから、アクセスしやすい場所だけど、やはり都内の喫茶店に出かけてしまいがちになる。
埼玉県の喫茶店訪問も重ねてみたいと思っている。

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【2017年5月訪問】

埼玉県さいたま市浦和区高砂1-6-10

【東京都:蒲田】市美多寿 喫茶店のホットケーキ編

今日は蒲田のシビタス。あの伝説の万惣フルーツパーラーのホットケーキが食べられるお店。(万惣フルーツパーラーは2012年に惜しまれつつ閉店した。)
シビタスは万惣の支店なのだから、同じ味のはず。

神田駅近くにあった万惣フルーツパーラーへは15年ほど前に訪問したことがある。当時の私にとって、なじみのない街へわざわざ電車に乗ってデザートを食べに行く、ということにどんなにドキドキしたか。食べるために遠出をする。今でこそ、趣味が喫茶店巡りとなり、喫茶店のために街へ出ることが日常になったけれど、そのきっかけを作ったのは万惣フルーツパーラーだった。容器になみなみと入ったバターとシロップが忘れられない。15年ほど前の記憶だが、甘いホットケーキの香りとともに懐かしい思い出が甦ってきた。

 

シビタス店内には万惣フルーツパーラーがルーツであると記された看板がある。
その文章を引用する。

 

市美多寿のホットケーキの歴史は、昭和の初め、神田須田町の皇室御用達果物店、”万惣”フルーツパーラー で生まれました。その支店を蒲田に開店して以来、皆様に万惣のホットケーキとして親しまれてきました。これが、当店の前身です。最上級の小麦粉、卵、牛乳、バターをブレンドしたあの純粋なホットケーキです。香り高い、ふっくらした風味をホームメイドのシロップでお楽しみください。

 純粋なホットケーキか。シビタスのホットケーキは純粋な素直な味わいがする。本当に美味しい。忘れかけていた童心を思い出させてくれるというか、初心に戻るというか。カウンターの銅板で作られるたくさんのホットケーキ。生地は大きなボウルに入って仕込んであった。だから味が馴染んでいるのか。料理でもケーキでも、量をたくさん作ると美味しく出来上がる気がする。

ホットケーキは家庭で気軽に作れるといっても、お店の味は格別だ。素材の違い、大量に仕込まれる生地、使い込まれた調理器具。シビタスのホットケーキはシロップがなくても生地だけでも美味しい。危うくシロップを使うのを最後まで忘れるところだった。

とにかくシビタスは2017年のホットケーキ部門 No.1だ。ホットケーキは人気があるので17:00頃には売り切れてしまうこともあるらしい。私はプレーンを頼んだが、その他フルーツや小倉、ソーセージなどの食事系もあった。

ここは間違いなくまた行きたい!

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東京都大田区西蒲田7-69-1 東急プラザ蒲田 4F

【2017年9月訪問】

 

【東京都:錦糸町】ニット 喫茶店のホットケーキ編

今日は錦糸町ニット。分厚いホットケーキが人気の喫茶店です。

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錦糸町はホットケーキ天国でしょうか。先日アップしたトミィもホットケーキが美味しいお店でした。ニットはその他も喫茶店メニューが豊富です。

一度めはバターを楊枝でとめた分厚いホットケーキをいただきました。焼くのにお時間がかかります。と言われますけど、これはまちますよね。

ホットケーキは好きなので自宅でも作るのですが、焼きムラができたり、何枚も焼きあがるのを待つうちに冷めていたりするから、喫茶店でいただくホットケーキは感動モノ。綺麗だし熱々だし本当に好き。

訪問二回めはフルーツポンチをいただきました。かわいいし懐かしい。思い出すのは、子供の頃、お友達を招いた誕生日会でテーブルの上にあった主役級のフルーツポンチ。スイカをくりぬいて炭酸を入れて色とりどりのフルーツを入れたフルーツポンチ。そしてもう一つの思い出は、グラスに炭酸ドリンクを満たし、その中にポッキーを入れたもの。昭和の食卓ってかわいいなぁ。その食べ方、なんか名前はありましたっけ?砕いた氷の上にポッキーを並べたものはポッキーオンザロックという名前らしい...。

 

ニットはロケにもたくさん使われていて、若手俳優さん女優さんが来店されているようです。そうですよねぇ。理想的な喫茶店ですもの。ショーケースも庇も、ロゴのフォントも素敵。ピンクの電話もありますし、メニューも豊富。昔ながらの純喫茶(ここはアルコールを出すから厳密には純じゃないかも。)を欲した時、ここは大満足なお店なのです。

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東京都墨田区江東橋4-26-12

【2015年9月訪問】