純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【東京都:新大塚】エデン (ゑでん)喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その23*新大塚*

丸ノ内線全駅制覇の旅。今回は新大塚のエデン。看板はカタカナなのですが、素敵なデザインで有名なマッチのロゴは「ゑでん」の表記なんです。

 f:id:saria444:20170728131253j:plain

そういえば雨が似合っていた。

その日は雨でした。春は名のみまだまだ肌寒い3月の夕方。駅からすぐのエデンに向かうだけなのに雨が嫌だなぁと思ったわけですが、いざ喫茶店に入ると、雨が降っているのも悪くないななんて、思うんです。窓から見える雨模様は悪くない。
最近、瀬戸内海で見たカリフラワーのような夏の積み雲のことで頭がいっぱいの私は、喫茶店には雨が似合うという感情を忘れていました。

エデンのガラス模様は雨のカーテンに似ていた。外は本物の雨だけど、インテリアも雨だ......。雨のカーテンに見えたのはブラインド。本物の雨の雫とグラデーションになっていた。席に着き、ピンクの電話が置かれたカウンター越しに、入り口の雨のカーテンを眺めとても穏やかな時間でした。

髪結いの亭主を彷彿

ずっとここは喫茶店だったから、〇〇みたいと形容するのは可笑しいけど、このインテリアは床屋さんを彷彿とさせる。

以前、パトリスルコントの映画にはまっていた時がありました。その時見た『髪結いの亭主』は、なかなか好み。主人公アントワーヌは初恋の相手が床屋さんの夫人。床屋の美人な夫人がこういうカウンターでお客さんを待っていました。彼は彼女に髪を洗ってもらった時に、ふと漂った芳しい香りに、すっかり恋に落ちてしまう。その恋の成就はかないませんでしたが、彼は2番目に好きになった人と結婚します。
フランス映画は静かに人の心を語るストーリーが多いので好きです。エデンという名前もエデンの東からとったのかなとか考えていました。

日常に馴染む奇跡の喫茶店

ゴブラン織りの壁、グリーンのソファにピンクの電話、ガラス扉。それと”純喫茶”という看板。完璧です。ただ座っていたい、この雰囲気に囲まれていたいと思える貴重な喫茶店。勝手に東京の好きな純喫茶TOP10を選ぶ権利があったら、エデンをあげる。勉強している学生、どうやら保険の勧誘をしている風な女性と男性。いろいろな形で活用されていました。こんな普通に人や気の流れがある喫茶店が好き。新大塚駅はこの時初めて下車しましたが、新大塚だからこそ残っているのかもしれません。ここではありませんが、看板や庇が劣化したから改装し新しいものになっているお店もあります。逆に外観はレトロに保たれていても、中の空気が生きていないお店もあります。お客様の安全のために改築するとか、自然現象で破壊してしまったものを回復させながら営業しているお店には頭が下がりますし、営業してくれて嬉しい。そんなどうしようもできない理由があるのは承知です。でも、ここエデンは奇跡的に両立しているのです。外観もインテリアも究極にいい状態で残っている。どうかこのまま......ダイナミックに街を変貌させようとか、そういう思惑から遠く離れた街でありますように。

今度は晴れの日に行ってみたい。晴れの日にエデンにいったら、どんな思いがよぎるのだろう。

ここはプリンが美味しいです。手作りの蒸した硬いタイプ。かぼちゃのケーキも食べてみたいし。絶対またくる。大塚や新大塚は他にも商店街が活きていて、もっと時間をかけて散策してみたい。なぜか夜に来ることが多いのですが、今度は太陽のもと何かを感じに来ようと思う。

f:id:saria444:20170728131308j:plain 

f:id:saria444:20170728131328j:plain

f:id:saria444:20170728131345j:plain

f:id:saria444:20170728131407j:plain

f:id:saria444:20170728131425j:plain

f:id:saria444:20170728131455j:plain

f:id:saria444:20170723160616j:plain 

東京都文京区大塚4-52-5

【2017年3月訪問】

【東京都:夏氷 かき氷のお店 その① ふわふわ氷編】まとめ 4選 

丸の内線全駅制覇の旅は今日は休憩です。

7月25日はかき氷の日でした。だから、今日は夏の寄り道ということで、かき氷のお店4選のまとめ記事をお送りします。純喫茶ではないですが、季節感あるお休み処として書いていこうと思います。今回その①ではふわふわなかき氷編。なんで7月25日がかき氷の日かというと、その昔かき氷は夏氷とよばれていて、な (7) つ(2) ご(5) おりの語呂合わせから記念日に制定されたようですよ。

十条:だるまや餅菓子店

1軒目は、だるまや餅菓子店。十条の甘味屋さんです。かき氷のシロップに尋常ではないこだわりを見せるというかき氷職人が作るシロップは、どれも追求しすぎで嬉しい悲鳴をあげたい。少し前まで都内で天然氷のかき氷が食べられるお店は珍しかったですが、今は結構増えてきましたね。そんな中でも、だるまやは天然氷かき氷を早々に提供してきたお店です。先ほどお店のツイッターを見たら、羽田空港にいます。今から福岡行きの最終便に搭乗します。」とつぶやかれていました。シロップ用の果物を買い付けるようです。シロップのためならどこへでも。自ら現地に出向き目利きし味に納得したものを出すのですね。こう言うこだわりが好きです。

 「そうだ、氷食べたい。」って気温になる頃には混むだろうと思い、5月に訪問しておりました。頼んだのは、宇治金時練乳抹茶の天然氷バージョン。(純氷バージョンもあります。)抹茶がですね。とにかく濃い。抹茶の素材を堪能するためのシロップなので、甘みがついていません。『抹茶が苦手な方はご遠慮ください』って書いてありました。茶道で点てるお抹茶をさらに凝縮した感じ。抹茶抹茶抹茶です。私だって、かつては氷に1000円以上出す?って思ってましたけど、これには、出しますねぇ。抹茶の濃厚な苦みとあんこと練乳の甘み、店主のこだわり全てに敬意を払いたい。結構なお点前でした。一方夏祭りの200円くらいのかき氷、家で作るかき氷。それはそれで好きです。でもだるまやさんのかき氷は、もう別ジャンルの食べ物ですね。こだわりは細部にまで。コーヒーにもこだわりがあるようです。

【だるまや餅菓子店】

東京都北区十条仲原1-3-6

f:id:saria444:20170726001434j:plain

f:id:saria444:20170726001500j:plain

東京:ヨックモック ブルーブリックラウンジ 東京駅一番街

続いてはヨックモックのカフェでいただけるかき氷。とちおとめのシロップ。日光の四代目徳次郎の天然氷です。天然氷は密度が濃く、細かく削れてふわふわになり、且つ溶けにくいとのことらしいのですが、見てください。この綿菓子のようなふわふわ感。とちおとめのシロップは甘くて酸っぱくてとろ〜〜りとしていて練乳をかけるとショートケーキみたいな味!これ、840円....妥当すぎます。なんとサービスでヨックモックが1本ついてくるんですよ。ヨックモックのかき氷、ずっと食べたくて今年の誕生日当日、ケーキの代わりに食べに来ました。散々お祝いをしてもらったので、ご馳走はもういいかなとも思いましたが、かまいません。誕生日はいつも以上に自分を甘やかします。シロップをかけて上から見ると花束のように見えました。ありがとう!!甘いものを食べるとね、あたまの中もお花になります。でもこれで元気になるから私って、燃費がいいと思っていますよ。

かき氷をいただけるのは、ヨックモック東京駅一番街店、BLUE BRICK LOUNGE青山店、青山売店だけです。私はコースターも欲しかったので、ちょうど良い機会でした。

ヨックモック ブルーブリックラウンジ東京駅一番街店】

東京都千代田区丸ノ内1-9-1 東京駅1番街 B1F

f:id:saria444:20170726001550j:plain

f:id:saria444:20170726001718j:plain

f:id:saria444:20170726001633j:plain

浅草:浅草浪花家

メンズみるくといろいろなものが入ったあんこ 780円
(各種ナッツ、コーヒー味のみるく、ココア *こしあん白)

こ...これは....かき氷というジャンルなのでしょうか!!感動しております。最初はティラミス、続いてコーヒーぜんざい、その次は氷コーヒー、最後にコーヒーミルクセーキに変身していきます。ナッツがひまわりの種とか健康によさそうだし。メンズなのはなんででしょうか?男性が頼みやすいように??みるくがひらがななのが絶妙です。平日のお昼に伺いましたので、行列は前に2組目だけ。休日は並ぶだろうなぁ.....。

かき氷の種類によってグラスが2種類使い分けられているようなのですが、こちらは一方のものより胴が高いタイプです。中に具が詰まっているんです。ボリュームがとてもあるんですね!大きくて飽きてしまうのかなあと思いきや、全然そんなことなかったですよ。中に白あんが入っていました。白あんは氷の色と同化しているのでで、急に甘いところが出てくるからびっくり嬉しい。たいやき屋さんだからあんこが美味しいのですね。麻布十番の有名店、およげたいやきくんのモデル、浪花屋の暖簾わけのお店です。

【浅草浪花家】

東京都台東区浅草2-12-4

f:id:saria444:20170726001755j:plain

f:id:saria444:20170726001914j:plain

巣鴨:かき氷工房 雪菓

ここは巣鴨とげぬき地蔵で有名な高岩寺のすぐ裏手にあるお店。カレーうどん古奈屋さんのお隣、少し脇道でノボリも控えめだから見つけにくいかもしれません。でも行列が目印。巣鴨に美味しいかき氷屋さんがあると噂に聞いてから、いつか来たいと心待ちに。7月25日がかき氷の日と知り、やっと吉日が来ました。平日で少し天気も怪しげだったし、ものすごく暑い日よりも穴場日かもしれない、と。

巣鴨とげぬき地蔵のお祭りは4のつく日なんですよ。今日は25日だから空いているだろうと思いましたが、とげぬき地蔵通りは結構な人出が。そうか、土用丑の日だから、みんなうなぎのお店「八つ目 にしむら」さんが御目当てなんですね。にしむらは亡くなった祖父が好きなお店でした。人生の最終期はほとんど入院していたのですが、もう無理には治療しない方がいい...とお医者さんが決めて自宅療養していた時、ここの鰻をみんなで食べました。「うまいうまい」と喜んでいましたが、それが祖父の最後の鰻に。好きな鰻をみんなで食べられて良かったね。巣鴨は思い出の地です。祖母と4に付く日によくとげぬき地蔵に来ましたしね。そんな思い出の巣鴨にある雪菓。

ここでは安納芋のかき氷を。プラス50円の天然氷で。こんな感じで氷の上がテクスチャーの固いシロップで覆われているかき氷は人生初。すごい.....この重量にも崩れない天然水の密度!このかき氷も最後まで飽きずに食べられます。徐々に食感が変わっていくかき氷。

最初は冷たい芋ようかん、続いて黒蜜をかけてぜんざいのように。最後は全部をよ〜〜く混ぜてスイートポテト味のミルクセーキのようでした。メニューに注意書きで「今年は天然氷があまり取れなかったので、天然氷にすると少なめになります。」という趣旨が書いてありましたが、少なめでこの量ですか!!すごい!充分ですよ。お値段 800円でした。天然氷は通常の氷より温度が高いから頭がキーーンとならないらしいけど、私は勢いよく食べるからか、天然氷でも鼻や頭が少し痛くなります。だから次のオーダーは純氷でもいいかもしれない。氷の違いが..わからない....繊細でなくてごめんなさい。それでも美味しく楽しめると思います。だってシロップが美味しいから。他にはイチゴレアチーズが気になりました。あまり暑くない日にまた行こう。暑い日は混みそうだから。ここのお店、特筆すべきは、店員さんが皆さん感じ良いこと。人気店なのに擦れていない。気さくで、純氷のように純粋なお嬢さんがいて、これはまた来たくなる!と思いました。甘いもののお店は、優しい店員さんがいてくれると更にほんわかした気持ちになりますよね。いたるところにあるネコのぬいぐるみがさらにゆるい優しさを感じさせます。

【かき氷工房 雪菓】

東京都豊島区巣鴨3-37-6

f:id:saria444:20170726002024j:plain

f:id:saria444:20170726002001j:plain

f:id:saria444:20170726002139j:plain

f:id:saria444:20170726001938j:plain

その②もまた書きますので、どうぞご覧くださいね。

【2017年初夏〜夏訪問】 

 *その②、書きました。⬇︎

kissafreak.hatenadiary.jp

 

 

【東京都:後楽園】名曲と珈琲 神田白十字 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その22*後楽園*

丸ノ内線全駅制覇の旅。今回は後楽園駅。といっても後楽園駅からは遠めですがお許しを(願)。

f:id:saria444:20170722214126j:plain

神田のヘブン

こちらのお店は嵐の桜井翔さんがドラマロケで使用したそうです。私は2015年に訪問していますが、 すでに時が経っていたのか平日の夜だからかファンの方らしきお姿はなく、どこか教授然とした佇まいの紳士がコーヒーを嗜んでいました。

教会のような外観で、神聖な感じがして入店を躊躇してしまいそうですが、入ってみたらマスターが味わいのある方でホッとする。神保町と水道橋はそれぞれよく立ち寄るのですが、その間を歩く機会がなく、このお店の存在を永らく知りませんでした。コーヒーパークっていう響きがいいですね。2階は団体向けのようです。クラス会やゼミにどうぞということですが、こんなところで開催したら楽しそう。

オーダーしたパフェは、”ザ・喫茶店”という感じ。
他のラインナップは、フルーツパフェ、チョコレートパフェ、キウイパフェ、ピーチパフェがあった。私のはピーチパフェ。缶詰のフルーツというのもそれはそれでいい。

夏の夕方の儚さ

訪問時は初秋だったので、季節感のないものを頼んでいてなんですが、日本は四季があります。今年の夏もとても厳しく、暑い暑いと汗を流しながらもあっという間に夏は終わってしまう。私は夏の夕方が好き。19:00頃まで明るい。日中は暑くてたまらなくても、ジリジリした太陽がさがると比較的涼しくなるし。過ごしやすくなったねと言いながらスイカやとうもろこしを食べる夜が好き。夏休みに入り浮き足立っている近所の子供達が浴衣を着て盆踊りに出かけ出す時間。神社で夏祭りが開催されていると、屋台でかき氷やあんず飴が食べたくなる。線香花火、誰が一番最後まで燃えているか、競争したことを思い出す。

夏生まれの私は夏が好き。だからいくら暑くても1年で夏が来るのは嬉しい。テンションが上がって、興奮しきり。そして一日ごと、その日の太陽とお別れする夏の夕方には、なんとなく強い思い入れがある。楽しかったけど寂しい。という感じ。

色々な色

今年の夏は四国旅行にいってきました。東京はネオンや看板、電線といった、視界を遮るものが多いから、自然の色だけに支配される景色をみたくなります。特に海に囲まれた四国、瀬戸内海が好き。異国を色でイメージすると、イタリアは濃紺の空とそれに映える黄色い建物、フランスはマスタードイエローやパープルの組み合わせやサーモンピンクなど少しくすんだ色を。ドイツはビールの麦色。イギリスは霧のグレー。香港や台湾は赤。そして日本といえば、夏の色。日本の夏、畑や山の緑と、空と海の青。入道雲の白、自然の色だけで支配される世界がとても好き。

桃と夏の色

日本では、気象現象に関する空の色の名前は実は少ないそうで。空は移ろい変わりやすいからあえて名付けなかったのでしょうか。逆に四季があるからこそ豊かになったのは、植物の色や染色技術に由来した色の名前だそう。一方英語では空の色の表現は多彩で、アザーブルー、セルリアンブルー、セレストブルー、ヘブンリーブルー、スカイブルー、ホライズンブルーといった様子。中国語では虹藍、海天藍などの言葉も美しい。

今並べてみた言葉の中で、私が惹かれたのは、ホライズンブルー。水平線の空の色、海と空の境目がわからないくらいの青。ヘブンリーブルーというのも好きな響き。イタリアの宗教画に書かれる天使と空の絵の澄んだ青色が思い浮かぶ。

夏生まれの私は夏の旬、桃が大好物。ピーチパフェは最高のデザート。生でも缶詰でも。桃という響きの思い出は良きものばかり。初物をいただくのは大事という我が家の教え通り、初夏には桃を楽しんだ思い出。

教会のような白十字でいろいろなことを思い出しました。ホライズンブルーとヘブンリーブルーの空の青のこと。桃の思い出がいっぱいの夏のこと。誰もが、生まれた季節が好きなのだろうか。

(参考書籍:「色々な色」光琳社出版)

f:id:saria444:20170722214209j:plain

f:id:saria444:20170722214146j:plain

f:id:saria444:20170722214246j:plain

f:id:saria444:20170722214307j:plain 

f:id:saria444:20170722214326j:plain

f:id:saria444:20170722214341j:plain

f:id:saria444:20170722214358j:plain

東京都千代田区西神田2-1-14

【2015年9月訪問】

【東京都:本郷三丁目】ボンナ 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その21*本郷三丁目*

 丸ノ内線全駅制覇の旅。今回は本郷三丁目駅から徒歩10分程度。少し駅から離れていますがお許しを(願)。丸ノ内線より、南北線 東大前駅からの方が近いが私は毎回本郷三丁目駅を利用している。

f:id:saria444:20170721220224j:plain

インテリアに包まれる喫茶店

 ミッドセンチュリーのインテリア、程よくコンパクトで静寂な空間。ぼ〜っとしたらすぐにその雰囲気に溶けていく。この街は全体的に閑静。東大の周辺は研究に使えそうな古本屋さんや、純喫茶のような一軒家が多く圧迫感のない街。知性という名のこのお店。知性がたくさんあるこの街にとても似合う。創業は昭和30年ごろという老舗。時代に併せて変容できる柔軟性も知性の一つで、入り口付近のカウンターは、一人客がパソコンを利用しやすいようにと、最近改築したそう。

東京でここまでインテリアに溶けてしまいそうな空間はとても珍しい。あまり思いつかない。照明の仄暗さ、お店の大きさとマスターの佇まいが絶妙に合っているのでしょうね。

吉本ばななさんの『人生の旅をゆく』

最近は吉本ばななさんの『人生の旅をゆく』という本を読みました。

47章からなる読みやすいエッセイです。旅紀行でもあるのですが、ばななさんの記憶をも旅しています。懐かしいこと、大切にしたいことやなくなってしまったものへの思い出がとても温かい。

私はこの日諸事情でお役所に行ったのですが、気づいたら1時間30分も順番を待っていたようです。でも夢中でこの本を読んでいたら、そんなことすっかりどうでもよくなりました。

特にもずくという章が好きです。

私たちは死ぬときにお金も家も車も恋人も、何も持っていけない。自分が着ている洋服も指輪も、何一つ持っていけないのだ。持っていけるのは、もう持ちきれないほどになっている思い出だけだ。悪い思い出もきっとあるだろう。
でも、それはきっと死ぬときは良い思い出に変化しているだろう。
そして良き思い出をたくさん創ることだけが、人生でできることなのではないか、そう思う。(出典:『人生の旅をゆく』吉本ばなな NHK出版)

 

旅の本だけど、特に遠くに行かなくても、特別なことをしなくても、身近な人、友人や家族や愛するペットと、今この瞬間どれだけ豊かな時間を過ごすか。 向いていることを精一杯取り組んで誠実に生きることが大事だとそう言われた気がしました。非日常の旅との対比で、日常の人間同士のささやかな営みがとても贅沢ということを教わりました。

もずくもずくもずく

もずくの香りで友人との思い出がよみがえってくるお話 ”もずく”の章で、もずくのパスタの作り方が出てくるのですが、これがとても美味しそうで、早速作ってみました。

もずくとニンニクとゴーヤーをさっと炒めてパスタに和えて醤油で味付けし、パルミジャーノチーズをかけて食べるだけ(出典:同上)

今日も本当に湿度が高く真夏日の東京。夏の旬は体が欲しがる味だった。この沖縄素材づくしのパスタは本当に美味しかった。パルミジャーノがなかったのでとろけるチーズをのせ火を止めて余熱で溶かしました。本は”旅する箱”なので自分も本の中に入り、主人公になってその時代や背景を旅しているから。だからもずくの章を読んだ私は、すっかりもずくをいただく心の準備ができていた。


旅に出て良き仲間と思い出をつくるのもいいものだ。でもなかなか頻繁には無理だから私の毎日は、喫茶店でインテリアに溶け込むか、本の中に溶け込みんでいる。そんなささやかな日常で、良き思い出を今日も創っている。

f:id:saria444:20170721220314j:plain

f:id:saria444:20170721220406j:plain

f:id:saria444:20170721220520j:plain

f:id:saria444:20170721220442j:plain

f:id:saria444:20170714203105j:plain

f:id:saria444:20170714203218j:plain

f:id:saria444:20170721220605j:plain

東京都文京区本郷6-17-8

【2015年7月訪問、他】

 

【東京都:御茶ノ水】画廊喫茶ミロ 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅の制覇の巻その20 *御茶ノ水編*

 丸ノ内線全制覇の旅。今回は御茶ノ水駅近くの画廊喫茶ミロ。
訪問順でいうと、喫茶店巡りを開始し片手で数えられる段階。

 f:id:saria444:20170720200518j:plain

◯◯してミロ〜〜!

三島由紀夫氏も訪問したというミロ。画廊喫茶だから、画家のミロから名付けたのかなとまず思う。店内にもミロの絵が飾ってあり、それも一つなのだが、もう一つストーリーがある。
『飲んでミロ、来てミロ、入ってミロ』という語呂合わせからきていると聞き、そのユーモアに惹かれた。同時に『やってミルク♪』というフルーチェのCMを思い出した。

f:id:saria444:20170720200547j:plain

ロマンってそもそもどういう意味?

 細い路地の途中に入り口があり、知らない頃は素通りしていた。最近喫茶店巡りが好きになり、看板を探すようになった頃から、街歩きが楽しい。周りは似通ったチェーン店の看板の中、なぜかこのお店の看板はオーラが違い、目に飛び込んできた。

このお店にも通った三島由紀夫氏は、船や少年の冒険といったロマンを小説で描いている。同世代の北杜夫氏も同様のテーマですが、その当時の流行というよりはいつの時代でも共通のテーマなのだと痛感している。

ロマンというのは抽象的な言葉なので辞書を引くことにする。

ロマン「①小説、散文の物語。多くは長編②ロマンティックな事柄、気持ち」(出典:岩波国語辞典 第五版)

散文とはなんぞ。

散文「定型や韻律を持たない普通の文章⇄韻文」(出典:同上)

韻文とはなんぞ。

「①響。音の出だしに続いて聞こえる部分。音色〈余韻、哀韻、音韻、松韻〉②略③文学上、同一または類似の音韻を文中の定まった位置に繰り返すこと。〈韻をふむ〉「韻律、押韻、頭韻、脚韻」(出典:同上)

辞書の中の言葉がはっきり理解できないから、 次々辞書をひく。

結局、
ロマンとは、ロマンティックな事柄や気持ちのことを指すようだ。

で......そ その......ロマンティックの意味も知りたい。

ロマンティック 「現実の平凡さ、冷たさを離れ、甘美で空想的、情緒的または情熱的である様」(出典:同上)

たかが小説を読むのになんと神経質なことをするのかとお思いでしょう。

このよくわからない言葉を延々と辞書で調べて深みにはまるシーンは、
北杜夫氏の「船乗りクプクプの冒険」の中に出てくる。

子供の時好きだったこと

私は思い出していた。幼少期、本を読みふけっていた私、わからない言葉を辞書で延々と調べていくのが好きだった。知らないことを徹底的に調べるのに夢中になる。辞書の説明文の意味がわからず、その意味をまた調べ......。辞書さえあれば、開いたページの言葉からネットサーフィンのように永遠に遊んだ。

同書の、辞書で調べ続けるシーンに、なんと懐かしい気持ちになったことか。
言葉を大切に扱いたいと思った気持ち。それが私の純粋な気持ちかもしれない。

「本に書いてあることをそのまま暗記するだけではいけない、覚えることよりも自分で考え出す方がずっと大切だ。
しかし考えるためにはまず最小限度のことを覚えなければならない。
最小限度という言葉がわからない人は、さっそく字引を引いてみると。」(出典:北杜夫「船乗りクプクプの冒険」集英社文庫

そしてまた思う。北杜夫氏は本職は外科医でありながら、海の世界で働いたことがある「どくとるマンボウ航海記」の元となった船医としての経験。水産庁の調査船照洋丸に1958年に乗船後、1960年に「船乗りクプクプの冒険」を書いているので、「〜クプクプの冒険」では、北杜夫氏の船上での経験が反映されている。

エンドレス辞書引き

もともと北氏はマメな質ではあろうかと思う。でも乗船前に商船学校や海員学校など、専門の学校で勉強をしない限り、海の専門用語は素人には難しい。海と陸は言葉が違う。むしろ海が先で海で誕生した言葉が陸に転用されている。でも現代はまるで逆のような扱い。「海ではこういう言葉を使うの!」と驚く人(私もです。)の方が多い時代。海の用語は陸では出会わない言葉が多数。
私にとっても、ほとんど外国語のようなもの。もしくは大人の会話が理解できない赤ちゃんのように、職場の会話が理解できない時期があった。中途で素人の私が初めて船の世界に入った時、ほとんどの場面で辞書を引いていた。

北杜夫氏もきっと船で未知の言葉に出合い、その都度辞書をひきながら奮闘していたのではないか想像する。世界を理解したい。考えたい。でもそのためには共通認識を得なければと。

奮闘と表現したが、逆にそれは充実して楽しかったりもする。


”そもそも”とか”なんで?”と考えることはとても面白い。エンドレスに辞書をひく。私にはその作業は面白い。
未知の言葉を自分の言葉にしていく過程。

北杜夫氏もそんな気分だったのかと想像すると、この小説は他人事でもなく、フィクションでもなくなってくる。児童文学ではあるが、自分の児童だった時代を思い出し心の奥深くに染み込んでくる小説だった。

今でも、夢中になるほど面白いことって、実は子供の頃好きだったことなのではないでしょうか?忘れかけていたけどそういえば好きだったということを思い出すと温かい気持ちになる。この本は私に大事なことを教えてくれた一冊だ。

平凡から離れたい時に行ってミロ

喫茶店の看板やインテリアを見て心踊るのは、私にとってはそれ即ちロマン。現実の平凡さを離れたいという気持ち。東京の平凡。平凡から離れたくてロマンを求めて喫茶店に行くのだと思う。

辞書で調べ続けること、読書、喫茶店訪問。好きなものって一見バラバラのようだけど、結局同じ根っこに行き着くなぁと思う。

ミロのメニューは興味津々。頂いたのはスパゲティミラネーズというメニューだが、ナポリタン以上にイタリアの人に「???」という顔をされそうな名称の一皿。フルーツが添えられ彩りも豊かでスパゲッティ版お子様プレートのよう。店内は一度改装されているが、いろいろと平凡から離れられるお店。平凡から離れないと近づけないもの。それが今の時代は人情なのかもしれない。

皆さんも平凡に疲れたら是非ミロに行ってミロ♪

f:id:saria444:20170720200641j:plain

 

f:id:saria444:20170720200707j:plain

f:id:saria444:20170720200845j:plain

 東京都千代田区神田駿河台2-4-6

【2015年5月訪問】

【東京都:淡路町】珈琲 ショパン 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その19*淡路町*

ショパン神田須田町の喫茶店。東京メトロ丸ノ内線淡路町か都営新宿線小川町が最寄り駅。淡路町といえば池波正太郎さんなのですが、この界隈は老舗のお店の建物などで雰囲気がとても良い。
外国の友人が東京観光したいと言ったら、この界隈を案内するようにしています。 

 

f:id:saria444:20170714205016j:plain

f:id:saria444:20170714204942j:plain

それに喫茶店好きにもこの周辺は丁度いい。いい喫茶店がギュギュッと凝縮して存在しています。私は行きたいリストをアイフォンのメモに書き留めているのですが、次第に情報のストックが増えすぎるにつれ、To Doリストのように消化しないと落ち着かなくなってきます。早く現物を見てみたくてウズウズするのです。
そのウズウズを解消できるのはやはり行ってみることだけ。
神田辺りはこのウズウズ症候群解消にぴったりの街。一気にはしごができる喫茶店天国。駅で言うと、淡路町、小川町、御茶ノ水、神保町、本郷三丁目などなども徒歩圏内です。徒歩でなく地下鉄の乗り降り自由な一日券を買えばもっと楽に回れますね。

どちらかというと必要のないことを書こうと思う。

最近北杜夫さんの本に嵌って読んでいるのですが、どくとるマンボウ航海記のあとがきにこんな趣旨の事が書いてありました。

どちらかといえば書く必要のないものを書いていこうと思う
ガイドブックのようなものより、必要ない情報こそ読者は見たいのではないか。(意訳)北杜夫「どくとるマンボウ航海記」

 

といったこと。「どくとる〜」は、北杜夫さんの実際の体験記。
船内や海外の港町での出来事を綴ったエッセイなのですが、その当時は日本人の海外旅行自由化が開始されるかそれ以前な時代なので、著者の海外訪問記は観光ガイドとしてウケそうなのにそうせず。
メインの観光話よりもその他のたわいもない著者の感想で埋め尽くされているのです。
でもそれがいいのです。観光ガイドはすでに誰かが出しているので。
それ以外の些細な身の回りの話が聞きたいし楽しい。

本筋で取りこぼした隙間も大事

私のブログも意図せずそれに近いものになっていて、喫茶店自体の話よりも行くまでの高揚感とか、本筋でない話で終始している気がします。
ショパンだってせっかく素敵な建築なのにデザイナーの事、クラシック音楽のガイドはできないけど、この喫茶店から連想される何かしらの出来事とか、私が喫茶店で感じたことなどを、メインストリームでは描かれない取るに足らない独り言を書いていますし、でもそれでいいと思っています。
もしかすると誰かにとっては必要な情報かもしれないけど、誰にも必要がないかもしれないことを。北杜夫さんみたいになりたいなぁ。

音楽の授業って何のためにあると思う?

そこで、ショパンにまつわるお話をひとつ。音楽といえば。
中学生時代に音楽教師が話してくださったお話がとても印象に残っていて。

「音楽の授業は何のためにあると思うか?」と生徒に問います。
私は(心の声)「どの音楽家がどんな曲を作ったかなど、音楽史を学ぶためだろうなぁ」としか思わなかったのですが。答えは意外な方向から来ました。
「音楽の授業は心を豊かにするためにある」というのです。

その考え方、いい意味でカルチャーショックを受けました。今や私にとって音楽は心地よいかどうかが大事です。クラシック音楽が脳波に良い、胎教に良いなどの説があるくらい、人間の心の隙間に染み入り、なんとなく直感でときめいたりホッとしたり元気が出たり。そんなセラピーみたいなものなのだとその時から思うようになりました 難しく考えるのをやめた私に残されたのは、作品名の記憶じゃなくて、聴いた時の満ち足りた気分だけ....。もうお判りいただけたでしょうか....(笑)私はクラシック音楽作品にとんと疎いです。
音楽の授業において、学ぶのは歴史でもなく作品と音楽家を結びつけるための暗記学でもないと悟った私は、その日から直感でのみ音楽に親しんでいます。せっかくの珈琲ショパンに来ておきながら、ショパンの曲紹介ができないのが残念です!

でも赤いビロードのソファに沈みながらこの空間にふさわしい丁度いい音楽の中で、気持ちよく漂うことができました。音楽が心の隙間を埋め、心を満たすものだというように、珈琲ショパンは、それぞれの心の加減に合わせて実感するのが一番ですね。だから私は、誰かには必要かもしれないけど、誰にも必要ないかもしれないレポートを書いています。どうぞお楽しみいただけたら幸いです。(笑) このブログのなんらかの記事が音楽のように誰かの心の隙間にすっと入ったとしたら、それは最高なことです。

オリジナルメニューは強し。

最後にメニューの紹介を...。音楽は詳しくないけど、ショパンは好きだから何度も通っています。一度めはアンオーレをオーダー。
ミルクにあんこを入れて混ぜたもの。ミルクにあんこという組み合わせは女性に嬉しい飲み物だと思います。カルシウムに加えあずきはむくみがとれるらしいですよ〜!カフェインが苦手な人もいけるオリジナルメニューですね。その次の訪問でやっとアンプレスをオーダーできました。両面バターが塗られプレスされたホットサンドはジュージューと揚げ焼きのように香ばしくなっています。塩っ気と甘みとが最高。禁断のカロリーオーバー!それと、オーダーを取る前に「うちのブレンドは濃いです。」と教えてくださるのですが、そんなに言うほど濃いものってどんな味なのでしょうね。そこまで言われると気になりますね!

アイスコーヒーを頼みましたがアイスコーヒーもそのブレンドのアイス化なのかしら?結局聞けずじまい。宿題を残してお店を後にしました。

お店にあった神田のガイドブックでショパンのお店の解説がしてありました。
読みながら該当箇所を眺めるためにキョロキョロしたので私はきっと怪しいお客さんだったでしょう(笑)

昭和8年創業の体験型喫茶店です。是非実際にご体験ください!

f:id:saria444:20170714204842j:plain

f:id:saria444:20170714205117j:plain

f:id:saria444:20170714204909j:plain

f:id:saria444:20170714205309j:plain

f:id:saria444:20170714205049j:plain

f:id:saria444:20170714205347j:plain

f:id:saria444:20170714205149j:plain

f:id:saria444:20170714205332j:plain

f:id:saria444:20170714205422j:plain

 【2015年9月他】

東京都千代田区神田須田町1-19-9

 

【東京都:東京】アロマ 喫茶店の旅 丸ノ内線全駅制覇の巻その17*東京*

丸ノ内線全駅制覇の旅。今回はいよいよ東京駅です。東京駅は広いですね。東京人でも迷います。アロマは東京駅の喫茶店。ヤエチカという愛称の地下街にあります。

丸ノ内線で降りたならば少し距離があります。ひたすら反対側の八重洲口に進む必要がありますよ。丸の内線のある丸の内口と、アロマのある八重洲口はJRの地下街の連絡通路で結ばれています。この通路の入り口を探すのにも最初は一苦労だったのですが(笑)
より簡単なのはJRの改札に入り駅構内を突っ切って通過するとわかりやすいのですが、そうするにはJRの入場券が必要だそうです。

入場券を買うのはもったいないから、頑張って上記の連絡通路を歩きました。(グーグルマップ先生によると徒歩15分くらい?と出てきます。)広い東京駅。案内役の係員さんも待機されていますので迷ったら聞いちゃってください!

f:id:saria444:20170702234904j:plain

八重洲地下街ヤエチカにはお茶ができるカフェは多々あれど、
アロマは純喫茶らしい雰囲気を残している貴重なお店です。

人気店なのでお昼時は満席の時も多いと思います。この日は隣の人と至近距離で所狭しと並んだテーブル席に座り、トーストを食べてコーヒー飲んでさっと一服して出てきました。

バスケットに入った厚切りトーストは焼き加減が抜群。小倉あんを追加しました。
東京で小倉トーストが味わえる貴重な純喫茶。店内で買えるアロマのロゴ缶も可愛い。
部屋に並べたら可愛いだろうなと思いながら、まだ指をくわえて夢見ているだけ。

 

最近は吉本ばななさんのエッセイを読んでいます。
今は「下北沢について。」という本を。
本書ではばななさん下北沢の人々との交流が描かれていて温かさが溢れています。
この本を読むと、地元の商店街の個人商店や飲食店を
大事にしたいな〜と心底思います。

ばななさんは飲み屋さんの話の流れでこんなことを書いています。
私は妙にうなづいてしまいました。

お店によって自分のモードを変えなくてはいけなかったり、少し構えてみたり、自分がほんとうは何を欲しているかを考えたり、そういうことはやっぱり人生の楽しみのひとつだと思う。画一的な接客はつまらない。
同じようなお店にばかり行ったって何も空気が動かない。
自分の中の子供が退屈してしまう。出典:「下北沢について」吉本ばなな

 

非常に理解できます。私が喫茶店に行くときの気持ちに似ているから。
空気感って私が日々大事にしているところ。
喫茶店にはインテリアなどの物質的なものに惹かれている部分もあるけど、
一番大事なのは働く人やお客さんの空気。温度や色を感じたい。表情や、声の高低加減、響き方が各店違うところがいい。つくり笑いや練られたスクリプトはない。伝わらなければいいかえたり、声の大きさを変えたり。黙っていたい時は言葉が少なくてもいいし、誰とも目を合わせないで過ごしたい日はそうしてもらえる時間も大事。


その日の天気や体調で行きたい街、食べたい物を自分に問うてみたり。
いろいろな喫茶店を巡る時の気持ちはたくさんの要素で溢れている。
喫茶店では食べ物は美味しいし、心は平和だし、健康的な趣味を見つけたなぁ〜と我ながら満足しています。

このお店。アロマというネーミング。とてもいいと思う。
”芳しい”という言葉は、心が惹かれる好ましい、素晴らしい香りを表現するときに使う。さて、コーヒーが芳しいと思えるようになったのはいったいいつからでしょう。
自分の中の子供はいう。コーヒーって苦いし、なんでこんな飲み物を大人は美味しいって言うんだろうと。
好奇心で飲んでみたいと思うけどやっぱり苦くて、一口で後悔する。

 

本来の私は、毎回同じメニューを頼み続けるより、知らないものを選ぼうとするタチで。だからコーヒーも馴染みのない国の豆のストレートを頼んだり、そのお店独自のブレンドをオーダーする。これが食べたいなこれが欲しいな。と欲しいものがはっきり言える時が健全な時で。特に何を食べたいか、まとまらない時、なんでもいい決めらないという言葉を発する時は非常に疲れている。そういう時は、コーヒーに強い好奇心を抱いたあの頃の記憶を思い出し、その退屈知らずの無邪気さを取り戻してみる。そのきっかけ、トリガーはコーヒーのアロマ。コーヒーの香しさが私にとっての癒しなのはそのせいですね。気づきました!やっぱり喫茶店巡りは最高です。

f:id:saria444:20170702234927j:plain

f:id:saria444:20170702235055j:plain

f:id:saria444:20170707124442j:plain

f:id:saria444:20170702234949j:plain

f:id:saria444:20170702235023j:plain

f:id:saria444:20170702235125j:plain

東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街 八重洲地下1番通り

【2016年5月訪問】