純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【大阪市淀川区十三】なにわ 2017年5月19日閉店

なにわは大阪市淀川区にある。 阪急十三駅の目の前だ。
今まで喫茶店界隈の諸先輩がたの記事にて、なんどもみてきたお店だ。
おそらく十三駅という地にくるのは今回が初めてではない。このあたりに来た記憶がある。皆さんの撮影写真で見ていたからか、わたしもきたことがある気がする。記憶がすり替わったのか。いや、別にそんなことはどうでもいい。でもなぜ初訪問が最後の訪問になってしまうのか、と哀しくなる。

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駅の眼の前にあり、店の窓から駅が見え、電車好きの私にとって、最高の雰囲気だ。
オレンジのランプが印象的だったので、同じ色のオレンジスカッシュを頼んだ。
私はお店のインテリアに合わせてメニューを頼む傾向がある。こうしてブログに記すことで気づくことがある。自己分析は就職活動で行ったが、もう昔のことだ。

”好き”という気持ちはいったいういうものなんだろう、と気づくために、いろいろな喫茶店を訪問しているんだと思う。いろいろな方のブログや本を読んで、心惹かれるお店が多数ある。わからずやだとは思うが、でも本当に好きかどうかは自分の肌で感じたい。空気感とかライブ感ってすごく大事だ。メディアで有名だからと言って自分が好きかどうかはそれは別のはなしだ。でもここは、間違いなく私の好みの場所だった。

 

言葉にするのは難しいが、好きってそういうことだ。理屈と言葉じゃ足りないのだ。
ステンドグラスも窓の丸みもメニューの雰囲気も好きだ。
オレンジはわたしにとって、心地よい色なのだ。

ところでオレンジスカッシュは略して”オスカ”って言うのだ。
今回の大阪滞在中に、大阪っぽいメニューを頼んだ記憶がないが、
この”オスカ”という略し方が大阪らしいと思い、含み笑いした。

 

閉店日は未定だそうです。別の方から20日ごろまでは空いていると耳にしました。暫定なんです。 
19日で閉店された、とtwitterで見た。マダムが寂しそうで...深く聞けません。そうですよね。ここは人生ですよね。これは、残念ながら行けない方へのご報告となってもいいと思いますし、これを見てやっぱり行こう!と思ってくださってもどちらでも嬉しいです。閉店してから書くこともできますが、思い切ってギリギリ間に合うようにアップしました。

 

ライブも喫茶店も人の出会いも、生モノで一期一会だ。

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 大阪府大阪市淀川区十三本町1-1-15

 【2017年5月訪問】

【愛知県:名古屋市中村区】万里母 モーニング発祥の歴史を聞きました。

万里母は名古屋市中村区にある喫茶店だ。最寄駅は地下鉄東山線中村公園駅だ。
”まりも”と読むので海の名前の喫茶店カテゴリーに入れてしまおう。
朝7:00から開店しているので、朝一でモーニングをいただきに来た。

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名古屋は一軒家喫茶店が多く、素敵だ。東京だと喫茶店好きというと、どこか特別なカテゴリーに入れられる気がする。古い喫茶店が好き、というと、なぜ?と不思議がられることが多い。でも名古屋の地では、老舗の喫茶店が普通に存在しているものなのだ。個人経営の店もまだまだ残っている。お客さんも循環しているから”気”が綺麗だ。活気という澄んだ気が流れてる。
名古屋のこの文化、とても羨ましい。万里母も常連さんが朝からマスターと陽気におしゃべりをしていた。常連さんがたくさんいる証である壁に秩序よくならんだコーヒーチケットはインテリアの一部だ。ここでのモーニングは、お値段350円だ。
本当にお得すぎる。

 

こちらにあったかうひい熟語一覧がお気に入りだ。コーヒーの当て字である。
ママに「若い人はみんなこれを写真撮るのよね。面白い?」と聞かれました。
珍しいし、文字が可愛いと思う。中でも”過希”と”香湯”という文字が気になった。

過希...コーヒーは過ぎたる希か…。昔は高級品だったからか。
その他のメニュー表も文字がなんか可愛い。

いろいろな看板があるお店だ。クマが看板やカップやコーヒーチケットにいた。
それから置き物で気に入ったのは、はにわだ。これは郵便局のノベルティの貯金箱だそうだ。その昔、名古屋デザイン博でだされたもので、これ欲しさに郵便局に貯金したのだ、と話してくれた。はにわの表情がとぼけていていい!マッチは「もう作ってないんだけど」とのことだったが、わざわざ探してきてくださった。
消費税が上がったとき、メニューの価格改定をしないのに、マッチをおまけに出すのは大変だ、と作るのをやめてしまったそうだが、ごもっともだ。
だから、残っているマッチをいただけるそのありがたさが身にしみた。

 

豊橋のモーニング文化についてお話を伺った。なぜ豊橋はモーニングが豪華なのかという話だ。むかし、豊橋には繊維工場がたくさんあった。出稼ぎで多くの人々が働いていたそうだ。当時、24時間シフトで工員さんが勤務しており、勤務終了が朝方になる場合、あいてるのは喫茶店だけというわけだ。業務後だからお腹が空いているし豪華なおかずが食べたい。でもお給料は安い...という葛藤に応え、懐が深い喫茶店が、たくさんのおかずをサービスでつけるようになった。“コーヒーだけの値段で、こんなに豪華!”なモーニングが生まれた経緯をきいた。今では繊維工場が少なくなったが(もしくは、ない?)それでも根付いた文化を続けているのだ。その思いやり、日本のサービス精神ここにありという感じだ。サービスは”無料”という意味じゃなく思いやりなのだ(それを履き違えて要求が過ぎるとモンスタークレーマーになる)。
それを絶やさないでいるところが素敵な文化だ。毎日朝食かランチは喫茶店で、という一宮や豊橋の人々がちょっと羨ましい。いつか豊橋や一宮あたりにいきたい。

 

お話し上手のご夫婦がいる、いい喫茶店だった。

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 愛知県名古屋市中村区太閤7-23

【2017年4月訪問】 

【愛知県:名古屋市西区】ライオン 荘厳な名古屋の文化財

純喫茶丸の喫茶店巡りはまだまだ名古屋を走行中だ。
先月の出来事をすでに懐かしく感じている。今日の東京の気温は7月並みだ。
暑くて汗がじんわりとでた。夏になったら喫茶店巡りはむずかしいか〜と、
今日は少しくじけた。ライオンは名古屋市 栄の喫茶店だ。地下鉄の栄駅が最寄駅である。

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 こちらは、5年くらい前によんだ喫茶店の本によると、最高齢のおばあちゃんがオーナーで、今でも店番していると書かれていた。現在は引退されたそうだ。
お孫さんご夫婦が引き継いでいる。後継者が居てこの場所が残るということがありがたい。名古屋の指定文化財になっている建物は荘厳だ。

 

店内は、小上がりというか、壁の中に部屋があるというか不思議な居間があってこの中に入ったら異次元に行ける気がする。のび太君の押入れのイメージだ。
歴史を感じた。むしろ普段は純喫茶に対して”乙女っぽくてかわいい!”とか、そういう気分を欲するが、ここでは一味違う。
神社とか威厳があるものを前にした時のキリッとした気分になる。

昭和の家庭の風景をインテリアにしているからか。大きい箱型テレビや居間に昭和の日本が見えるからそう思うのか。自分の家の思い出が見えるからか。お父さんやおじいちゃんのイメージがする喫茶店だ。オーナーのおばあさんに会っていたら同じ気持ちになったかな?

 

名古屋 ライオン とスマフォで検索すると、三越のライオン像が一番に引っかかるが、そういえばビアホールにもライオンってある。ライオンと名付けるのは、やはりその世界の王様になりたいという気持ちからなのだろうか。落ち着きがあってどっしりしているイメージだ。昭和33年開業のいまは歴史を重ね名前の通り、品があり堂々としたお店になっていた

 

ちょっと背筋が伸びた。でもその中で、現在は若いご夫婦が切り盛りされているから、少し雰囲気が柔かくなっていい感じなのかもしれません。


名古屋の銘喫茶ですので、ぜひぜひ中に入って何かを感じてみてくださいね!

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愛知県名古屋市中区4-6-4

 【2017年4月訪問】

 

【愛知県:名古屋市東区】グロリヤ 栄光と影でモーニング

まだまだ名古屋の喫茶店の記事は続く。
3日間で(正確には2日半)17軒まわったので、記事にできているのはまだ半分に満たない。
グロリヤは名古屋市東区にある喫茶店だ。地下鉄の栄駅で下車し、テレビ塔を目指せばわかると思う。

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名古屋の喫茶店の看板にはパトランプが付いているものが多い。。
車移動する人のために目立つようにという理由らしい。
ここはインテリアはこざっぱりしているが、外観が強烈な魅力を放っている。
東京都板橋区にあるウィーンを思い出す。 

喫茶 ウイーン [東京都板橋区常盤台]の詳細情報 - Yahoo!ロコ

それにしても店内が3階構造なのが名古屋らしいところだ。
栄やテレビ塔周辺は繁華街で、少し歩いたさきにある錦(伏見)はビジネス街だ、と認識しているが、ここでモーニングをとって出勤するのがとても合理的だと思う。
300円代のモーニングは自炊よりコスパがいい。朝は準備も片付けも忙しいし。平日のあさ8時台に訪問したら、スーツをまとったお客さんがかわるがわるはいってきた。朝は回転がとても早い。 

 

これから行こうとする人に余計なお世話かもしれないが、注意が必要だ。
この記事のグロリヤは
GLORIAと書いてグロリヤ
と読む。久屋大通テレビ塔 がキーワードだ。
名古屋の丸の内という場所に「グロリア」という別のお店もある。
名古屋の土地勘がない人で漠然とグロリヤ(ア)に行きたいと思っている人は(私みたいに)間違えるかもしれない。
グーグルマップ等で誤って入力すると違った方へ行ってしまうかもしれないので念のためおしらせしておく。そっちの方のグロリアも素敵そうなので、次回行ってみたい。
今回はこの看板ロゴが見たかったので、間違えないようにきっちり準備した。(←この注意は、慌てていると間違いに気づかない自分への自戒だ。
(この間も横浜で、赤レンガ倉庫に行きたかったのに、グーグル先生に赤レンガと入力して信用したら〈赤レンガ〉という名前の飲食店に着いたしまったことがあるので、注意しないと(自分が))

 

せっかくの3階構成だが、なんとなく半地下に入るのをためらう自分がいる。この日も1階に座った。半地下にはいってしまうと、店内全体が見渡せなくなってしまうからかもしれない。静かにひきこもりたいときは、半地下がいいかもしれない。
名古屋の喫茶店を堪能するために、今度はいろいろな階に座ってみたい。
この日は、店内をながめられる席でモーニングをした。
忙しそうな店員さんにあれこれ聞くことができず、2階を見せてもらうことは遠慮した。残念ながらマッチはもうなかった。

 

GLORIA(GLORY)といえば栄光という意味だが、
栄にあるからそういう店名を名付けたのかと勝手に想像した。
由来は聞けなかった。しかし栄周辺は、さいきんは名駅(めいえき)(名古屋駅を名古屋の人はこう呼ぶ)に栄光を持って行かれ寂しくなったと地元の方はいう人。
確かに名駅はキラキラした背の高いタワーが建ち、今後はレトロビルの建て壊しも決まっている。新しいものが生まれることを受け入れざるをえないが、キラキラしたものよりも、相対的に勢いが、2番手、3番手の方にある方に惹かれる自分がいる。例えば私は野球には疎いが、なんとなく早実の清宮くんがフューチャーされていることはわかる(それくらいしか知らない野球オンチだ)。でも、彼の試合が取り上げられるたびに対戦相手も、ここまでくるのに大変な思いをしているのに、勝ってしまうと不評を買うのはなんかかわいそうだなと思ってしまう。
勝手に光の当たる側の反対側に感情移入してしまうのは、蟹座が太陽ではない月の性質を持つからだろ思っている(私は蟹座だ)
タイトルに影とあるが、決してネガティブな意味ではない。褒め言葉だ。

 

あ、船の話がない。船の話に無理やりもっていくとしたら、 GLORY号という名の船は多いということを書いておく。ということで今日はこの辺で。

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愛知県名古屋市東桜1-10-38

 【2017年4月訪問】

 

 

 

【愛知県:名古屋市東区】エーデルワイス 舵と彫刻と 味

今週は名古屋巡礼を振り返っている。今日はエーデルワイスを紹介する。
ここは名古屋市東区にある喫茶店だ。こうして書き出してみると、星の数ほどある喫茶店のなかから私が選ぶ基準がわかってくる。エーデルワイスには舵がある。やっぱり船が好きなんだ。

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ところで今日は何もすることがないので、占い師しいたけさんのブログを読破した。
そこで下記の蟹座の記載が腑に落ちたのでリンクしたいと思う。この記事は名古屋滞在中に見つけた。名古屋にきてまで喫茶店にしか入らないとは...少しあきれる。いや、喫茶店を目指して名古屋に来たんだからいいと思うが。
それにしても、喫茶店を3日で17軒も回っていると、いったいなにしてるんだろうと思うことがある。でも旅から戻ると大抵行ってよかったと思っている。


巡っているときは、「臨時休業」という魔物や、マッチがないかもしれないというハラハラソワソワする気持ちを分かってくれる人もいるだろう。貧乏性だからせっかく来たからできるだけ行っておきたいと思う。以前はもっと欲張りだった。大人になって諦める気持ちをこれでも覚えてきた。そんな堂々巡りの不安定な気持ちにあったさなかに、この記事を、発見して背中を押された。なぜここまで喫茶店に惹かれるか。その一つの理由がここある。しいたけさんに正当化してもらい、フニャっとなった。

ameblo.jp

 この文章が、すっと入ってこない人もたぶんいると思う。私はこういうスピリチュアルな世界が好きだ。
ひごろ緊張感をまとった私がフニャっとするのは、美味しいご飯にであったときなのだ。リンク先の記事に書かれているように、蟹座が人と対峙するときに力が入りがちな体癖だというのには納得する。でもはんたいに一人で美味しいご飯(食べ物)と対峙するときもフニャっとする。ご飯を目の前にして緊張しない。美味しい言う気持ちは、食べ物にたいしてもそうだが、インテリアなどにあらわれる店主の持ち味にたいしても感じる。

 

その点、エーデルワイスは素敵だった。店主のこだわりが詰まった、喫茶店とも博物館とも美術館とも定義できそうな〈エーデルワイス〉という独自のカテゴリーに収まるお店だ。

壁の彫刻はいい飴色だけど、もともとは白かったらしい。

 エーデルワイスには”高貴な白”という意味があるらしい。
飴色にしみたインテリアは味があって好きだ。

モーニングをしにいったので、この入館料が380円だとおもうと驚くほどだ。
茶店にも一人で訪問することが多いが、そういえばライブ鑑賞も一人でいって世界に浸るタイプだ。

 

名古屋の喫茶店は朝が早い。名古屋にくると朝型にシフトできると思う、私の場合だが。
茶店は大抵朝7時には開店する。ここには朝8時に到着していた。平日の朝は貸切状態で、贅沢な時間をすごした。コーヒーを飲みすぎるとカフェインの摂取量が多すぎるから紅茶にした(紅茶もカフェイン入っているけど!)
名古屋に多い3階層構造だった。1階の広々したソファー席に座り、舵のついた階段につづく中2階のおごそかな絵天井をぼ〜っと眺めた。
ぞんぶんにエーデルワイスの世界を堪能した帰りぎわ、マッチを求めた。
ここのマッチは可愛くて、ずいぶん前から欲しかったものだ(後日アップします)。マッチを集めていることを伝えると「集めてるんだ?何個集めた?」と笑いながら探しだしてくれた。手にひらに乗せると、これまたフニャっとした気分になった。
壁の彫刻はいい飴色だけど、もともとは白かったらしい。

 

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愛知県名古屋市東区東桜1-10-1

【2017年4月訪問】

【愛知県:名古屋市中村区】ロビン  海王丸のごきげんよう

純喫茶丸は今日も名古屋の喫茶店をいく。少し休憩も必要だが、動いている方が気がまぎれる。進まないといけない時がある。船も人の心も同じだ。
ロビンは、名古屋市の中村区にある喫茶店だ。
地下鉄の日赤中村駅で降りて、幾つか喫茶店を訪問したあとにやってきた。

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 ロビンは山之内遼さんが『47都道府県の純喫茶』で紹介していたお店だ。

www.j-n.co.jp

モーニングの時間に訪問した。ママがとても優しく明るく迎えてくれ、初訪問でも居心地が良かった。いろいろお話をしてくださった中、ぐうぜん山之内遼さんの話になった。かつてママの娘さんが純喫茶を巡っている山之内さんのブログをたまたま見つけ、ロビンのことをメールで伝えると、迅速な返信とともに間もなく実際に訪れたこと。
2〜3回しかあっていないのに、お孫さんがすぐに懐いてしまうくらいの好青年だったということ。
亡くなった時に家族で悲しんだこと。
「遼くんの本を読んでくれて嬉しい」とおっしゃっていた。
山之内さんは愛されていた。
山之内さんにすっかりなついたそのお孫さんが、小学生のころに、
初めて買ったポスターカラーで書いたというのが、このロビンのポスターだ。

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いろいろな喫茶店で看板を見てきたが、オリジナリティがあふれている。
一目で心を奪われた。


会話のとちゅう私が海の仕事に携わっていることを伝えると、
ママが横浜で練習船海王丸」の”登檣礼”を見学したはなしをしてくれた。
船乗りさんは正式な資格を取るまえに実習船に乗り、実地訓練を行う。
実際に船にのって操船と寄港を練習するのだ。
“登檣礼”(とうしょうれい)というのは練習船が出港する際におこなう儀式だ。
練習生が数十人、甲板から高さ50mほどのマストに登り、見送り人たちに「ごきげんよう」といい応援団のような挨拶をするのだ。
海上でてしばらく家を留守にする船乗りさんたち。家族や友人はさぞ心配だろう。
ママはその「ごきげんよう」という言葉にとても感銘を受けたらしい。ごきげんようは「さようなら」でもないし「またね」でもないと。


「長い航海に出ますが、無事に帰ってきますので、留守を宜しくお願いします」

という意味の言葉だと、感じたらしい。素敵な感性だと思う。名古屋の喫茶店で船の話で盛り上がるとは想像してなかった。ただそれは、ママがどんなお客さんとでも話が弾むよう、会話の引き出しを持っているからだと思う。

ごきげんよう。に対する思いや、素敵なインテリアや、お孫さん作の愛あるポスター。その豊かな感性が代々受け継がれている素敵な家族経営の喫茶店だった。

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 愛知県名古屋市中村区寿町36

【2017年4月訪問】

 

【愛知県:名古屋市港区】きっさ姉妹 椅子とチョッキ

純喫茶丸は名古屋港で食後のコーヒーを求めてはしご旅をしている。
ここで見つけたのは、”きっさ姉妹”だ。
名古屋ガーデン埠頭から歩ける場所にある。最寄り駅は、地下鉄の築地口駅だ、。

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名古屋港から、ひとつ先の”築地口駅”まで歩いてみようと決めた。
海岸通り(勝手にそう呼ぶ)を歩いた。どこかの喫茶店に入ろうと探し、どこにしようか目移りしているあいだに、あっという間に一駅が過ぎた。また少し引き返して、築地口駅からほど近くにある〈きっさ姉妹〉にしようとした。

 

透明の紅茶色のガラス扉にかかれた金色の”姉妹”の文字に惹かれる。
第一印象は、東京の築地市場にある喫茶店の雰囲気に似ているとおもった。
なぜそう思ったか?なぜだろう。木のテーブルだろうか。
綺麗に手入れされた木目調ののカウンターとテーブルが、統一されていて気持ちいい。椅子とマスターのチョッキも庇と同じ緑いろだった。
秩序正しく並べられたコーヒーチケットがインテリアの一部になっていて、
完璧なアートだった。

 

名古屋はコーヒーチケット文化が生きている。コーヒーチケットも印刷するのにコストがかかるはずだ。なのに名古屋では変わらずオリジナルコーヒーチケットが作り続けられている。それだけ、常連さんが多いということだ。お店が大事にされていているのだと思うと感動した。
オリジナルロゴのコーヒーチケットはそれだけで個性を感じる。
コストよりもおまけを、気概にサービス精神を、それにお店の個性を大事にしている名古屋の喫茶店がもっと好きになった。コーヒーカップもオリジナルロゴ入りを使うお店が多い。姉妹でもロゴ入りカップだった。

さて、メニューは迷うほど魅力的だった。コーヒー1杯と決めてはいったはずが”築地口の逸品”と書かれたコーヒーぜんざいが気になった。自己問答が始まる。
これも名古屋独特のメニューだよね。うん!決めた!

ワクワクしながら待った一皿は、台湾や香港のデザート屋さんのお皿のようでかわいかった。いままで知らなかったが、コーヒーにぜんざいがとても合う。砂糖の代わりにあんこというのがほどよい甘みなのだ。
名古屋独特のメニューを堪能でき、すっかり満足した。

この日の喫茶店巡りは姉妹で終了した。翌日の喫茶店巡りに備えて、純喫茶丸はホテルに停泊する。

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愛知県名古屋市港区名港1-19-15

 【2017年4月訪問】