純喫茶丸 8knot    〜喫茶店で考えた〜

2015年からの純喫茶訪問ブログ。純喫茶をはしごする船ということで”純喫茶丸”という船の名前がタイトルです。

【愛知県:名古屋市瑞穂区】シューカドー “舵のある喫茶店”

純喫茶丸は、まだ名古屋の喫茶店を巡っている。
シューカドーは、名古屋市瑞穂区にある喫茶店だ。
最寄は、名鉄線の堀田駅だが、わたしは地下鉄の堀田駅から10分弱歩いてきた。
なぜなら地下鉄のドニチエコきっぷを持っていたからだ。

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遠くの町にきたら、喫茶店巡りをするときは、たいていはしごする。
次はどこにしようかと、一つまえの喫茶店で本腰を入れて決めるというスタイルだ。
自然に任せて歩みを進めたりとめたりする。そのときの疲労感や、空腹感によっても決める。

 

シューカドーは、先日記事にした瑞穂区のマドカで考えた。
営業時間から、距離やお腹の空き具合からみてもちょうどよかった。

 

kissafreak.hatenadiary.jp

 

ネットの写真投稿サイトで確認して、メニューの調査をした。
どうやら自家製アイスクリームがオススメのようだ。
プリンアラモードにクリームソーダの写真が多かった。
その中で、ひときわ輝く美味しそうな名古屋めしを発見した。美味しそうだった。
夕飯はここでたべようと決めた。喫茶店メニューもいいけど、名古屋めしもいい。

 

この日、名古屋に到着してから、すでに3軒の喫茶店に入っていた。
移動と慣れない土地との組み合わせは、好きなことだから感じにくくなっているけど、脳が疲労しているのはわかる。
たくさんメニューがありすぎて(←本当はうれしい!)判断力が鈍り、読みこなすことができない。せっかちな気もしないではないが、ここは素直にお店の人に聞こう。

 オーダーした「鉄板に乗っているナポリタンください」と。あとで確認すると、
正しいメニュー名は〈スパゲッティ イタリアン玉子付き〉だった。
赤いウィンナーが味の決め手だ。とても美味しい。それと、数ある名古屋喫茶店の中からシューカドーを選んだ理由は、舵があるからだ。名古屋の喫茶店によくある、半地下と1階と中2階という構造であるのもいいな。中2階の船首方向に、舵がついているのを発見し、迷わず階段を上って中2階にあがった。
まるで船橋(ブリッジ)にいるような気分だった。
ナフキンにキュッと包まれたシルバーや、透明の水色のおしぼりホルダーが懐かしく、時を忘れて”シューカドー”という寄港地に身を委ねた。
お腹いっぱいのせいもあるが、うとうとしてきた。

 

 この日は名古屋旅の第一日目だ。まだあと1軒行こうと思っている。
シャンデリアの描かれたマッチも頂いて大満足だ。さあ、そろそろ出航しよう。

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愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9-1

【2017年4月訪問】 

【東京都:本郷】近江屋洋菓子店 本郷店 *最終日訪問* 2017年4月28日閉店

東京の喫茶店に戻ってきた。今日の記事は、特別な場所である
近江屋洋菓子店の本郷店だ。

本郷三丁目が最寄駅の喫茶店である。

惜しまれつつ、2017年4月28日(金)19:00を持って閉店した。

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近江屋洋菓子店、この佇まいは現代にある幻だった。
ガラス扉に描かれたパラソルの下で喫茶する女の子のイラストが印象に残っている。

高い天井、大きなガラス扉に金色の絶妙なフォントで書かれた"Omiya"の文字、
ノスタルジックな制服の店員さんを見ていると、まさしく正統派洋菓子店だと思う。

お気に入りは、ひとりで食べきれるサイズの夢のようなホールショートケーキだ。
カップを購入して、イートインコーナーでドリンクバーを楽しむ(もちろんカップはオリジナルイラスト入りだ)。

ドリンクバーには季節のフルーツジュースに、ミルクチョコにコーヒーがならぶ。
折り目正しくならんだコバルトブルーのスツールに腰掛け、
船底のような天井を眺める。
ホールケーキのような大きな丸い照明は、明るすぎず雰囲気満点だった。

懐かしい。

小さい頃、休日はよく祖母と一緒にデパートに出かけた。買物をしたあと、
食堂でプリンアラモードを食べた遠い記憶がある。そんな温かい気持ちを思い出すお店だ。

最終日であるこの日は、外まで行列ができていた。順番を待つ間に並んでいる人たちと「寂しいね」といいながら、共に閉店を惜しんだ。

子供の誕生日ケーキはいつも近江屋さんのものだった、というマダムは
娘さんから閉店の知らせを受け、最後に食べておかなきゃ、、と思ったという。
「今晩、ケーキを食べに娘が孫と帰省してくるのよ」という「当時はケーキといえばここくらいしかなかったから」

 

近所に近江屋さんがあったなんて羨ましい。開店時刻についたつもりだったが、
ショーケースはすでに品薄だった。
最後に食べておきたい気持ちはみな一緒だ。それでも、完成するたびに続々と商品が納められていく。

今日だけでも、ものすごい数のお客さんだと思う。いったいどのくらいの量を作ったのだろうか。

 

お疲れ様でした。そして素敵な空間を演出してくださった店員さん、
ありがとうございました。

 

淡路町店は、これからも営業されるとのことだ。
今度は、きょう買えなかったアップルパイを食べに行こう。

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【2017年4月訪問】

 

【愛知県:名古屋市瑞穂区】マドカ “一服の清涼剤”

名古屋の喫茶店シリーズを続ける。
マドカは、名古屋市瑞穂区にある喫茶店だ。
地下鉄の、瑞穂運動場西駅が最寄りである

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「一服の清涼剤のようだ」
むかしよく読んだ本のフレーズが、ふと浮かぶ。
ワイングラスかジュースのグラスだろうか、この看板のフォルムに一目惚れをしてここにきた。

 

他の看板もすごく素敵だった。この高ぶった気持ちを抑えるための一服が欲しい。
最近は、レモンスカッシュがお気に入りの清涼剤である。

 

マドカの主は、可愛いおばあちゃまだ。思わずお手伝いしたくなる。
他のお客さんに倣い、カウンターまでお冷とおしぼりをとりに行く。

おしぼりはそこにはいってるよ、と言われた通り、
カウンター上の小さな冷蔵庫から取り出す。

まるで親戚のお家にお邪魔したような気分だ。初めて訪問したのに、常連さんのように、受け入れてくれる懐が嬉しい。

 「こういう古い喫茶店は、いまはなかなかないでしょ。レモンスカッシュ珍しいでしょ?いちから絞るよ」とおばあちゃん。

レモンは、半分を絞り、もう半分はカットしてグラスの中におとす。
シュポン!という炭酸水の栓を抜く音が爽快だった

 

噂には聞いていたが、名古屋の喫茶店では、必ずと言っていいほどおまけがつく。
レモンスカッシュにも豆がついてきた。初おまけを堪能しよう。

 ご縁があったらまた来てくださいね、と会計時に声をかけてくれた。喫茶店巡り好きなの?いいご趣味だね、とも。

可愛いおばあちゃまとのご縁は、つないでいきたい。

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 【2017年4月訪問】

 

【愛知県:名古屋市西区】まつば “小倉トースト元祖

名古屋の喫茶店シリーズ綴る。まつばは、名古屋市西区にある喫茶店だ。
小倉トーストを出した元祖の喫茶店ということと、外観が好みでいちばんに訪問した。

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大正5年開業の〈満つ葉〉というお店がルーツだ。そのお店はもうないが、
ここで初めて小倉トーストが誕生した。

学生さんがぜんざいにトーストを浸して食べていたことをヒントにして、誕生したメニューだという。先代が〈満つ葉〉で10年ほど働いたのち、暖簾分けで、昭和8年に〈まつば〉をここに創業した。

今年でもう84年目だという。現在のマスターは2代目。49年間ずっとお店一筋だ。
 いまでは、現存する最古の家族経営の喫茶店だという。
面白いことに、メニューに小倉トーストはない。

思わず、小倉トーストはあるのかと、訊ねたことをきっかけに〈まつば〉の歴史についてお話がいろいろと聞けた。

 小倉トーストなんて甘いだけ、ただあんこ挟んだだけよ。でもうちのはバターも塗ってあるから、という。

「特別じゃないからわざわざメニューに載せてないの」

「最近小倉トースト食べたいって人がよく来るようになったんだけど美味しい?」

「何を読んできたの?」

 と聞かれ、

私は、東京から来たこと、『名古屋の喫茶店』という本を読んできたこと、

ここが小倉トーストの元祖と知り訪問したことを伝えた。

 「それでこの円頓寺に来てくれたの?」

「世の中何が起こるかわからない面白い」

「ここを目指してきたなんて、びっくりして......もう。たまげた」

と喜んでくれ、とても丁寧にもてなしてくれた。

 

すると意外な話もきけた

「ここは古くてね。椅子も穴があいてて。こんな状態でお客さんを迎えるなんて

失礼だから改装しようと思っているの」

今年中のはなしだという。聞けば、息子さんがお店を継ぐ計画があり、その際に改装するそうだ。

この空間が改装されるのは寂しい気がするが、それはおもてなしの心ゆえだ。

「最先端のカフェ風にするつもりはないのよ。お客さんを迎えるのに穴が空いたソファだったらあまりにも失礼でしょう?」という。

真のプロフェッショナ魂と、サービス精神溢れるママやマスターが好きで、お客さんが集まるんだろう、と思った。
だからこのお店は長く愛されているのだと。

長く残るのは理由があるのだ。
マッチは倉庫を掃除したら、一箱ぐらい出てきたようでいただけた。

とにかくこの貴重なお店が、まだまだ続いていくようでホッとした。

帰ろうとすると、東京から来た子をほっておけないと、四間道(しけみち)という

古民家が並ぶ街並みや、円頓寺商店街をわざわざ案内してくださった。

かつての円頓寺商店街は、もっと距離が長く、お店がたくさん、お客さんもたくさんで

賑わっていたことや、

閉店が相次いで、一時期寂しくなったけど、最近は古民家を改装した新しいお店を新店若い人たちがオープンさせていることを、いろいろ教えてくださった。

近くの名古屋城の観光の帰りでもいいので、多くの人にぜひ〈まつば〉に寄ってほしい。

大好きなお店になった。

 

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 【2017年4月訪問】

 

【千葉県:長浦】カフェモカ “珈琲親父と船乗りパパ”

千葉港周辺の喫茶店シリーズをお届けする。
カフェモカは、内房線長浦駅にある喫茶店だ。

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ロードサイドの一軒家喫茶である。ドライブインのように使うのも良さそうだ。
(かくいうわたしは、自動車免許を持っていないが...)

前からみた写真、

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 後ろからみた写真、

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いろんなところにオリジナルキャラクターの〈珈琲親父〉がいる。
わたしが名付けたのではない。お店でそう紹介しているのだ。

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ここにも、

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ここにも、

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茶店だからといって、軽食をあまく見てはいけない。。
生麺のパスタが本格的で人気だそうだ。
この後にも何件か喫茶店訪問をするつもりだったので、
がっつり系を頼むのは、我慢しようとしたが制御できなかった。

ほうれん草のクリームパスタが、美味しそうだったので頼んだ。

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窓にはまった大きなステンドグラスやライトに太陽が反射して美しい。
楽しいカフェモカ
遠方から訪問する価値ありだ。

 

帰り際に働くお父さんの背中を発見した。なんか哀愁漂う。

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船員あるあるだが、親父といえば、おとうさん船員は、
妻子を残して長らく洋上にでることになる。誕生のさいは、出産だけ立ち会い、
すぐに乗船しなければならないことも多い。

少なくとも半年、長いと1年弱会えないのだ。
かなしいかな、久しぶりに帰ってきた働くおとうさんは、
まず、愛しい娘or息子に
「知らないおっさんがきたーー!」
とばかりにギャン泣きされるのが9割だ(私調べ)。

 おとうさん船乗りがんばれ!!

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千葉の旅はのんびりできた。これにて終了だ。
次はどこの港に行きましょうか。

【2017年4月訪問】

【千葉県:五井】かあめる “小湊鉄道と船”

千葉港周辺の喫茶店シリーズをお届けする。
カーメルは内房線五井駅が最寄りの喫茶店だ。
駅からは少し距離があるが、のんびりとことこ歩いた。

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消防署の前なので、ランチに消防員も来るのだろうか。
食事メニューが豊富で、選びきれないといううれしい悩みに揺れる。

デザートもホットケーキやパフェも、とても美味しそうだった。この日は夕方はまだ肌寒むかった。あったかいものが欲しかったのだ。

チキンドリアを頼む。オレンジのチキンライスにとろけるチーズが正義の味だ。f:id:saria444:20170419095414j:plain

 マッチももらえて身も心も満たされた。

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ここ五井は、業務ではじめて訪れた港の最寄り駅だ。
だから千葉で喫茶店巡りをする際は、かならず五井に寄ろうと思った。

 

〈千葉周辺の喫茶店巡りの不定期船(電車)航海〉は、
ぶじ五井に着き、陸におりて喫茶店を探していたら、〈かあめる〉に出会ったのだ

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港の近くにあるからなのか、船モチーフのインテリアがたくさんあった。 
舵もある。

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マスターが多趣味なことがわかる。審美眼のきいた美しいオブジェが沢山ある。

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クマの木彫りもピカピカだ。窓側でキラキラ光る花瓶を見ながら、
今宵の晩御飯の到着を待つ。 

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店内が素敵すぎてじっとしていられず、鑑賞と撮影を申し出ると、
快くOKしてくださり、心から堪能した。

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五井に初めて来た日のことを思い出していた。

初めて潜入する大型船に驚いた。感激した。

船内は大きくてm、いろいろ案内してもらっているうちに、
自分がどこにいるかわからくなっった。

まったくわたしは方向音痴だし、洋上で海図なんて読みこなせないと痛感した。
ますます船員さんへの尊敬の念が高まる。

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久しぶりに小湊鉄道を見かけたら、やっぱり可愛かった。

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 【2017年4月訪問】 

【千葉県:長浦】みもざ “千葉県不定期船の旅”

港の喫茶店シリーズは、今日も千葉港周辺をご紹介する、
みもざは千葉県袖ケ浦市の喫茶店だ。内房線長浦駅が最寄りである。

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さっそく船のはなしにはいる。
わたしが関わっていた商船は、定期船と不定期船という分類ができる。
後者は貨物を求め不定期に不特定の航路に就航する。始発港、寄港地や目的港はその都度かわる
それと対になるものとして、定期船がある。

私の喫茶店巡りの仕方はいわば不定期船の就航のようだ。喫茶店を求め、不特定の街とお店に寄港するのだ。


美味しそうなメニューがある店、
素敵なインテリアがある店、
名物マスターがいる店、
マッチがあるお店。

不定期船のようにゆらり電車に揺られ、知らない街の喫茶店を巡るのだ。

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今回は千葉港あたりにやってきた。興味をそそられた喫茶店をいくつかはしごした。
みもざはマッチが可愛いと知って、来ることに決めた。某グルメサイトの掲載もないから、営業時間もわからない。わかっている住所だけを頼りに、
水先案内人ならぬグーグル先生に案内を任せた。

やがて、遠くからピンクの庇が見えたときは心が溶けた。 
 「喫茶店巡りが趣味なんだっていい趣味だね。あなたも喫茶店開きなよ。楽しいよ。」
温かいママの歓迎をうけた(それと、2匹の看板猫からも)。

その朝とれたてだという大きな苺もくれた。それに欲しかったマッチが手に入った。
このフォント、ホント可愛い。

甘えん坊の猫が時々足元にすり寄ってくる。猫は自由な感じがうらやましいけど、
今日のわたしはあなたみたいに気ままだよ。と負けず嫌いを発動した。

さぁもう夕方だ。名残惜しいが、そろそろ出航の時間である。

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みもざの所在地は、〈くらなみだい〉という。この町名の由来は何だろう。
波という文字をみて、ここは海の町なんだと改めて感じる。

この日は、あてもなく好きなだけ寄り道し、のる電車は、1番線か2番線か。さきにホームにはいってくる電車に乗った。

気まますぎるくらいがちょうどいい。おおらかに、ほどよく。
そんな休日の過ごし方が好きだ。

 

【2017年4月訪門】